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最強勇者の育て親  作者: 明希 光
第一章
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11話『オネット視点:いつもの食卓』

ふわりと香る食欲を誘う匂いに唆られ、俺は目を覚ます。

視界には見慣れた天井が映っていた。


「俺…気を失ってたのか?」


そう言って俺は体を起こす。


「目が覚めたのね。」


その聞き馴染んだ声に俺の心は安らぐ。

俺を育ててくれた俺の最愛の人。


「貴方も懲りないわね。」


呆れたようにリーシェは吐き捨てる。


「諦めの悪さが俺の取り柄だからな?」


そう得意げに笑うとリーシェは呆れたように溜息を零す。


「もっと危機感を持ちなさい。そんなんじゃ。

命が幾つあっても足りないわよ?」


「逆にリーシェは俺が慢心するような奴に見えるか?」


「でも貴方自己犠牲精神の塊じゃない?」


「リーシェにだけは言われたくないな。」


実際。リーシェは自身の身を顧みない。


そんなリーシェを見て育ったのだから。

俺がそうなるのは避けようのない事だ。


「それで。ご飯の用意出来ているけど?どうする?」


「勿論。食べるに決まってるだろ?」


リーシェのご飯を食べないなんて考えられない。


「だったら手を洗って来なさい。」


「分かった。」


そう言って俺は立ち上がり、手洗い場に向かう。


手を洗って戻ると食卓には料理が乗った皿が並べてあった。


俺は椅子に腰を掛け、手を合わせる。


「いただきます。」


そう言って箸を手に取り、料理を口に運ぶ。


「美味い。」


そう口にすると向かいの席に座っていたリーシェが微笑む。


「それなら良かった。」


そう言ってリーシェも料理を口に運ぶ。


その隣でリナーシャさんが礼儀正しく料理を

口にしていた。


「ところで。リーシェは何処へ行ってたんだ?」


その問いにリーシェは間髪入れずに答える。


「国王との謁見よ。」


「何でまた?」


そう尋ねるとリーシェは食事の手を止め、いつになく

真剣に答える。


「貴方を王立魔法騎士学園に通わせる為よ?」

最後までお読みいただきありがとうございます。


次話もお読みいただけると嬉しいです。


良ければ感想、評価よろしくお願いいたします。

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