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最強勇者の育て親  作者: 明希 光
第一章
49/75

48話『目的を果たす為なら』

それからあっという間に時間は過ぎ去り。

時刻は深夜に差し掛かる。


そんな深夜に私は自室で手紙を書いていた。


手紙にはこの屋敷に住む事になった経緯と事情を

書き記した。


そして手紙を書き終えた私は手紙を封筒に入れ、

転移魔法でその人物の元へと送る。


やるべき事を終えた私は部屋の電気を消し、

自室にあるベッドに寝転がる。



ベッドに寝転がりながらオネットが魂の波動(ソウル)

を会得した時の事を思い返す。



オネットが魂の波動(ソウル)を開放した直後、

僅かにオネットの刻印天賦が発現していた。


それは恐らくオネットが魂に干渉した事で。

瞬間的に刻印天賦が発動したからだろう。



だけど。オネットの刻印天賦には一瞬で

魂の波動(ソウル)を会得出来るような力はない。


となると。考えられる可能性は一つ。


「第三者の介入により。オネットの刻印天賦の性能が

変化した。」


そう考えれば色々と辻褄が合う。


「問題は私の障害になるか否か…ね。」


そう言って私は溜息を零す。


「オネットはあの人に似ていると言ったけど。

それ以上にあの子は私に似ている。

子は親に似るとはまさにこの事ね。」


そう言って私は苦笑を浮かべる。


「オネットと同じように。私にだって

果たさなきゃならない使命が、目的がある。

だからこそ目的を果たす為なら。

私は全てを犠牲にしたって構わない。」


そう言って私は強く拳を握り締めた。





◇ ◇ ◇



【Side???】


とある世界の一室。


そこには異質な雰囲気が立ち込めていて、

世界全体が歪に歪んでいた。


そんな世界にはある1人の男が居た。


その男は真紅の髪に黄金の瞳を持ち、二十代半ばに

見える若い外見。


そして男の右手には赤色の王冠の刻印が刻まれていた。


そんな男はその世界にある玉座に腰を掛けていた。


男の眼前にはリーシェ達の様子が鮮明に

映し出されていた。


「本来であれば。俺の存在を認知する事は絶対に

不可能だ。だと言うのに。お前はさも当然のように

俺を認知した。」


そう言って男は怪しげな笑みを浮かべる。


「やはり。お前は他とは違う。

そんなお前は俺の唯一の天敵と言えるだろう。」


だからこそ――


「リベルナ。必ずお前を――」


そして男はその言葉を吐く。


「――――――――!!」

最後までお読みいただきありがとうございます。


この話にて第一章は完結となります。


少しでも面白いと思って頂けたら。


感想や評価、ブックマークなどを頂けると幸いです。


次話の更新日は8月4日(日)になります。


第二章からは不定期投稿になりますが。


週に一回のペースで日曜の0時に投稿したいと


思っていますので。


これからも応援よろしくお願いします。

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