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謎のお小遣いと突然の発表

本日はお休みの日

寮のみんなでお出かけしようということになっていた。

何かおいしい物とか食べたいなぁとメリッサに支度をしてもらいながらのほほんと考える


「お嬢様、そういえば今月分のお嬢様のお金を預かっておりますのでご確認ください」


メリッサが差し出してきた手帳のようなものを受け取る

これはいわゆる私の給与明細だ

お小遣い手帳ともいう

しかし私は長年、不思議に思っていることがあった。

手帳を開き金額を確認する


「やっぱり…」

「どうかされたんですか?」


「うーん…ちょっとね」


私が不思議に思っていること、それは

明らかにお小遣いの金額が多すぎるのだ。

もちろん私は少しだが領地の仕事も任せてもらっているから少しなら分かるのだが、それを差し引いてもおかしな金額である

しかも私ってそんなにお金を使わないから貯えがすごいことになっている。

もう前世なら遊んで一生遊べるくらいの貯金である

なぜこんなことに?

お父様の親ばかがさく裂しているんだろうなぁ…もっとこう…領地のみんなのために使って欲しいところではあるが…まぁしかし特に問題が起こってないことを考えると大丈夫なのだろう

何故だかはわからないけれど、もし破滅フラグが立ってしまった時のためにお金は必要ですからね


そんなこんなで私たちは城下町へと繰り出した

やはりお休みの日ということもあってかかなり賑わっている

レストランやカフェに屋台まである…素敵だわ!


「お嬢様、食べ過ぎはダメですよ」

「…いや私がみてたのは、あそこのアクセサリーショップだし~」


「あそこはパン屋です」

「………」


ふぅやれやれ~これだから付き合いの長い有能はメイドは困るのよね~

もう開き直って食べるか

うん、そうしよう。だって全部美味しそうなんだもの


「食べ過ぎはいけません」

「過ぎないから大丈夫よ」


「信用できません」

「して」

「そうだヒスイ様。私といろいろ半分こにしませんか?それならいっぱい食べられますよ」


エリーがナイスな提案をしてくれた

そうよそれそれ

私はそういうのを待っていたのよ

そういうことで何を食べようか吟味しようとしたのだが


「うぉ!なんだあれ!行ってみようぜ!」

「ギア!待ってください僕も行きます!」

「俺も!」


男子組が突如どこかに走り出して行ってしまった

目を凝らしてみると何やら剣舞かなにかをやっているみたいだった

あぁもう!あいつら勝手に!


「サーシャさん。向こうについてあげてもらえますか?こっちは大丈夫ですから」

「え~?あ~、はい。じゃあ姉さんこっちはよろしく」


エリーにお願いされたサーシャが男子組についていく


「大丈夫かしら?」

「あれで妹は面倒見がいいですし問題ないかと」


「そうね…あ、セリックも行ってきなさいな」

「私もですか?…しかし私にはお嬢様の護衛が…」


「メリッサがいるし大丈夫でしょう?それにあなたもサーシャと一緒のほうがいいんじゃないの?ニヤニヤ」

「いえ…私はそんな…」


やかましいわ!私があんたとサーシャがなんかいい感じの雰囲気になってるのを知らないとでも思うてか!!


「いいからいいから、ほら行った行った」

セリックはメリッサを見つめた後、エリーとタマリを見てそして私の頭の上のナクロを見る

なるほど?心配なのねセリック。確かにここには今ほぼほぼ、か弱い女の子しかいないものね

でもメリッサがいるから問題はないと思うのだけれども


「まぁ…確かに俺がいなくても大丈夫か…ではお嬢様。私はお言葉に甘えて失礼します」

「はいは~い」


納得してくれたようでセリックも男子組に合流していった


「よし!じゃあ残った女子組でおいしいもの巡りでもしましょうか!」

「「は~い!」」


何がいいかな~ここにいるの実はお嬢様なの私だけだからみんな買い食いに抵抗ないみたいだし屋台の何か買って食べ歩きなんていいかもしれない

何がいいかな何がいいかな!

屋台もいろいろ種類があって目移りしちゃう


おじさんが焼いている串に刺さったお肉

お姉さんが宣伝している果物を入れた飲み物

フウカさんがニコニコと店番をしている屋台

甘いお菓子を作ってるところまであるじゃない!


…ん?

今なにかおかしくなかった?


もう一度屋台をぐるりと見渡す

おじさん、おねえさん、フウカさん…おるやんけ


「フウカさん!?何やってるの!」

私は慌ててフウカさんのところに走った

皆も後ろからついてくる


「あれ…ほんとだフウカさんだ」


こんにちは。とフウカさんが持っていた手帳に書き込んだ


「こんにちは。じゃなくてここで何をしてるのかしら?」

「おぉ!お嬢やないですか」

「え!?お嬢様!?」


なんと屋台の奥からカツラギとリリィベル先生まで出てきた


「えぇ…カツラギとリリィベル先生まで?なになに?こっちにお店でも出すの?」

「えぇそんなもんですわ」


カツラギが肯定してきた

え?マジで?ほんとに?


「大丈夫なの?その嫌がらせとかは」

「あ~それがホンマようわからんのですけど、最近になってから横やりが急にピタっと止みましてなぁ…ほんならその機会に侵攻したろうか思いましてな」


なるほどねぇ…でも


「カシラのあんたがいなくて屋敷のほうは大丈夫なの?」

「まぁまぁまぁまぁ…若いもんもそろそろ育てなあかんことですし少しくらいええでっしゃろ」

「お嬢様きいてください!カツラギさんたら私が王都に行きますっていったら私みたいなちんちくりんに一人で任せられないって勝手についてきたんですよ!もう!」


カツラギさん?

あなたもしかしなくてもリリィベル先生と遠出がしたかっただけですな?

ほぉ~ん

目をそらすんじゃないよカシラおい


「あんたねぇ…」

「いやいや!ちゃいますよ!?ほら見てくださいな!ちゃーんと仕事しとりますから!これで王都でもうちの食いもん広めてがっぽがっぽ儲けますさかい!お嬢にもまたお金が入りますし勘弁してくださいな!」


ん~?

なんかおかしくないかしら?


「なんで私にお金が入るのよ?」

「え?そらお嬢が考案した食いもん売っとるんですから、お嬢にも入るのは当然やないですか」


はい?私考案とは…?


「いや初耳なんだけど。私考案の食べ物って何よ」

「はえ?ここにあるのはだいたいお嬢様が考えたものだって私は聞いてましたよ?」


いや知らないけど?

そもそも何を売ってるのここはと商品を見る


「嘘でしょう?」

そこにあったのはポテトを揚げてチップスにしたものや、食材を白っぽい生地に巻いて食べるやつ

ジャンキーなお味のするフライしたチキンなど前世で私が食べたくて食べられなかったものの数々が並んでいた


「いや確かにこれ私が細々と食べてたやつだけどもさ」

「そうでっしゃろ?」


いやいやおかしいでしょう

だってこれ私が勝手に前世の記憶を頼りに作った奴か、うちの料理人にイメージを伝えてなんとなく作ってもらったものとかよ?それがなんで商品化されてるのよ!?

しかも私考案ってことになってるの!?


「まさか…売れてるの…?これ」

「売れてるも何も大人気ですよ?」

「せやせや。うちの領地にはもちろんのこと、ここで屋台しててもそこそこうれてまっせ!」


知らなかった…

いつのまにこんなことに…あ!まさか私のお小遣いが無駄に多いのって!!これの売り上げ収入が入ってきてたってこと…?まじか~…


「…で?フウカさんは何でここに?」

フウカさんが手帳に、お屋敷の料理人たちの手が空いていないので私が奥様の許可を得てきました。と書き込んだ


「なるほど…なんかどっと疲れたわ…私はなんか甘い物食べてくるから頑張ってね…行きましょうみんな」


その時さらに私の頭を痛めつける出来事がおこった


「号外!号外!」

大慌てで紙をばらまきながら走っていく男性が一人

なにあれ?何かあったのかしら


紙の一枚をエリーが拾って目を通した

次の瞬間、何か破裂音のようなものがした

周りを見渡すが何もない

しかしピクリとも動かなくなったエリーが気になる


「エリー?どうしたの?何がかかれてたのかしら?」


エリーの横からビラを覗く

そこに書き出されていた見出しは


「ついに王子に婚約者が!突如発表された婚約者は学園に通う帝国人!」


私は膝から崩れ落ちた

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