36話『掛け替えのない存在』
リーシェがその場を去った事で俺とリナーシャさんと
ゼルドニカさんの3人がその場に取り残された。
「なら私は以前使っていた部屋を使いますので。
これで。」
そう言ってリナーシャさんはその場を去った。
「なら儂らも自分の部屋に向かうとしようか?」
「そうですね。」
そうして俺達は一階のロビーを後にし、2階へと向かう。
その道中俺はふとした疑問を口にする。
「そういえば。リーシェが俺の部屋を決めた時。
リナーシャさんが反対してましたけど。その部屋って
何かあるんですか?」
その問いにゼルドニカさんは歯切れが悪そうに答える。
「その部屋はある方が使っておった部屋なんじゃよ。」
「そのある方ってのは?」
「それは儂の口からは言えんが。少なくとも。
リーシェ様にとって掛け替えのない存在じゃった。」
「それなら何で?俺なんかに。」
その問いにゼルドニカさんはフッと笑う。
「それはお主がリーシェ様にとって掛け替えのない
存在じゃからじゃよ?」
その言葉に嬉しさが込み上げる。
「俺がリーシェの掛け替えのない存在。」
「そうじゃなきゃ。あの部屋をお主に使わせるような
事はしておらんよ。」
「なら大切に使わないとですね?」
そんなこんなで。俺達はその部屋の前に辿り着く。
「それじゃあ。儂はこの横の部屋を使うとしようかの?」
そう告げるとゼルドニカさんは俺の部屋の横手前に
ある部屋に入る。
俺は扉の前で深呼吸した後に扉を開け、
部屋の中に入った。
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