表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強勇者の育て親  作者: 明希 光
第一章
31/75

30話『オネット視点:唯一の弱点』

リーシェの言葉にルセスは邪悪な笑みを浮かべる。


「互いを愛するが故に。己の犠牲にする。どちらも

傲慢で身勝手な愛情。それを互いに押し付け合う姿は

滑稽でしかない。」


その言葉にリーシェは俺から離れる。


「私の愛が独り善がりである事くらい。自分でも

分かってる。だけど。私はそれが最善だと思った。」


「彼の幸せを奪う事こそが最善だと。貴女はそう仰る

のですか?」


「どちらにせよ。結末は変わらない。

だから私が足掻いた所で何か変わる訳じゃない。

誰も世界の理には逆らえない。」


その言葉はまるで自分の行動は全て無意味だと

言ってるかのようだった。


「リーシェ。」


そう俺が呼び掛けるとリーシェは凛とした態度で告げる。


「でも諦めるつもりは毛頭ない。

変えたい結末(未来)があるからこそ。

私は最期まで抗う。例え私の行動が全て無意味

だったとしても。」


そう告げるリーシェからは断固たる決意が感じ取れた。


「以前までの貴女なら考えられない発言ですね?」


「誰だって守りたいものが出来れば心変わりするものよ?」


そう言ってリーシェは俺を見据える。

そんなリーシェを嘲るようにルセスは告げる。


「ですが。彼の存在は貴女にとってリスクでしかない。

何故なら彼は貴女の唯一の弱点だから。」


その言葉に俺は思わず息を呑む。


「俺がリーシェの弱点?」


「貴方は主様が唯一気に掛けている存在。故に人質の

価値がある。」


ずっと黙って話を聞いていたリナーシャさんが淡々と

告げる。


「リーシェを守るどころか。却って俺はリーシェを

危険に晒してたって言うのか?」


その事実に俺はショックを受ける。


そんな呆然とする俺にルセスは今一度手を差し伸べる。


「ええ。だから貴方が彼女の傍に居れば、より彼女が

傷付く事になる。ですから。私と共に来てください。

そうすれば――リーシェ様の安全は担保されますから。」

最後までお読みいただきありがとうございます。


次話もお読みいただけると嬉しいです。


良ければ感想、評価よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ