24話『魂の波動』
「俺も一緒に戦う。」
その言葉に私は首を横に振る。
「今の貴方には荷が重いわ。」
「それでも俺は…」
「心配しなくても。私は死なない。だからそこで
見てて。」
そこまで言うとオネットは渋々頷く。
「分かった。でも危なくなったら。無理にでも助けに
入るからな?」
「ならリナーシャはオネットの事を守ってあげて。
下手したらここら一帯が吹き飛ぶかもしれないから。」
それだけ言うと私は家の外に出る。
「おい。何で?勇者がここに居る?」
戸惑ったように黒髪黒目の男が告げる。
「私達の中の誰かが勇者を始末すれば済む話よ。」
青髪の女が平然と答える。
「馬鹿ね。私が居るのにオネットを始末出来る筈が
無いでしょ?」
そう言って私はをその力を開放する。
そして私の体から純白のオーラが放出する。
「何だ?その凄まじい魔力は?」
赤髪の男が表情を曇らせながら吐き捨てる。
その言葉に私は呆れたように溜息を吐く。
「呆れた。まさか。魔力と魂の波動の区別
も付かないなんて。」
◇ ◇ ◇
【Sideオネット】
その言葉に俺は思わず小首を傾げる。
「ソウル?」
「魂の波動は魂の巡りが形を成した生命の源。
それを体に纏う事で肉体の精度を跳ね上げる事が
出来るんです。」
そう淡々とリナーシャさんは説明する。
「でもソウルなんて言葉。初めて聞きましたよ?」
「貴方からしたらそうでしょうけど。私達の界隈では
一般常識ですからね?」
「なっ…そうなんですか?」
「ええ。なので。魂の波動が扱えない者ははっきり
言って三流以下ですね?」
「そ…そうなんですね。」
余りのボロクソな評価に俺は思わずへこんでしまう。
「へこむ暇があるなら。主様の戦闘を見てしっかりと
学んでください。主様は貴方に魂の波動の扱い方を
教えようとしているのですから。」
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