27話『オネット視点:勧誘』
俺の言葉にルセスは訳が分からないと言った顔をする。
「生憎と。私は貴方に恨まれるような事
はしていませんよ?ましてや。貴方の大切なものを
奪ったなんて。言い掛かりも甚だしい。」
「確かに。お前はまだ何も奪っていない。だが奪おうとしたのは事実だ。そんなお前を見逃す訳にはいかない。」
そう言って俺は臨戦態勢に入る。
そんな俺を嘲笑うようにルセスは告げる。
「貴方に私が殺せるとでも?」
「生憎と。俺は目的の為であれば何だってする男だ。
だからどんな手を使ってでもお前を殺してやるよ?」
その瞬間、俺は途轍もない量の殺気を放出する。
「ふふっ…」
突如として笑うそいつに俺は眉を顰める。
「何が可笑しい?」
「いえ。余りにも貴方があの方に似ていたので。」
その言葉に俺は思わず首を傾げる。
「あの方?」
「終焉教を立ち上げた教祖の事よ。」
ずっと黙って話を聞いていたリーシェが口を挟む。
その言葉に俺は表情を強張らせる。
「終焉教を立ち上げた教祖?」
そんな俺の言葉にルセスは首肯する。
「ええ。だからこそ私は是非とも
貴方を終焉教に迎え入れたい。
貴方は紛れもなくこちら側の人間ですから。」
そう言ってルセスは俺に手を差し伸べた。
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