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邪神と狂人の異世界無双戦記  作者: 不知火 翔
第3章 侵略編
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第39話:終結

次回から新章開始です。

 あれから3日が経過した。


 戦争はいまだに続いている。


 だが俺に不安はない。


 それどころか余裕ぶっこいて憧れていたニート生活を満喫しているところだ。


 ネットに通じることができないので、パソコンが使えないうえ、家庭用ゲーム機でもオンライン対戦なんかはできないのが難点ではあるが、逆に言えば、お菓子だろうと漫画だろうとラノベだろうとゲーム機だろうとなんでもDPで入手できるので、贅沢が可能と言う点では、地球での生活なんかとは比べ物にならないほどいい。


 学校にもいかなくていいというのはなんて素晴らしいのだろうか。


 っと、まあ話が脱線したが、俺がこんなにも気楽に生活している理由は、今回の戦争でほぼ勝利が確定しているからである。


 というのも、俺が神とボールペンを送って以来、レイラは毎日戦況報告の手紙を送ってくるのだが、それを読む限り、少しづつ優勢になり始めているとのことで、もうしばらくすれば退却していくだろうと言っていたからだ。


 まあ俺も最初に戦場で指揮を執ったから分かるが、帝国解放戦線の構成員は20人しか投入されていなかったし、強さもこの前偵察に来ていたやつらと同じ程度だ。


 やつらも十分強かったが、オリハルコンゴーレムと同等の力は持っていない様子だったし、こちらの数が増えていけば、戦況がひっくり返るのは自明の理だ。


 帝国解放戦線の構成員をもっと多く、もっと強いやつらを投入していれば全然こちらが負けていただろうが、舐めてくれていたのか、単純に集められなかったのか、偵察時のレベルの構成員20人と言うこちらの対処が及ぶ圏内で攻めてきてくれた。


 今回の戦争、勝てるかどうかは割とギャンブルだったが、終わりよければすべてよし。


 次は反省を活かして、さらに慎重を重ねて行動していけばいい。


 さらに今回の戦争、定期的に捕獲した兵士を送って来てくれるので、休憩所にぶち込んだ人間の数も合計で4289人にまで及んだ。


 この人数はDPに直すと毎時514680となる。


 200時間で1億にも上る数値だ。


 毎時間オリハルコンゴレームが1体以上作れるというのも驚愕だ。


 次はこんなに危険な状況にならないように万全を期してオリハルコンゴーレムを100体、ミスリル加工ストーンゴーレムを10000体用意して攻め込むか。


 これだけ作るには1億4000万ものDPがかかる。


 となると次攻め込むのには最短でも約272時間もの時間が掛かる。


 11日ちょっとだ。


 こう考えると意外と短いようにも感じるな。


 それにこれからもっと多くの兵をレイラが捕まえて来るだろうから、実際には10日後ぐらいには侵略を開始できそうだ。


 ふふふ。


 世界征服も意外と簡単だったな。


 ここまで準備が整ってしまえば、あとは残党狩りみたいなものだ。


 圧倒的力で弱者を踏みつぶす。


 今の俺の心境はそんな感じだ。


 さて、今回の反省も終わったところだし、後はレイラによる勝利の報告を待つだけだな。


 そう思い、俺はベッドに寝転がってゲームを再開した。


 翌日、レイラがダンジョン内に帰還して、勝利の報告と新たに1291人の兵を連れ帰ったことが伝えられた。


 これでダンジョンの休憩所内の人間の数は5580人となった。


 全てが順風満帆。


 そう思っていた。


 だが、そんな風に俺が油断していたころ、人類の希望、俺にとっての悪夢は既に動き始めていた。

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