表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
邪神と狂人の異世界無双戦記  作者: 不知火 翔
第2章 防衛編
13/59

第12話:予定変更

今日は一話です。

というか基本1日1話の毎日投稿です。

いつの間にか次に投稿する新作の息抜きではなくメインになっている……。

 3人の冒険者が悲鳴を上げ鮮血を散らす。


 3人の冒険者の死体はすぐにダンジョンの床に吸い込まれ、俺の眼には、3000DPが追加された、4965DPという文字が映っていた


「ふ、ははは……!」


『ふはははは! ふはははは! よくやった! よくやった!』


 俺は別に惨劇に対して笑ったわけではない。


 だがまぁ、邪神様は非常にうれしそうだ。


 さっきからこればっかりを繰り返している。


 実際にこの光景を見てみると、少なくともいい感情は湧いてこない。


 だが、思ったほどの抵抗はない。


 たかが少し顔を見た程度の存在。


 そんなことよりも今は1人殺すだけで1000DPという数字に目がくらんでいた。


 やはりどの人間を殺しても均一なのか。


 これは予定変更だ。


 少しだけ殺して後は帰して「少し難易度は上がったものの、そこまでではないし、旨味もかなりある」ということをアピールするつもりだったが、今日来る人間は一気に始末した方がいいな。


 そしたら恐らく「このダンジョンに向かった冒険者が全員帰ってこない!」と翌日問題になり、このダンジョンは駆け出し冒険者用ダンジョンには指定されなくなり、ダンジョンコアの破壊が「可」になるだろう。


 そうなれば命が保障されている現状から急転直下。


 更に強い冒険者が命を狙ってくるようになるだろう。


 だが問題ない。


 昨日の冒険者の噂を聞きつけた冒険者が今日はもっとやってくるだろう。


 もしもあまり冒険者がやってこなくてDPが大量に入手できなかった場合は、トリニの街からここまでの道中に強力なモンスターを配置しておいて、そのことを俺が報告すればいいだろう。


 そうすればここに向かった冒険者はそのモンスターに食われたとでも思ってくれるだろう。


 策は完璧だ。


 決して目先の利益に目がくらんだわけではない。


 強い冒険者がやって来ても、10000DPで作成できるミスリルインゴットでストーンゴーレムの体表を加工してミスリルゴーレムを作ってしまえばいい。


 ミスリルと言ったらファンタジー世界では最強金属。


 そこそこそこの冒険者が数人やって来ても負けたりはしないだろう。


 おっと、さらに4000ポイントがご来場だ。


 この4000ポイントも安定して通路のミニストーンゴーレムを安定して撃破していく。


 そして休憩所に到達するも……。


「ここは……休憩所っぽいな」


「だね」


「でもまああんなミニストーンゴーレムを倒した程度じゃ疲れないし進もうぜ」


「賛成」


 そして油断した4000ポイントは右の通路に進んでいく。


 もちろん先にある小部屋には入り口側の壁に大量のミニストーンゴーレムを潜ませてある。


 隠し部屋を見つけて入れば死の未来が待っている。


 入らなかった場合は……。


 まあダンジョンの入り口に大量のストーンゴーレムを転移させるか。


 だが通路の3体のミニストーンゴーレムを事も無げに倒した4000DPはすぐに隠し扉付小部屋の存在に気が付く。


「これって隠し部屋だよな」


「だね」


「もしかしたら宝箱もあったり!?」


「いや、一階層だし流石にないんじゃ?」


 そして扉を開ける。


 そして今度も宝箱に気が付くと、警戒も忘れて宝箱に向かって一直線。


 結局この日やってきた冒険者は42人。


 思ったより人数が多いという嬉しい誤算を経て、DPの量は合計で40212という圧倒的な量まで膨れ上がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] いいね!このままこのまま! こういうのが好きなんだ! 本当に好きだよ! この小説を見つけられてよかった!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ