45話『オネット視点:魂への干渉』
リーシェの言葉にゼルドニカさんは嬉しそうに告げる。
「感謝します。」
そう答えるゼルドニカさんに俺は疑問を口にする。
「そもそも魂の波動ってそんな簡単に
会得出来るものなんですか?」
「それはお主次第じゃな?」
「ちなみに。ゼルドニカさんはどれくらいで
習得したんですか?」
「習得したも何も。儂は生まれた時から
魂の波動を扱えたぞ?」
その言葉に俺は絶句する。
そんな俺にリーシェは告げる。
「大丈夫よ?感覚さえ掴めば。すぐに扱えるから。」
(それが出来たら。苦労しないんだよな?)
そんな事を思いつつ、俺はゼルドニカさんに教えを乞う。
「まずは自身の氣を知る所からじゃな?」
「自身の氣を知る?」
「一番手っ取り早いのは自身の魂に干渉する事じゃ。」
「そんなのどうやって?」
「儂がお主の意識をそのままお主の魂に繋げる。」
その言葉に俺は思わず息を呑む。
「そんな事可能なんですか?」
「儂の権能を使えば可能じゃ。じゃが。
魂への干渉は身体に尋常じゃない負荷が掛かる。
じゃから想像を絶するような痛みを味合う事となる。
それでもやるか?」
その言葉に俺は間髪入れずに頷く。
「はい。」
「決意は固いようじゃな?」
そう言ってゼルドニカさんは俺の胸に手を当てる。
「それじゃあ。始めるぞ?」
そう告げるとゼルドニカさんは権能を発動する。
「象徴天賦『魂詠み』」
ゼルドニカさんが言霊を発した直後、
この世の痛みとは思えない程の激痛が全身を襲う。
余りの激痛に意識が飛びそうになるが。
俺は必死に堪える。
(リーシェを失った痛みに比べたら
こんな痛みどうって事ねえ。)
俺は痛みに悶えながら何とか感覚を掴もうと
必死にもがく。
その直後、体の奥底から溢れ出す膨大な力を
この身で感じ取る。
俺はそれが自身の魂の波動であると
直感的に理解した。その瞬間――
身に覚えのない記憶と経験が一気に俺の中に
流れ込んでくるのだった。
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