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ボクシング関連のエッセイ集。

私のエッセイ~第四十七弾:ボクサー列伝(1):ジョージ・フォアマン~象をも倒す鉄人パンチ 

 皆さん、こんばんは!ご機嫌いかがですか・・・?


 今宵は、ボクシングのお話です。


 今回紹介するのは・・・全盛時代に「象をも倒す鉄人パンチ」と恐れられた、元世界ヘビー級チャンピオン、「ジョージ・フォアマン」です。


 フォアマンは、1968年のメキシコオリンピックで、ボクシングのヘビー級金メダリストとなり、翌年プロデビュー。


 破竹の快進撃を続け・・・1973年に、無敗のまま、ジャマイカのキングストンで、チャンピオン「ジョー・フレージャー」に挑戦しました。


 賭け率は、「3対2」で、フレージャー有利。しかしフォアマンは、そんな下馬評げばひょうをものともせず、初回からガンガン攻め続け、計6回ものダウンをフレージャーに与える圧勝で、新チャンピオンになりました。


 その後、ジョー・キング・ローマン、ケン・ノートンと粉砕し、三度目の防衛戦で・・・あの有名な「モハメド・アリ」と対決します。


 場所は、アフリカ大陸のザイール(現・コンゴ民主共和国)の首都「キンシャサ」でした。


 フォアマンは、当時25歳。まさに、向かうところ敵無しの「無敵状態」でした。


 ところが、フォアマンより7歳年上で、老獪ろうかいな元チャンピオン、アリに8回逆転KO負けを喫します。


 この試合で、初黒星をつけられたフォアマンは・・・一年後復帰しますが、試合に精彩を欠き、かつて「象をも倒す」といわれた面影は無く、5連勝したものの、格下のジミー・ヤングに、大番狂わせの判定で敗れ、一度引退します。


 ~  ~  ~  ~  ~


 その後は、自ら教会を立て、恵まれない子供たちのために、「ジョージ・フォアマン・ユースセンター」も創設します。


 教会の牧師として、世界を回って神の愛を説き続けたフォアマンでしたが、悪質な「横領」に遭い、ユースセンターを運営することが困難になりました。


 カネのため、カムバックを決意するフォアマン。


 ・・・しかし、引退から10年ものブランクで、若き日の精悍せいかんな肉体は、すっかり衰えた肥満体になり、年齢も38歳に達していました。


 若き日に、アリに対して、スタミナも考えずにガンガン打ちまくり、疲れきったところを逆転KOで仕留められた苦い経験から、自らの年齢による「スタミナ不足」も考慮して、ジャブで相手を崩し、「鉄壁のディフェンス」で相手のパンチをいなし、アリが得意とした「ワン・ツー」のクロスで仕留める・・・このような「クレバー」なボクサーへと進化していました。


 フォアマンは、カムバック・ロードを順調に勝ち進み、一度もダウンすることなく、カムバック後、無敗の24戦全勝うち23KOという素晴らしい戦績で、当時の若き統一チャンピオン「イベンダー・ホリフィールド」に挑みます。


 「2ラウンド持てば上出来」といわれたフォアマンは・・・ホリフィールドに一歩も引けを取ることなく、判定で敗れましたが、観客からの満場の「スタンディング・オベーション」を受けます。


 私ね、この試合、衛星生中継で観て、すっげー感動しました。フォアマンの善戦に、私も心から拍手を送ったものです。


 その後、トミー・モリソンのWBOタイトルに挑み、判定負け。


 誰もが、「フォアマンは終わった」と思っていましたが・・・1994年に奇跡が起きます。


 当時、無敗だったマイケル・モーラーに挑戦し・・・苦しんだ末に、アリに奪われてからちょうど20年後に、自分がかつて持っていた「チャンピオンベルト」を、45歳にして奪還。もう一度、世界ヘビー級チャンピオンに返り咲きました。


 1987年にカムバックしてから、ずーーーとフォアマンを応援していた私は、自分のことのようにTVの前で大泣きしました。


 「フォアマン、おめでとう!よくやった!!つらい20年だったよね!本当に、お疲れ様!!!」


 何度も叫び、感動で震え、いつまでも涙が止まりませでした。


 私ね・・・そのときのことを思い出しますとね、今でも涙があふれてくるんです。


 アリに屈辱的な敗北を喫し、カムバック後も苦労してきたフォアマンの姿をずっと見てきて、ずっと彼がまたチャンピオンになる日を、心待ちにしていたんですから・・・。


 私にとっても、フォアマンは「希望の星」でした。今でも、つらいときには、フォアマンが歩んできた「カムバック・ロード」を思い出し、「よし!俺もフォアマンに負けないように今日も『カムバック』だぁ!」と、自らを奮い立たせております。


 あの「ガッツ石松」さんも、フォアマンのカムバック秘話に感動し、自ら「カンバック」という映画を作り、監督・主演も果たしました。ガッツさん、苦しい減量を実際にして、ボクサーとして、映画に出られたんです。ヒットこそしませんでしたが・・・私、この映画が大好きです!


 私ね・・・何かで途中棄権して負けたり、挫折してまたチャレンジするときには、この「カムバック」という言葉を今でも「座右の銘」にして、何度もあきらめずに挑戦しています。


 45歳でまたチャンピオンになったフォアマンは、次のような素晴らしい名言を私たちにプレゼントしてくれました。誰もが勇気づけられる、素敵なメッセージの数々ですよね。


 『老いは、恥ではない。』


 『なあみんな、夢を見ることを諦めちゃいけないよ。いくつになっても星に願いをかけようじゃないか。』


 『自分が目指すものがはっきりしていれば、人はどんなに苦しい練習にも耐えることができる。』


 ~  ~  ~  ~  ~


 最後に、こんな素晴らしいドキュメンタリー動画を、皆さんに紹介し、このエッセイを閉じたいと思います。


 今宵も、ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。 m(_ _)m


 『奪還 ~ジョージ・フォアマン45歳の挑戦』→ UP主様は、「Laurice Wimbley」様。

→ 「権利」の関係で、途中何度も、音声が途切れますが・・・しばらくして復活します。そう。フォアマンのように。


 ~  ~  ~  ~  ~


 (※)追加動画です。実際のフォアマンとモーラーの試合の入場からの様子のフルムービーです。


 『George Foreman vs Michael Moorer』→ UP主様は、「campbell john」様。


 『George Foreman vs Michael Moorer』→ UP主様は、「jacovini1313」様。こっちの方が、少し画質がいいです。


 『【ジョージ・フォアマン】史上最年長ヘビー級王者』

→ UP主様は、「FamilytimeFT切り抜き」様。カムバック後の戦績など誤りはありますが、とても良い動画ですね。


 以下の動画を紹介するのはつらいんですが・・・フォアマンがキンシャサでアリに負けた試合の一部始終です。でも、この夜(実際は、早朝)から20年後に、彼は見事にチャンピオンとして復活するんですよね!


 『George Foreman vs Muhammad Ali - Oct. 30, 1974 - Entire fight - Rounds 1 - 8 & Interview』

→ UP主様は、「Levi Johansen」様。


 ~  ~  ~  ~  ~


 (※)(※) ヘビー級史上、「最もスリリングな」試合を追加します。アリに負けてから、復帰第一戦として、ロン・ライルと対戦したフォアマンは・・・倒し倒されの壮絶なサバイバル戦を制し、その後の「アリとの再戦」に望みを託すことになります・・・。


 『【ボクシング】最も衝撃的な試合!「ジョージ・フォアマン vs ロン・ライル」|ボクシングドキュメンタリー』

→ UP主様は、「FamilytimeFT / 格闘技エンタメCH」様。


 以下は、その実際の試合の様子です。後半、雑音が、ちょいと耳障りで申し訳ないんですが・・・とにかく、すごい試合でした!


 『1976-01-24 George Foreman vs Ron Lyle (full fight)』

→ UP主様は、「Kyle95140」様。


 または・・・


 『George Foreman vs Ron Lyle (Full 1976 fight broadcast)』

→ UP主様は、「flyingh3adhigh」様。


~  ~  ~  ~  ~


 (※)(※)(※) せっかくの機会ですから・・・フォアマンのその他の、魅力的な試合をいくつか紹介していきますネ。時間があるときに、ゆっくりご覧くださいませ。 m(_ _)m


 『George Foreman vs Adilson Rodrigues Full Fight』

→ UP主様は、「Batman Boxing」様。


 ↑ カムバック・ロードを爆進中だったフォアマンですが・・・1990年に行われた、このアディルソン・ロドリゲス戦あたりが、カムバック後、最も強かったものと思われます。ちょうど同じ頃、ジェームズ・バスター・ダグラスにKO負けしたマイク・タイソンも、フォアマン同様、「ロード・バック中」でした。二人の対決が見たかったですね・・・。フォアマン自身も、カムバック後、さかんに「タイソンと試合がしたい!」と言ってましたから・・・おそらく、かなりタイソンを苦しめたとは思いますよ。勝ち負けは分かりませんけどね・・・。さらに、このときのフォアマンとキンシャサでのアリが再戦したなら・・・間違いなくフォアマンがKOでリベンジしていたでしょうね。


 実は、この日・・・フォアマンとタイソンは、時間を違えて、全く同じリングに上がっています。「ザ・ロードバック」と謳われた「ダブル・ヘッダー」のイベントで・・・二人の復帰戦が組まれたんです。タイソンは、この「ヘンリー・ティルマン戦」が、復帰第一戦でした。ちょっと横長で見づらい映像ですが、お届けしますね。


 『Tyson-Tillman & Foreman-Rodrigues Doubleheader 1990, ENTIRE HBO PROGRAM』

→ UP主様は、「Sterling Wainscott」様。


 ~  ~  ~  ~  ~


 『George Foreman vs Steve Zouski,HW,1987,03,09』→ UP主様は、「TNTomlinson BOXING」様。


 ↑ これは、フォアマンの、記念すべき「カムバック第一戦」です。相手は、スティーヴ・ゾウスキー。すごくタフな選手でした。まだ十分なパンチ力でないものの、フォアマンの重いパンチを直撃されても、ひるまず打ち返してくる根性がいいですね!ゾウスキー選手、タイソンにも負けてますが・・・個人的には、もっと活躍してほしかったなぁ・・・とは思いますね。


 ~  ~  ~  ~  ~


 『1986-03-10 Mike Tyson - Steve Zouski』→ UP主様は、「Lorand」様。


 ↑ 参考までに、そのゾウスキー選手の、タイソンとの試合も紹介しておきますね。「スレッド違い」・・・いや、「エッセイ違い」で、ごめんなさい!

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