第28話:侵略準備
今日は執筆した三分の一が消えてしまって投稿する気力がなくなりかけましたが、なんとか頑張りました。
遅れたのは勘弁。
なんとかレイラを配下とすることに成功して一週間が経った。
休憩所に閉じ込めた人間が200人を超えているというのは思った以上で、DPがどんどん入ってくる。
結局現在は合計4813230DPとなった。
この一週間は特に何事もなかったのでダラダラしていたが、流石にこれだけ大量のDPがたまればそろそろ侵略に出てもいいだろう。
まず俺は手始めに10万DPのオリハルコンインゴットを40個購入する。
別に今回は贅沢に1体につき4個のインゴットを使って大きなサイズのオリハルコンゴーレムを作ろう。
40個もあれば10体も出来る。
俺は魔力回復薬を贅沢に使って一瞬のうちに10体のオリハルコンゴーレムを完成させる。
DPが一気に減った。
後は主力はミスリル加工ストーンゴーレムでいいか。
俺はさらに10000DPのミスリルインゴットを80個買って80体のミスリル加工ストーンゴーレムを作る。
数は少ないが、そんな大群で攻めても仕方がない。
少数精鋭と言うことで、まずは手始めにトリニの街でも落とすか。
一番ここから近いみたいだし。
さて、そうと決まれば早速攻め滅ぼすか。
「レイラ、初仕事だ」
俺は与えた漫画をニヤニヤしながら読んでいるレイラに声をかける。
少しは心を開いてくれたのはいいんだけどニートみたいな生活になっているのが非常に気になるところだ。
「何?」
うん、凄くやる気が無さげだ。
だが怠けているのは許さない。
働かざる者食うべからず。
「これから人類の侵略に行くぞ! 外出準備だ」
「え……!?」
レイラが驚きの表情で固まる。
きっと俺の配下になっても仕事が無かったので安堵していたのだろう。
同胞を自分で手に掛けることに怖気づいたといったところか。
だがそれでは困る。
「どうした? 悪魔に魂を売るとか言っておきながら怖気づいたか?」
俺は挑発的に問いかける。
「そ、そんなわけないでしょう」
「なら覚悟が無かったのか?」
「くっ、あぁ言ったからには覚悟くらいできてます。やりますよ」
レイラはそう言って立ち上がる。
プライドが高いからそう言うと思ったよ。
だがまあ実際にはレイラの仕事は今回はない。
トリニの街は非常に小規模だし、こちらの送る軍勢の規模も小さい。
俺一人で十分指揮が可能だ。
レイラを連れていく今回の目的は、人類を殺すという行為に少しでも慣れておくこと。
実際に自らが手に掛けるのではなくとも、かなりの抵抗があるはずだ。
そしてとりあえず防衛にもいくらかのミスリル加工ストーンゴーレムを置いておく。
少数とはいえオリハルコンゴーレムを10体も送るのだから、時間が掛かるとは思えないが、出かけている間にダンジョンコアが破壊されました、ではシャレにならない。
俺は一応アイテムボックスにしまっておいた鋼鉄の剣を持つ。
俺自らが戦う展開にはならないように、護衛としてオリハルコンゴーレムを置いておく予定ではあるが、それでも心配だ。
「よし、それじゃあ準備は整ったな? ……と言っても準備らしい準備は特にないか」
「はい、問題ありません」
「それじゃあ行くか!」
こうして俺とレイラは大量のゴーレムの軍勢を率いてトリニの街ヘ向かった。




