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邪神と狂人の異世界無双戦記  作者: 不知火 翔
第1章 召喚編
2/59

第1話:異世界召喚

2話目

 俺、黒井 心は非常にあり得ない現実に直面していた。


「おお、本当に異世界人を召喚出来たぞ! 確認したがちゃんとスキル宝玉の効果も出てる。スキルがついているぞ」


「ホントだ! スゲー!」


「早く人間をぶち殺させようぜ!」


「そうだそうだ!」


 俺を取り囲み次々囃し立てる。


 ……とても人とは思えない化け物が。


「いやいや、落ち着け。まずコイツに色々と説明をしなくては……。おい人間!」


「ひぃぃぃ!」


 化け物が近づいてくる。


 勘弁してくれ! 俺は死にたくない。


「落ち着け人間。別に殺そうなどとは考えていない。俺はお前を召喚したものだ。話を聞け」


 は? 召喚?


 ていうか落ち着けるわけないだろ!


「ひぃぃぃ!」


「うーん、こりゃダメだぜ。とりあえず向こう送ってから説明しろよ」


「そうだな」


 そしてなんかよく分からないけど勝手に話が進められてる!


 何が起こるの?


「しかし送る場所はどうする?」


「うーん、こいつのスキルはダンジョン作成とクリエイトゴーレムだろ? クリエイトゴーレムはなんで宝物庫にあったのか分からないゴミスキルだがダンジョン作成はこの世界の人間で持ってる奴は今も昔も含めていないんじゃないか? だからダンジョン作成のスキルを基準に考えようぜ。ダンジョンを作るのに適した場所は……」


「じゃあ洞窟とかだろ」


「だな!」


「よし、じゃあ飛ばすぞ!」


「よっしゃあ!」


 え、ちょっと待って。


 だから一体何が……!


「ちょっ……」


 俺は咄嗟に何かを言おうとする。


 だが遅い。


 すでに光が俺を包んでしまったのだから。


 しばらくして目を開けると、景色が切り替わっていた。


 化け物の巣食っていた何もない暗い荒野から外に森が広がる洞窟に。


「よし、着いたな。そこは異世界だ。お前への命令はこの世界で暴れることだ。とりあえず人ぶっ殺しときゃいい。どうせ俺たちは暇だからな。分かんないことがあったら聞け」


 異世界召喚?


 ……確かにこれは地球じゃなさそうだな。


 だって、そこにゴブリンがいるんだもん。


 ひぃぃぃぃ。


 思わず声が出そうになる。


 俺は口を両手で抑えた。


「あの! そこにゴブリンとかいるんですけど助けてください」


 俺は小声で尋ねる。


「お前……凄い臆病だな。こんなのが役に立つのか……? ……まぁいい。とりあえずダンジョン作成って言ってみろ」


 うーん、よく分からないがやってみるしかない。


「ダンジョン作成」


 すると、地面に魔法陣のようなものが現れて、そこから青みがかった水晶がでてくる。


「それに触れてみろ」


 俺は言われたとおりにする。


 すると水晶からウィンドウのようなものが現れる。


 なんだこりゃ。


 ゲームみたいだな。


 見ると、残高1000DPとなっていて、下にはネット通販のように色々な商品の画像とその詳細が乗っていた。


 なるほど、モンスターみたいなのもこのDPで買えるからそれで外のゴブリンを倒せってことね。


 うーん、配下になるんだから気持ち悪くないモンスターにしたいよね。


 ゴブリンとか出せるけどいくら襲ってこなくてもこんなのがそばにいるだけで嫌だ。


 このジャイアントラビットにするか。


 価格は100DP。


 ゴブリンが20DPで手に入るところを見るとゴブリンの5倍の位の強さはあるだろう。


「よし、倒してこい!」


 少し普通のウサギよりは怖い見た目だが、他のモンスターと比べるとだいぶいい。


 ジャイアントラビットはゴブリンに向かっていく。


 ゴブリンも気が付いたようだ。


 ジャイアントラビットに向かって棍棒を振る。


 だがジャイアントラビットはこれを避けてゴブリンの脇に回ると、体当たりをかました。


 ゴブリンは耐えきれずに倒れる。


 そして容赦なくジャイアントラビットが倒れたゴブリンの腹を踏みつぶして決着はついた。


 うん、非常にグロかった。

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