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スライムサモナー  作者: おひるねずみ
第1部第1章 愛別離苦のアウロラ
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第五十五話 自衛隊参入

物語を早く動かしたいけど動かせないジレンマと戦う作者。66話から70話辺りで錬金持ちを加えた主要メンバーが出揃う予定です。

 遂に威力偵察を終了させて、通の許可により本格的なレベル2ダンジョン沼への参入が決定。

 自衛隊車両、人員が続々とやってきてベースキャンプ地点に仮設天幕を建設し、デイジーが電波付加を更新。夜通し資源採取が可能な体制が午後から構築されていく。

 ただ目標地点は自衛隊は地上、青い宝石は最下層方面と進行方向に関して変更点はない。


 通は鳳月に十八時には戻りますと一言入れ、仲間と共にテレスポットの範囲に入り、初めて人が消える現象を一目見た、新しい自衛隊員は腰を抜かした。

 無理もないと武田少佐の説明を受けて平静になり、西、南へ向けて錬金持ちの医療従事者やサポート職を入れた自衛隊部隊、総勢五百名が隊を整えて行軍を開始する。


 場面は変わり、通たちは吹き抜けになっている、自然が生み出した大規模な滝まで戻ってきた。

 周囲はプルたちスライムの大掃除で緑のシミはどこにも見当たらない。

 綺麗好きな彼、彼女らに喝采を送り、各従者から『EXPプール』で蓄えた経験値貯金を引き出して、現在地の五層から滝が流れ落ちる先を覗く。

 最下層の滝壺に凄まじい水量が叩きつけられ、八層付近まで純白な水飛沫みずしぶきが舞い上がっている。


「見たところ最下層は十層ね」

「だな。十層から下に降りる階段があるかもしれないが、強くなってから底を目指そうぜ」


 レベル26、魔力200。最大使役数126。

 侵入した時の約三倍までに膨れ上がった力で召喚される強化されたスライム。

 最早、推奨レベル16のモンスターでは相手にすらならない。

 水系統召喚のため消費量が半減していると理解して、壁を伝って移動可能なスライムを更に追加。合計百匹のうちプルたちを含めた六十匹を五層から十層までの全域調査を命じた。

 残りの四十匹を一個小隊として周囲警戒と同時に水操作で水を宙に漂わせている。

 

 通たちは安全を確保して封印していた【モブモンスター生成】を使い、レベルアップした体を慣らすブートキャンプ訓練を実行しようとしていた。


「まず皆さんのレベルを教えてください」


 通の問いで天音が23でそれ以外が22レベルまで急成長していた。

 大量の振り分けポイントを振ると辻巡査は【怪力】と【身体強化】を習得。大鐘巡査は【虫笛】を覚え、デイジーは【階層地図】を習得してフロア全体を見渡せるようになった。

 鋼も【肉断ち】【牛刀レベル1】を習得したが「牛刀ってなんだよ!」と怒り、その一方で天音が《魔技:光弾》を習得。霊体の体が光り輝き、衝撃波を発生させたあと第二次職「霊銃器精製術師スピリットガンクリエイター」にランクアップし、霊素を凝縮させた銃器を生成可能になっていた。

 天音は上機嫌に新たな力、霊銃器の使い勝手を確認。

 他のメンバーも体を動かして自身に起きた変化をジャンプ、ストレッチ、シャドーボクシングなどをして軽くほぐして確かめる。

 通はその間にプルから得た魔技の詠唱破棄条件であるキーワードキーを呟く。


「立ち塞がれ、水壁すいへき

「貫きえぐれ、水槍すいそう

『キーワード確認《魔技:水壁》《魔技:水槍》が以後、無詠唱発動可能になります』


 十メートル先の水壁に水槍が命中して両者の形状が保てなくなり、効力が消失してただの液体に帰っていく。


「通と天音さんは良いよな。動かずに攻撃できる」

「その代わり魔力が尽きたら気絶するけどね」

「やっぱ制限付きか?」

「放出しない限り、底を突くまで消費しないわよ? 自分で危険域が感じ取れるから、状況に合わせて調整すればいいわ」

「それで鋼、早速だけど実戦行けそう?」


 腰を捻ってフルスイングした鋼。ストレス解消のためか思い切りがいい。空気の膜を裂く轟音が耳まで届いた。


「いつでもいいぞ。この鬱憤を晴らす相手を早く俺にくれ」


 やりきれない思いの力を怒りに変えて、やる気を露わにする鋼、巡査たちも光黒こうこくを素振りして体に馴染ませている。


「それじゃあ行くよ――」

「おう、どんとこい!」


 通は今なら楽勝の相手だろうと、五芒星の魔法陣を展開してからモブ生成でステゴロゴブリンを召喚し解き放った。

 獲物を視認したゴブリンが鋼に警戒せずにせまる。


「おらぁ!」


 真正面から立ち向かった小鬼は鋼の動きと掛け声に反応できず、ぐしゃりと脳天が弾け、肉片と鮮血が周囲に飛び散る。それをもろに浴びて立ち尽くす鋼。

 モブは肉体が砕けて、瞬く間に四散するが鋼は反応をしない。

 下手すると精神が病む光景。無事なのかと声をかけた。


「心配しなくても俺、家畜の解体作業を見たり、野外でイノシシとか祖父と一緒に捌いたことあるからグロ耐性はあるほうだぞ?」

「そうだった。鋼の爺さんはスーパーマンだった」


 七十歳をすぎた高齢者なのに猟銃持って畑を荒らす害獣を駆除したり、友達の漁船に乗り込んで沖でマグロを一本釣りしたり、はたまた世界一周旅行に乗船する若者にも負けない生命力タフネスを持っていて、歩くスピードも俺たち並みの速さで衰え知らずだ。

 そんな家系ちょうじんの血を引いている鋼が、この程度でを上げるはずもなかった。


「けどよ――この汚れは想定外だ。想像より腕力が上がってて、バットを振り下ろした俺のほうがビックリしたぞ? 頭蓋陥没程度で済むかなと思ったら全然柔くて、自分の力なのに加減が難しいなこれ。肉体を使う時は気をつけないとマジでまずい…………明日体育の授業がある日なんだよな……」


 通も試しにやった方がいいぞと誘われ、モブ生成で小鬼を生成して素手で首筋に軽く手刀を入れた。

トン、ではなくボギィ! と鳴ってはいけない破壊音と共に首が胴体から離れ、上空に生首が舞う。

 鋼と同じてつは踏まないよう、用心深い通は即座に前面に水操作で自身を包み込む特殊防壁を構築して苦もなく体液を受け流す。


「通のそれ便利そうだな」

「疲れるのは水圧圧縮だけだから、水操作で生成できる特殊防壁は有用技能だよ。遠距離からの魔技も防げるし、プル達が接近してくる相手を食い止めてくれるからオールマイティな活動が可能になる」


 二人の学生は実に手慣れた感じに始末する。通の場合は「精神安定」があるから無事だったりするが……そのあとに続く巡査三名。

 人の慣れは怖いもので、数を追加されても環境に順応した動きで余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)に淡々と処理していく。

現在ステータス

名前 天鐘通あまがねとおるレベル26

筋力71

体力71

速力71

魔力200(184+16)

感力93(78+15)


名前 柊天音ひいらぎあまねレベル23

筋力0

体力0

速力90

魔力125

感力90


名前 デイジー・キャンベル レベル22

筋力100

体力52(47+5)

速力47

魔力60

感力46


名前 辻健太郎つじけんたろうレベル22

筋力71

体力83(78+5)

速力62

魔力49

感力54


名前 大鐘弘おおがねひろしレベル22

筋力62

体力62

速力71(62+9)

魔力63

感力62


名前 鈴原鋼すずはらこうレベル22

筋力67

体力57

速力48

魔力30

感力45

※浄化してないので鋼だけステータスが低いです。

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