表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強勇者の育て親  作者: 明希 光
第一章
5/75

4話『畏怖』

私は早朝祖国であるアルセリア王国の王都を訪れていた。


この国で最も栄えている都市だけの事はあって。

早朝にも関わらず賑わっていた。


「相変わらず。賑やかな場所ね。」


そう憂鬱に呟きながら私は目的の場所へと向かう。

それからものの数分で私は王都にある王城へと

辿り着いた。


「貴様。ここを何処だと心得る?」


門の前に辿り着くや否や2人組の兵士が私の行く手を阻む。


「私は国王と謁見する為にここへ来たの。だから

通して貰えるかしら?」


「貴様のような素顔を隠している怪しい女をこの城に

入れられるものか?」


「だったらこれでどう?」


そう言って私は真紅の宝石が付いた指輪を兵士達に

見せる。


それを見た兵士達は息を飲む。


「それはまさか。誓痕(せいこん)の指輪。」


誓痕の指輪は国宝の一つであり、この国の初代国王と

私が同盟を結んだ証である。


「だが。偽物という可能性も。」


埒が明かないと判断した私は被っていたフードを取り、自身の素顔を曝す。


私の素顔を見た兵士達は青褪める。


「黒髪に黄金の瞳。まさか。本当に。」


「信じられないというのなら。今ここで証明して

あげましょうか?」


「ひいっ…失礼しました。どうぞお通りください。」


すっかり怯えた様子の兵士達に私は思わず溜息を付く。


(人間達からしたら。私の存在は恐ろしくて堪らない

のだから。当然の反応ね。)


そう自分に言い聞かせるように心中で呟きながら

私は王城の門扉を跨いだ。

最後までお読みいただきありがとうございます。


次話もお読みいただけると嬉しいです。


良ければ感想、評価よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ