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邪神と狂人の異世界無双戦記  作者: 不知火 翔
第3章 侵略編
44/59

第43話:先制攻撃

39話が2つあったので修正しました。

 侵入者は鮮やかな動きで次々と俺の用意したミニアイアンゴーレムを撃破していく。


 このままでは死ぬ。


 どうすれば……。


 ダメだ、思いつかない。


 その前にとりあえず時間を稼ぐために足止めの方法を変えよう。


 こうも雑にミニアイアンゴレームの大軍を送っているだけでは意味がない。


 とりあえず指揮を執って波状攻撃をするんだ。


 ただ次々とやってくるよりも、いつ攻撃を仕掛けてくるか分からない状況の方が対応に精神をすり減らすだろう。


 地味な嫌がらせでも、とにかくやれるだけのことをやるんだ。


 不幸中の幸いとでもいうべきか、先日の拡張で罠もある。


 モンスターを使わなくても罠を使った足止めが可能だ。


 それに、いくら化け物染みた戦闘力を持っていたとしても、体の耐久度は人間と変わらないはずだ。


 いや、魔法などで多少上げていたとしても、落とし穴の底に仕掛けてある針山に体を串刺しにされてしまえば、生きてはいられまい。


 人間である以上、心臓や脳と言った体の重要部位を破壊されてしまえばおしまいだ。


 そして俺は攻撃に変化をつけた。


 モニターを見ている限りでは、進軍は多少ではあるが確実に遅くなった。


 効果はある。


 これで30分とはいかないまでも、20分ぐらいは稼げただろうか。


 じゃあとりあえず冷静になって考えよう。


 まず状況整理だ。


 現状は、ミニアイアンゴレームで足止めをしているが、持つのはせいぜい2時間ちょっと。


 所持戦力は、10000体のミスリル加工ストーンゴーレムと100体のオリハルコンゴーレム。


 それとDPをゴーレムに替えている間に溜まった70万DPだ。


 敵は恐ろしく強い。


 帝国の切り札である帝国解放戦線の中でもトップクラスの実力を持つメンバーだ。


 これは俺の憶測の域を出ないが、こいつらにはオリハルコンゴーレムじゃ太刀打ちできないと思う。


 だから工夫が必要なのだが、ちょっとした小細工程度じゃどうしようもない。


 まあ実際にはかなり強いというはっきりした強さは分かっていないので、もしかしたらオリハルコンゴーレムを100体一気にぶつけたら案外あっさり勝ててしまうかもしれないが、逆にそれが失敗すれば死は確定。


 なにしろ最高戦力をごっそり失うんだ。


 これは些かギャンブル的すぎる。


 それにこんな雑な手段はいつだってとれる。


 もちろんギリギリになっても起死回生の策が思い浮かばなければこのギャンブルに賭けるしかないが、時間は多くないとはいえある。


 ギリギリまで考えるべきだ。


 さて、とはいえまだ何もつかめていないわけだが……。


 とりあえず思いつく限りの手段を適当に上げてみるか。


 まずは相手を倒そうとするのではなくダンジョンコアに到達させない耐久作戦とかか。


 ダンジョンをどんどん拡張していき相手の食料を尽かせる。


 こうすれば相手は撤退して時間が沢山出来る。


 その間に大量のDPを貯めてオリハルコンゴーレムよりも強いモンスターを作れば、あの化け物たちを倒せるかもしれない。


 だがこれはダメだ。


 この作戦はダンジョンを拡張するのだからDpが必要となる。


 そうなればDPの供給源である休憩所の人間どもが必要だ。


 しかし、今や確保した人間どもは4桁にも上る数だ。


 俺とレイラはマスタールームに行けばいいが、あの人間どもは違う。


 今から奴隷にしようといってもそんな余裕はない。


 となればダンジョンの最深部にどんどん逃がしていかなければならないが、そんな大人数がまとまって動いてくれるとは到底思えない。


 この作戦は決まれば一番確実だが、どうにも現実味に欠ける。


 後は……。


 俺は思考を巡らせる。


 ダメだ。


 そう簡単に思いつくもんじゃない。


「なぁレイラ、何かいい案はないか?」


 俺は適当にレイラに聞いてみる。


 いい案が聞けるとは思わなかったが、自分ではお手上げ状態の今レイラに頼る以外の方法はない。


「そんなこと言われたって分かりませんよ……。クリエイトゴーレムでなんか凄いものとか作れないんですか?」


 なんだその雑な案は……。


 それになぁ、そんな都合よく作れたら苦労してないっつうの……。


 …………。


 だがこの時俺の脳裏にある起死回生の策がひらめく。


 待てよ……、作るのが無理でも……。

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