最終決戦の時
恋愛パートも書いてはいたんですが自分の中でちょっと納得できない部分が多々あったのでとりあえずお蔵入りです
いつか番外編として投稿するかも
あれから一週間がたった
私の情緒は大変穏やかではありません
それもこれもあいつらのせいである
「お嬢~今度リリィのやつに何か菓子でも買ってやろう思うんですが何がええですかねぇ」
「知らないわよ。失せなさい」
「なんですかお嬢、ご機嫌斜めですなぁ?」
「誰のせいと思ってるのよカツラギ」
「さぁ?んで何かええのないですかね」
「肉でも買えよもう」
この男…カツラギはあのあとなんやかんやでリリィベル先生とお付き合いするところまでこぎつけたのだ
それからというもの会うたびにうちのリリィが~ってうるさいったらありゃしない
いやまぁ炊きつけたのは私なんだけどもさ
「なっはっはっ!うちのリリィはお嬢と違って可愛らしい女ですからなぁ…肉じゃあきませんわ」
「ぶちのめされたいの?」
「まぁまぁ」
「はぁ…で、実際リリィベル先生とはどんな感じなのよ?まさかとは思うけれどオラオラな感じでいってるんじゃないでしょうね」
「なっはっはっ!!そらワシはこの気質でここまでやってきた男…いや漢ですさかいなぁ、たとえ落とした女といえども舐められるわけにはいきませんのでね」
「あんたね~」
そこでドタドタと大きな足音と共にリリィベル先生が部屋に入ってきた
「カツラギさん!ここにいた!」
「おおリリィ!なんや?ワシに会いに来たんか?お?」
「あの!昨日のうちに部屋のゴミ纏めておいてって言いましたよね!?なんでやってないの!」
「おお…いやワシも昨日は忙しくてなぁ」
リリィベル先生がカツラギに詰め寄り睨みつける
「忙しい?私だって忙しかったんですが?言い訳しないで早くまとめてください!私が全部捨てちゃいますよ!?」
「わかった!ワシが悪かったから堪忍してや…ホンマに」
「お願いしますよホントに!まったくもう!…あ、お嬢様失礼しました~」
ぺこりと一例を忘れないさすがのリリィベル先生なのであった
そしてカツラギは髪や服を整えた
「ふっ…まぁこんなもんですわ。ビシッと言ってやりましたわ」
「ああうん、そうね」
どうやらうまくやっているようなのでひとまず安心だった
「ではワシはちょっと部屋片づけてきますわぁ。」
「ええ怒られないうちに早くなさいな」
ひらひらと手を振ってカツラギを見送った
それが午前の出来事
そして午後
「あの…お嬢様相談が…サーシャ嬢はその…好きな食べ物とかあるんでしょうか」
「お前もか、肉買ってこい肉」
今度はセリックである
こちらは明確に付き合っているというかまずはお友達からってことになったらしい
甘酸っぱい青春かよクソが!
「肉ですか…失礼ながらお嬢様と違ってサーシャ嬢はその…女性らしい方なのでもっとこうお菓子とかのほうがいいのではないでしょうかと」
「頭かち割られたいの?」
なんなのマジで
お前ら私をどういう目で見てるのよ
暴れるぞ最後には
「いえ…自分こういうの初めてなのでいろいろわからなくて…」
「いや私も知らんわ」
こっちとら前世を合わせてもモテたためしすらない女よ
何を期待してるのよ
「だいたいそういうのって自分で考えたものを送るほうが相手も喜ぶんじゃないの?」
「ですかね…わかりました、少し考えてみます…ぶつぶつ」
セリックは何かをぶつぶつと考えながら出ていった
おい、あんた私の護衛じゃないのか。まぁいいけども
「で、いつまでそこにいるのサーシャ」
「いやぁ…なんだか面白くて…ぷぷぷ」
口元を抑えながらサーシャが私の座ってる椅子の後ろから姿を現す
「面白いの?」
「面白いですよ~あの真面目な堅物君が私のためにあんなにうんうん悩んでるんですよ?もう面白くて面白くて」
「あんたもなかなかね…あんまりいじめないで上げなさいよ」
「わかってますよ~、さ~てセリック君はどんなものをプレゼントしてくれるのか楽しみですね~ふふっ」
るんるんスキップでサーシャも去っていった
まぁあれもうまくやっているのか…?
はぁ疲れた
そういえばメリッサはどこに行ったのかしら?
お茶を入れてもらいたいんだけども
とりあえずメリッサの私室があるほうに行く、すると何やら空き部屋から声が聞こえた
何かしら?と耳をすませる
「メリッサさんどうですか?」
「…少し大胆じゃない?」
「ふふん!メリッサさんを誘惑できるかと思って頑張りました!」
「私はもう少しおとなしめの…タマリに似合ってるもののほうがいいと思います」
「じゃあ着替えます!」
「いえせっかくなので今日はそれで…」
「きゃ~!あはは!くすぐったいです!」
「これこれお嬢さん。暴れるでないですよ」
…うん私は何も聞かなかった
あのロリコ…メリッサは忙しそうだしお茶は自分で入れよう
そして夜
私のもとに手紙が届いた
それは何かの招待状だった
三日後 学園でパーティを開く
必ず出席せよ
それの差出人はあの第二王子だった




