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それからのあれやこれ

あれから三年

ヒスイ・スズノカワめでたく10歳です!

この三年間いろいろありました

なので心機一転この三年間を振り返っていこうと思います


まずは例の孤児院問題

これはなんというか私のエリーをうちで雇うというノリと勢いの提案を拡大解釈した力技で解決された

お父様曰く

もうめんどくさいからみんな雇え

うむ豪快である。さすがお父様

しかも領地改革の名の通りもうこの際一気にやってしまえと領地内に孤児院と同様の問題をかかえた場所がないかなどを一斉調査

そうしたらなかなかどうして出るわ出るわの大騒ぎ…王国マジやべぇなと思いましたとさ

まぁそんなわけで皆を一斉雇用、我が領地はいま大変にぎわっております

しかしうちはまぁ…どちらかというと怖い家なわけで

怠け者や甘えがある人なんかは容赦なくたたき出している

世界は優しさだけではできていないのよさ…ちなみにもちろん反抗してくる人もいるわけだが

容赦なく海の藻屑である、いや知らんけど

うちのカシラと若い衆はそういうことするたぶん

でも大多数の人間は感謝してくれているのでうちの評判もうなぎのぼりだろう


と思いきや何故かお父様や使用人たちは私の手柄だと言って回っているらしく

今では領地を歩けば「お嬢!」と道行く人に頭を下げられる始末

どうしてこうなった

ちなみにあの孤児院の子供たちだが

男の子ふたり…ギアとメナはお兄様とよく遊んでいるというか剣の訓練をしている

うちのお兄様はマジですごいのだ

頭もいいし腕っぷしも強い

15歳の現在は学園でも大人気の王子様らしい

そんなお兄様をアニキ!と慕う二人には染まっちまったなお前ら…という感想とともに涙を禁じ得ない


「お嬢!なんか荷物とか運ぶときは俺に言ってくれな!」

「お嬢、こちらの本などわかりやすくて勉強によかったですよ」


しかし二人ともいろいろ良くしてくれるのでまぁいいかというところである


次に女の子のタマリ

彼女は小動物系なのでうちの男連中に最初はびくびくして大変だった

だからというのか意外や意外なんとメリッサになついたのだ

今はお母様に裁縫を習ったりメリッサについてメイドさんの修行なんかをしてるみたい

メリッサも妹分ができて心なしか嬉しそうかも?


「お嬢~お菓子貰ってきましたよ~っ」

と、てちてち歩いてくる姿は可愛らしいものである


そうそう話題に出したしここでメリッサについても触れておかなくちゃ

じつはかねてよりの約束だったメリッサの妹のサーシャのことだけども無事に治療が終わった

サーシャの身体をむしばんでいたものだが病ではなくじつは魔力である

簡単に言うとサーシャの身体に魔女の魔力が合わないのだ

でも魔女化の影響で肉体強度的なものも上がっているためすぐには影響が出ない

長年身体にたまった魔女の魔力が悪さをしているのだ

ならどうすればいいか?ここで登場するのが龍である

龍には浄化の力があるのでサーシャの淀んだ魔女の魔力を綺麗なものにしてもらえばいい

それが物語で語られていた方法である

いろいろ片付いたのでエリーとリアを連れて王宮の一室にメリッサの力でワープ

っておい、結界がある街中には瞬間移動できないんじゃなかったのか


「内緒ですよ。まぁ裏技的なものです」

もうやだこのチートメイド

最初の設定すら覆してきやがる

そのチート力を少し分けて欲しい


そんなこんなで治療を実行に移してもらおうとしたときリアの声を聞いたエリーから衝撃の事実を伝えられる

なんとリアの力ではサーシャの魔力を浄化で適正化できても今までの身体にたまっている魔力を浄化することはできないそうだ

物語では実行に移す時にはもうサーシャは亡くなってしまっていたために描かれていなかったがまさかの問題である


まぁ結論としてはどうにかなった

サーシャにたまっていた魔力をリアの計らいで私が引き受けたのだ

魔力0の私の身体は器として実に最適だったそうで


さらにさらに私も魔女の魔力を手に入れてチートの仲間入り!!!というわけにもいかず

補給ができないから有限の魔力である

しょんぼり

まぁしかしせっかくなので盛大に使って遊んだ

遊びまくった!魔法楽しい!

そしてその過程で憧れだった使い魔なるものを召喚してみた

使い魔

魔法で呼び出した魔物と契約して使役することができるという魔法

割とメジャーな魔法でだいたいの人は一匹くらいは使い魔と契約してるんだって

だから私は魔女の魔力を使って使い魔を呼んだのだ!

そう猫を!

なんとこの世界には動物としての猫がいないのだ!猫好きなのにショックである

ならばと使い魔でそれっぽいの探せばいいじゃん!ということで探したらいたのだ

かわいいらしい黒猫ちゃんが!

私はすぐに契約してその黒猫に「にゃくろ」いや「ナクロ」と名前を付けた

これで魔力をほぼ使い切りました

使い魔って魔力たくさん必要なのね…びっくり

なおナクロをみてメリッサとサーシャはびっくりした表情を

リアは思いっきり威嚇していた

むむむ、やっぱりこの世界では猫は一般的ではないみたい

こんなにかわいいのに…ね~ナクロ

普段は私の頭の上でスヤスヤ寝息を立てているナクロに癒される私なのであった


あとメリッサは国王と縁を切った

サーシャが助かった以上もう仕えるつもりはないんだって

メリッサともお別れか~と思ったら引き続きうちで働いてくれるそう

ちなみにサーシャはエリーの護衛という形でうちに雇うことにした

サーシャももちろんチートなので安心である



最後にエリーとリアについて

一般にはあまり知られていない龍だがさすがにお父様レベルになると知っているようで

王国に知られてもろくなことにならないということでとりあえず黙っていることにした。

そんなわけでサーシャが護衛に抜擢されたのだ。どこから情報が洩れるかわからないしね


今は龍の力をうまく扱えるように特訓したり文献をあさったりしてるみたい


やっぱりエリーはそんな日々に疲れてるのか人一倍甘えん坊だ

まずスキンシップがかなり多い

私を見かけるとすぐ抱き着いてくる

そのまま胸に顔をうずめてすりすりと私もなんだか犬が甘えてきてるみたいな感覚になっちゃって頭を撫でたりしちゃうわけで

そしてお風呂

ここにもついてくる

あんまり広いお風呂は不安になるそうだ

はははかわいい奴め~と一緒に入ってあげてる

たまにメリッサやタマリも一緒に入って気分は修学旅行

サーシャはなぜか絶対入ってこないけど


最後にベッド

エリーにはうちの屋敷に個室が与えられているのでベッドもあるはずなのだが気づくと私の隣で寝ているのだ

うんうん一人で寝るのは不安なんだねともはや母親のような気持で一緒に寝ている

願わくばこの子の心の傷が少しでも軽くなりますように


そんなこんなで忙しかった3年間

しかし私の人生ここからが激動の日々であることを知るまであと数時間

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