表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
邪神と狂人の異世界無双戦記  作者: 不知火 翔
第1章 召喚編
7/59

第6話:クリエイトゴーレム

ブクマと評価と誤字報告を頂きました。

ありがとうざいます!

それに対する感謝も込めて今日は2話更新します!

「はぁ、疲れたぁ」


 俺は洞窟に帰ってくるなり、服が汚れるのも気にせず座り込む」


 街にいたころは空もかなり明るかったが、今は青空に赤みが差して辺りはほんのり暗くなっている。


「とはいえ調査のためにやってくる冒険者を迎え撃つ準備をしなきゃな」


 いくらダンジョンコアが破壊される心配がないとはいえ、モンスターがジャイアントラビットだけってのも怪しく思われる。


 せめてゴブリンをいくらかだしたりしなくては。


 それと後重要なことがある。


「マスタールームを作らなくては」


 俺はダンジョンコアである水晶に触れる。


 マスタールームとは、ダンジョンとつながって入るがダンジョンマスター以外は侵入できない部屋である。


 他にもマスタールームではコアが置いてなくてもDPを使った操作が可能であるという点や、ダンジョン全体を監視できるモニターがあるという点や、さらにはマスタールーム内にあるものをダンジョン内に、ダンジョン内にあるものをマスタールーム内に移動させることなんかもできる。


 非常に便利なため、やはりマスタールームの作成は必須だ。


 マスタールームの作成には500DPかかるが、狭いのでDPを使用することで拡張できる。


 まあDPが無いので一番狭い状況だが。


 きっといずれ拡張する。


 さて、これで残るは250DPか。


 俺は一旦マスタールームに移動する。


 マスタールームには、ダンジョンコアに触れながらマスタールームに入ろうと念じると入れるようだ。


 さて。


 俺はモニターと偽ダンジョンコアしかない簡素な部屋に座り込むと、さっきの続きであるDPの使い道について考える。


 あとは適当にモンスターを配置しておくか?


 じゃあこのジャイアントホーンラビットをボスにしてDP10で出せるホーンラビットを15匹くらい出しておくか。


 後の100DPは保険ってことで残して。


 しかし俺がホーンラビットを購入しようとした時……。


『おい、なんでクリエイトゴーレムのスキルを使わないんだ?』


「え? あ、そういえば」


 唐突に邪神様に話しかけられて、そういえばそんなスキルもあった、と思い出す俺。


 クリエイトゴーレムとかどう考えても弱そうだよな、とか思って気にも留めてなかった。


 そうか、あまり有用なスキルではなさそうだけど、ダンジョン運営の序盤ではかなり役立つかもな。


 モンスターを呼び出さずにこのスキルでを使ってDPを節約すればもっと早く大きなダンジョンに育てられる。


「忘れてました。ありがとうざいます。では早速使ってみます。……クリエイトゴーレム」


 俺は中二病のように右手を突き出して叫ぶ。


 だが何も起こらない。


「あれ?」


 確かこの世界のスキルはスキル名称を言うだけで使えたはず。


『バカか。ゴーレムの素材が無いと作れるわけないだろう』


 ……いや、いまさらそんなまっとうな理屈言われても。


 正直こんだけ科学では証明できないことが起こってるんだから不思議パワーでゴーレムが出来上がるとしか思ってなかったよ。


 全く、変なところで理屈を持ってきやがって。


 だが素材か。


 洞窟の入り口の方も岩とかが使えるだろう。


 これでストーンゴーレムとかができるはずだ。


 俺は気を取り直してマスタールームを出ると、洞窟の入り口に向かう。


 よし、では気を取り直して……。


『あとこのクリエイトゴーレムのスキルはお前が頭の中でイメージした形のゴーレムができる。イメージが適当だとまともなゴーレムにならないから注意しろよ』


 おお、そうだったのか。


 じゃあゴーレムの姿を鮮明に思い浮かべて……。


「クリエイトゴーレム!」


 俺がそう叫ぶと岩が光を放ち、やがて消えた。


 そして地面には俺のイメージしたゴーレムがしっかりと残っていた。


 おお、スキル成功か!


 よし、この調子でどんどん作っていこう!


 調子に乗った俺は2匹、3匹とゴーレムを作っていった。


 5匹作ったところで何か気怠さを感じるようになった。


 これは……魔力切れってやつか?


 これ以上はヤバいな。


 俺は本格的に体がおかしくなる前に作ったゴーレムを洞窟内に押し込み、マスタールームに戻った。


 冒険者が来る前に体調を万全にしなくては……。


 そう思い俺はマスタールームの硬い床に寝転がり休む。


 しかし、結局その日は誰も来なかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ