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邪神と狂人の異世界無双戦記  作者: 不知火 翔
第3章 侵略編
36/59

第35話:出陣

総合100pt達成!

 まずは手始めにやることは軍の編成だ。


 休憩所に詰めこんだ冒険者たちと騎士団員たちはえさをやり続けつつ、トランプとかリバーシとか将棋とかの娯楽を与えといたら大人しくなってもう「このままでいいかなー」とか言い出した。


 そのため戦意が無いならもうミスリル加工ストーンゴーレムの数も減らしていいだろう。


 ごまかしのために張りぼてのものを代わりにおいておけば問題なし。


 結局DPなどを大量に使って集まったゴーレムは、ミニアイアンゴーレムが約1000体、ミスリル加工ストーンゴーレムが300体、オリハルコンゴーレムが20体だ。


 基本的にはミニアイアンゴーレムに捕獲した兵士を運ばせつつ、ミスリル加工ストーンゴーレムとオリハルコンゴーレムで戦線を維持するのが主な戦術となるだろう。


 地形も有利な場所を選んでいるのだから、前のめりになりすぎず、引き気味に戦って時間稼ぎに徹すれば数の差と言う問題は意外と何とかなるのではないかと思ってる。


 となるとやはり問題になってくるのは帝国の解放戦線の構成員がどれだけこの戦争に参加するか。


 帝国解放戦線は帝国の最高の戦力。


 おいそれと大量投入するわけにはいかないだろう。


 構成員が300ちょっとというなら、せいぜいその十分の一ぐらいが限度だろうか。


 まあここで気をもんでいても仕方ないか。


 それに今回は色々な()()を用意してある。


「よし、準備は整った。行くぞ」


「はい」


 そして俺たちは合計1320の軍勢を率いてダンジョンを発った。


 そして2時間後……。


 俺たちは無事に山に陣を張ることに成功した。


 しかしこれだけのゴーレムが隊列を成して佇んでいる様子は壮観だな。


 もっとスケールの大きい戦争がやってみたくなる。


 さぁ、やれることは全てやった。


 後は待つのみ……!


 そして、3日後。


「あぁ、いつまで経っても来ない。いい加減野宿は勘弁してほしいんだが」


 俺は地面に寝っ転がりながら漫画を読む。


 早く帰りたい、そう思っていた時。


「起きて下さい! 見えました! 敵の軍勢です!」


「!?」


 俺は慌てて起き上る。


 すると西の方向から、大軍勢がゆっくり、ゆっくりとこちらへ向かってきていた。


「き、来たか……」


 緊張で声が震える。


 なにせこの戦争で負ければ勢いそのままダンジョンに侵入してくるかもしれない。


 そうなれば予備の兵力なんて残して無いし死は必至。


 その上俺は経験も未熟もいいところだ。


 歴史は、日本史世界史共に好きで、戦争に関しては自主的に調べたりもしたから多少は自信があったが、前にも言った通り机上の空論。


 対する相手は恐らくいくつもの戦場を経験してきた歴戦の猛者。


 その上実力のは計れない帝国解放戦線なんて敵もいる。


 だがビビっていても仕方がない。


 もう引き返せないんだ。


 もう……賽は投げられたのだから。


 大きく俺が深呼吸をする。


 相手は数十メートルまで近づいたところで、隊列を素早く組んで一斉に突撃して来た。


 数は大体5000ぐらいか?


 だが、それぐらいの数は想定の内。


 落ち着いて前線に配置しておいたミニアイアンゴーレムで対応しておく。


 戦闘力は互角ぐらいのようだが、ときおり混ぜてあるミスリル加工ストーンゴーレムのおかげでこちらが若干善戦しているように見える。


 だが、数の不利で側面に回られる。


 まあそうなるよな。


 俺は予備に取って置いたミスリル加工ストーンゴーレムのほとんどを両翼へ送った。


 よし、ここまではしっかり対応できてる。


 こっちは自分の命令一つで情報が伝達されるから人間たちよりも指揮情報の伝達速度が速い。


 相手の動きに多少対応が遅れてもなんとかなる。


 俺が何とか敵の初動を抑えて、むしろ善戦していることに安堵したその時、兵の後ろから姿を現した帝国解放戦線と思われる連中によって両翼が崩され始めたのである。

帝国解放戦線「来たぜ、ぬるりと……。反撃開始だ」




※作者はアカギ大好きです。

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[一言] 100pt突破おめでとうございます!!
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