表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
邪神と狂人の異世界無双戦記  作者: 不知火 翔
第2章 防衛編
23/59

第22話:第2ラウンド

1話書き溜めを作りました。

今日もう1話書き溜める予定。

明日は年末ということで2話更新します。

年末だからって自分は何があるわけでもないですが。

 ピキッ。


 最後のミニアイアンゴーレムが1人の騎士の手に懸かり、絶命する。


 結局10人ちょっとしか始末することができなかった。


「ふぅ、やっといなくなったな……」


 騎士団員たちは安堵の溜息をつくと通路の壁によりかかる。


 しっかり体力は削れたようだ。


「おいお前ら! 気を抜くな! まだまだ入口だぞ。さぁ、休憩所までは集中しろ!」


「は、はい……」


 騎士団は大きなため息をつくと、ゆっくりとした足取りで進み始めた。


 さて、前の方ばかり気にして罠への注意が散漫になっているぞ……。


 そこを一歩踏み出せば……。


「!? ……う、うわぁぁぁ!」


 戦闘の2人が同時に落とし穴にかかる。


 穴の底には当然鋭利なスパイクが設置してあるので落ちれば即死だ。


「!? 罠? 罠の気配なんて……」


 罠の気配……?


 そうか、この世界ではそういうスキルとかもあるのだろう。


 だが恐らくそう言ったスキルはダンジョンの力で生成した罠にしか通用しないのではないだろうか。


 冒険者たちも隠し扉は見破っていたが、このクリエイトゴーレムのスキルで作った手作り落とし穴は見破れていない。


 なるほど、思わぬところでクリエイトゴーレムの有用さがまた一つ発見された。


「お、落ち着け! 何かの間違いだ。今一度気を引き締めろ!」


 うーん、全然何かの間違いじゃないんだよなぁ。


 そんな甘い考えじゃまた……。


「う、うわぁぁぁぁぁ!」


 ほらまた2人が死んだぞ。


 まあ楽観的に考えたくなるのも分かるけどな。


 人間自分の都合の悪いことからは目をそらしたくなるもの。


 それは俺も同じだ。


 嫌な事実は受け止めがたい。


「く、クソ! また……。いったいどうなってるんだ……」


 その後も騎士団は1人、また1人と犠牲を出しながら進んでいき、40人の犠牲を出したところで冒険者を閉じ込めている休憩所とはまた違った新しく作成した休憩所につながる通路にたどり着いた。


「はぁ、はぁ、だいぶ犠牲がでたが何とか休憩所にたどり着けどうだな」


「あぁ、だけどまだ序盤でこの調子じゃ……」


 幾人かの冒険者たちの話声が聞こえる。


 こりゃあと一押しだな。


 俺は後方の騎士たちからは見えない通路に1匹のミスリル加工ストーンゴーレムとミニアイアンゴーレム300を投入する。


「お、おい、後ろから何かがすごいスピードでやって来てるぞ!」


 その誰が放ったか分からない一言で、騎士団員がいっせいに後ろに振り向く。


 そしてミスリル加工ストーンゴーレムの姿を捉えた瞬間、騎士団は総崩れとなった。


 罠の存在なんて忘れて我先にと休憩所へ向かった。


 ミスリル加工ストーンゴーレムはただミニストーンゴーレムにミスリルを使った加工を施しただけじゃない。


 大きさも、通路に収まるギリギリの大きさまで巨大化させた。


 それに中身はストーンゴーレムとはいえ見た目はミスリルゴーレムとなんら遜色ない。


 ミニアイアンゴーレム相手に善戦できる程度の実力じゃあこいつには勝てないだろう。


 その上取り巻きのミニアイアンゴーレムがさっきの三倍量だ。


 逃げたくもなる。


 だが慌てすぎたせいか、一つの落とし穴に複数人が落ちたりして、被害は甚大。


 一気に3,40人ほどが死んだ。


 そんな様子を俺は潤沢になったDPを使って日本のお菓子でも貪りながら呑気に寝転がってみてたのだが……。


 モニターに映るある人間を見て起き上る。


 それは最初に俺が見た貴族のお嬢様と思われる女の子だった。


 彼女も、近衛騎士と騎士団長に守られるように囲まれながら休憩所を目指す。


 俺は慌てて何かあった時のためにと用意しておいた罠を発動する。


『壁床ストーンゴーレム! 今だ!』


 俺は壁床ストーンゴーレムと名付けた罠に命令する。


 このクリエイトゴーレムのスキルで作った罠は、俺の意思で罠を発動させることもできるってのがなにより優秀だよな。


 俺が命令すると、近衛騎士と女の子、そして騎士団長がやってきたところで、ちょうどその前の何の変哲もなかった床から、突然薄い石壁が30㎝ほどせり上がる。


 その突然できてきた石壁に足を捉え、前の方で女の子を守っていた2人の近衛騎士が盛大に転ぶ。


 騎士団はちょうどそこで分断された。


 よっしゃ、思い通り!


 俺は小さくガッツポーズをすると、もう一つの準備してあった罠を発動させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ