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邪神と狂人の異世界無双戦記  作者: 不知火 翔
第1章 召喚編
8/59

第7話:最初の探索者

2話目です。

なんとまた評価を頂きました!

ありがとうございます。

 痛い。


 背中に痛みを感じて目を覚ます。


 そうだ。


 俺は異世界に来てダンジョンマスターになったんだった。


 やはりこれは夢ではないらしい。


 さて、異世界生活2日目か。


 痛む背中を我慢して体を起こす。


 結局昨日はいつになっても冒険者が来ないもんで寝落ちしちゃったな。


 さて、まずは何をするか。


「グゥゥ」


 そう思った時腹が鳴った。


 そういえば昨日は気を張ってて腹が減らなかった。


 今になってそのしわ寄せが来たのか。


 まずは飯か。


 俺はアイテムボックスから昨日購入した様々な種類の菓子パンを取り出す。


 あんぱんの袋を破りあんぱんにかじりつく。


 うん、やはり日本の飯はうまい。


 だがそう思ったところである一つの問題に思い至る。


 そういえば1日たった程度じゃ大丈夫だろうけど、アイテムボックスって時間の経過があるのだろうか。


 物語では、アイテムボックスは時間の経過が無いことも多い。


 だがこの世界でそれが当てはまるかどうかは分からない。


 ……別に難しくもないし実験してみるか。


 まずあんぱんの袋をぐちゃぐちゃに丸める。


 その後アイテムボックスにぐちゃぐちゃの状態で入れておく。


 数秒後それを取り出して広がっていれば時間経過あり。


 ぐちゃぐちゃのままなら時間経過無し。


 さぁ、どうだ?


 俺は期待と不安を胸にアイテムボックスからあんぱんの袋を取り出す。


 結果、袋はぐちゃぐちゃのまま。


 時間経過は無しか。


 ありがたい。


 その後俺は菓子パンを4個ほど食べて朝食を終えた。


 残りは時間経過無しで安全が保障されたアイテムボックスに入れておく。


 さて、それが終われば退屈な時間の始まりだ。


 ひたすらダンジョンコアとにらめっこして冒険者が来るのを待つ。


 DPを使えば日本のゲームとかも手に入るようだが、アホみたいにDPが必要なので当分不可能だ。


 そしてしばらく俺が心の中でやれ「暇だぁー」だの「早く来てくれぇー」だの言っていると、ついにその時は来た。


 3人組の冒険者だ。


『来たぞ! さぁ、殺せ』


 邪神様が好き勝手なことを言う。


「うおっ、ストーンゴーレムかよ。初心者ダンジョンって聞いてたのに」


 男が驚いたように声を上げる。


 ゴーレムたちも気が付きいっせいに冒険者のもとに集まる。


「うーん、私たちの敵ではないけど少しは経験を積んでないと厳しそうね」


「Eランクには少し厳しそうだね。Dランク冒険者ぐらいからが推奨かな」


 3人はそんな思い思いのことを口にしながらストーンゴーレムをバッタバッタと倒していく。


 うわー、強すぎだろ。


 まあ調査って話だしもしものことがあっても大丈夫なように強めの冒険者を送り込んだのだろう。


 これは勝てないな。


 残念ながら邪神様の願いには応えられそうにないな。


「これは無理なのでもう少し待ってください」


「そ、そうか」


 邪神様は落ち込んだような声音であっさり引く。


 意外と素直だ。


 さて、そんな話をしている間にあっという間に5体がやられた。


 冒険者3人組は奥へ進む。


 そこにはジャイアントラビットの守るダンジョンコアがあった。


「本当に一部屋しかないのか」


「これはかなりラッキーね」


「これなら1か月ぐらいは生かしておけるね」


 そしてジャイアントラビットは1分も持たずにあっさり死んだ。


 さらばだ。


 お前のことは忘れない。


 1日ぐらいは。


「じゃあ帰ろうか」


「そうね」


「うん」


 そして3人の冒険者は嵐の様に過ぎ去った。


 滞在時間はわずか5分であった。

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