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キラキラな二人

そしてパーティーの当日

お父様とお母様に仕立ててもらった新しい着物に身を包んで会場にイン!

あの第二王子本当に私のところに来やがらねぇ…もう帰ってやろうかとも思うんだけど立場上、行かないわけにもいかないのだ。本当にめんどくさい

今頃あの第二王子はエリーを待っているのだろう…まぁエリーは今日突然の「体調不良()」で欠席なんだけどね!!!

しかし第二王子は私の話を聞いてはくれないので伝えられてない

あ~お目当てのエリーが来ないのにずっと待ち続けるなんてかわいそうだなぁ~でも伝えられないんだからしょうがないな~心が痛いなぁ~

よし行こう


「さぁ可憐なお嬢様。お手をどうぞ」

「あらやだ、お兄様ったら」


私のエスコートはお兄様がつとめてくれることになった

嬉しい反面、お兄様には誰かいい相手いないのかしら?と少し不安

タマリとはそういう感じじゃないみたいだし…う~ん…でもお兄様はイケメンだし性格もいいし能力も高い完璧超人さんだから相手には困らないか…うん、いつかそういう人を紹介してくれる日を楽しみにしていよう


お兄様に手を引かれて会場に入ると、もう慣れた周りからのひそひそ声

はいはいもう慣れましたよ~


「まぁ!なぜディース先生があの女を…」

「きっと脅されてるんですわ…」

「先生はかっこよくて有能ですからね。目をつけられてしまったのですね…」

「お可哀そうに…」

「本当に許せませんわあの女…ディース先生には私もエスコートのお願いをしましたのに!」

「私もですわ!」


おぉ?すごい人気だなぁお兄様

私との落差がすごい

本当になんで?…もしかして


「お兄様お兄様」

「ん?どうしたんだい?周りがうるさいのなら黙らせてこようか?」


お兄様物騒な事言わないでくださいまし

やっぱり我が家の若ですわね…幼いころはあんなに可愛らしかったのに立派に育ってしまいました…

いやそれはおいておいて


「お兄様ってもしかして私のお兄様ってこと内緒にしてるんですか?」

「あ~…うん。実はそうなんだ」


ちょっと気まずそうなお兄様

まぁそうよね~私と兄妹だなんて知られたらいろいろめんどくさいですよね~…


「ちょっとまってヒスイ!勘違いしないでね!?これにはちゃんと理由があって別にヒスイがどうこうってわけじゃないから!」

「そんなに必死にならくても大丈夫ですわ、お兄様」


イケメンさんなのに半泣きになってしまいした

大丈夫です私はお兄様とは仲良しだということを疑ってはいませんから


「ではお兄様って呼ばないほうがいいですか?」

「え…あぁそうだね…お兄様はまずいかもしれない…でも…」


「ディース様?」

「…………」


うわぁめちゃくちゃ泣きそうな顔になってしまった!!!

そんなに嫌だったの!?


「お兄様」

「あぁ!お兄様だよ!」


「…人前ではなるべく呼ばないようにしますね」

「ごめん…」


そんな家族のじゃれあいをしていたところでお兄様が少し用事があるらしく一時離脱


「ヒスイにもちょっと会わせたい人がいるから待ってて」


との事なので飲み物を飲みながらぼ~っと会場を眺める

そもそも何のパーティーなのこれ?

招待状の中を見てないからわからん

あ、このジュース美味しい。もう一杯もらおうかしら?とか考えていたら


「おい!」


後ろから怒鳴り声が聞こえた

お、やっと来たか第二王子!


「あら殿下、ごきげんよう」

「貴様!エリーはどうした!?」


「エリーですか?あの子は今日は体調不良でお休みしてますわ」

「お前が何かしたんだろう!?」


「失礼な。濡れ衣ですわ」


まぁ休めば?と提案したのは私だから濡れ衣ではないかもしれない

エリーも「いいんですか!?」と喜んでましたけども


「本当に体調不良ならどうして僕に伝えない!?」

「伝えようとしましたけれど話を聞いてくださらなかったのは殿下じゃないですか」


おほほほほとそれらしく笑う


「この…!屁理屈ばかり言いおって!」


そりゃあんたやという言葉をなんとか飲み込む


「それは申し訳ございませんでした~」

「くそ!僕はエリーのところに行くぞ!」


「絶対安静なのでおやめくださいませ。エリーも迷惑でしょうに」

「うるさい!僕に命令するな!」


第二王子が手を振りかぶった

お?やるんか?とうとうやるんか?ボコボコに返り討ちにするぞ?

こちらもやる気になっていた時、誰かが第二王子の腕を掴んだ


「キース。何をしている」

「まさか女性に手を上げようとしているのではないでしょうね?」

「お前たちは…!」


腕を掴んだのはとてつもなく美形のお兄さんだった

そして隣にもう一人、これまた美しいお姉さん

二人ともかなり派手めなオーラをまとった美形だ…!金髪と切れ長な目が眩しい!!

どうやらこのキラキラ眩しい二人が助けてくれたらしい


「お前とは不遜なやつだなぁ。兄上と呼んでくれていいんだぞ?」

「私は姉上だなんて呼ばれたくないですわ」


なんだかすごい話を聞いてしまった気がする

兄上と姉上?え?まさかこの二人って…


「黙れ!僕もお前たちを兄だ姉だなどと思うものか!」

「はっはっは!そう悲しいことを言うなよ~…まぁまさか愛しくもなければ可愛くもない弟に会いに来てみればまさか女性に手を上げようとしているとはなぁ~こりゃびっくりだ」


「くっ!うるさい!何も知らないくせに!離せ、僕に気やすく触るんじゃない!」

「おっと、ははっ!言われんでもこっちもお前に好き好んで触りたくなんてないさ」


すげ~あの第二王子を飄々といなしてる…なかなかのおてまえだ…


「あなた大丈夫?」


いつの間にかお姉さんのほうが私の隣にいて肩に手を置いていた

うおぉ…近くでみるとやばい美人だ…

エリーはめちゃくちゃ可愛いしリアは現実離れした美しさだけど

この人はなんかもう…美人!!!って感じだ…語彙力ェ


「えっと、その…大丈夫です!はい!」

「そう、ならよかったわ」

「ええい!忌々しい!やはりお前たちも汚らわしい帝国の人間だな!同じ空気を吸っているというだけで吐き気がする!」

「おぉそりゃ大変だ!トイレはあっちだぞ?弟よ」


「黙れ!クソ!不快だ!僕は帰る!」

なんかすごい子供みたいな捨て台詞をはいて帰ったなあの第二王子

いやしかしこの状況はいったい何なのか


「二人とも!どこ行ってたんだ、探したんだぞ」


そこにお兄様が合流した


「おぉ我が友のディース君!君があまりにも遅いから勝手に入ってしまったのさ。まぁそのおかげで最高のタイミングで来ることができたよ!はっはっは!」

「そう、レディをあまり長く待たせるものではなくてよ?ディース君」

「悪かったよ二人とも…ってヒスイ?もしかして何かあった?」


「まぁ目立ちすぎてしまったようだし少し場所を変えよう」

こうして三人に連れられて会場の外に出たのだった


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