第48話:戦争鑑賞
2ブクマ+応援の感想……!
モチベ爆上がりで更新を途絶えさせるなんてできねぇ!
休日は絶対更新します。
いよいよ侵略開始だ。
俺は行かないのでここで命令するだけだが……。
「ゴーレム軍! それぞれ指定した街に向けて進軍!」
俺の言葉に、ゴレームが反応してダンジョン内のゴーレムが一斉に動く。
そうそう、昨日あの後暇だったので偽ダンジョンコアでDPで買えるものを適当に知らべていたら、ビデオカメラのような魔道具があり、しかも付属品のモニターでその様子をリアルタイムで見れるという画期的すぎるものがあったので、60個ほど購入して各部隊に10個づつ持たせた。
これで俺は現場に行かずともその様子がしっかりと分かるわけだな。
ついでにここからゴーレムに命令できるのだから、実質俺は全ての現場にいるようなものだ。
俺本体は戦闘には参戦しないからな。
強い武器防具を装備していればミニアイアンゴーレム2体分ぐらいの働きが出来ると思うが、俺が死んだらすべてがおしまいだし、そもそもそんな雑魚が戦場にいたら逆に迷惑だ。
さぁ、俺とレイラはここでこの大量のモニターを見ながら菓子でもつまもう。
実に呑気なものだが、実際はそこまで楽ではないだろう。
事態がマズい方向へ転んだとして、すぐに援軍を送ると言った対応が出来るわけでもないし、出来ることと言ったら精々ゴーレム数体の操作くらいなもの。
できることなんて実に小さい。
それでもやれることがある以上、最善を尽くすまで。
お菓子は食べても呑気に漫画をよんだりゲームで遊んだりしている余裕なんかはとてもとても……。
そう思って俺が横をチラリと覗き見ると……。
「おーい! なんでゲームなんてやってるんだよ! 曲がりなりにも戦争中だぞ。もっと気を引き締めたらどうなんだ……」
俺は呆れた声音でレイラに注意する。
こいつは本当にぶれない。
それにしても最近若干太ったような……。
前はもっとほっそりしていて誰もが振り返ってしまうような抜群のスタイルだったのに、今は心なしか腰回りが少し太くなった気がする。
って、バカか。
今はそんなどうでもいいことを考えている場合じゃない。
「えー、いいじゃないですか。まだ街にはたどり着いてないんですよ?」
は?
こいつ、スタイルが悪くなっただけじゃなく頭まで悪くなったのか……?
「お前なぁ、舐めてんのか? 道中こそ重要だろうが。ここからすぐに対処できないような強すぎる魔物が現れたらどうする? 今ならまだ援軍だって送れるんだ。対応できる幅が広い今こそちゃんと集中しなくちゃいけないんだ」
「うーん……。まぁ確かにそうかもしれないけど……。今あともう少しでラスボス倒せそうなんですよー。ね、あと少しだけだから!」
こ、こいつ……。
はぁ、無理やり取り上げてもいいが、それで騒ぎ出しても面倒なだけか。
なんだか母親にでもなった気分だ。
俺はまだそんな年齢じゃねぇ。
こうして、そんな厳しい侵略にはならないはずの今回の作戦は、前途多難な様子で幕を開けた。
果たしてレイラはしっかり働くのだろうか……?




