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最強勇者の育て親  作者: 明希 光
第一章
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12話『足りないもの』

その言葉にオネットは呆気に取られる。


「王立魔法騎士学園って確か。この国最高峰の学園だろ?

そんな所に俺なんかが…」


「実績さえあれば。庶民でも通えるから大丈夫よ。」


「だとしても。俺には必要ない。学園に通わずとも。

ある程度の知識は身に付くしな?」


その言葉に私は眉を顰める。


「それじゃあ駄目なのよ。」


「何が駄目だって言うんだ?」


怪訝そうにオネットは尋ねる。


そんなオネットを真摯な瞳で見据える。


「貴方には足りないものがある。」


「俺に足りないもの?」


「ええ。だからその答えを見つける為にも。

貴方には学園に通って欲しい。」


「その足りないものってのが分かれば。リーシェを

守れるようになれるか?」


「それは無理だけど。それを得れば。貴方はきっと

もっと上の高みを目指す事が出来る。」


その言葉にオネットは表情を歪ませる。


「だが俺には勇者としての使命がある。

それに俺はまだ聖剣は愚か、刻印天賦すらも

覚醒していない。そんな状態で呑気に学園生活を

送るなんて出来ない。」


オネットはまだ勇者としては半人前。

だからこそオネットはその現状に焦りを感じている。


「焦って行動しても空回りするだけよ。」


「ならどうしろって言うんだよ!!」


オネットは声を荒げる。


その顔は今にも泣き出しそうだった。


「勇者である前に貴方は1人の人間なの。

だから学園に通う事で。多くの人と知り合い。

人としての在り方を学んで欲しい。そして自分は

人としてどう在るべきなのかを知って貰いたい。」

最後までお読みいただきありがとうございます。


次話もお読みいただけると嬉しいです。


また、気が向いたら感想よろしくお願いいたします。

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