第10話:DPの使い方
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外もすっかり光が失われ、ダンジョン内に冒険者は1人もいなくなった。
結局あの後4人の冒険者だけでなく途中から8人ぐらいが追加でやってきてミニストーンゴーレムの取り合いをしていた。
全員何故ドロップアイテムがないんだと不思議がってはいたが、簡単に経験値が稼げるし良いと言っていた。
どうやらミニサイズのストーンゴーレムでも、得られる経験値の量は普通のストーンゴーレムと変わらないらしいのだ。
そのおかげであの冒険者たちは明日も来てくれるらしい。
思わぬ情報と追い風だ。
今日は結局3560DPがたまった。
明日はこれ以上の収入がさらに望めるだろう。
この調子なら10万DPもすぐ届きそうだな。
「ククク」
思わず笑いが口からこぼれる。
『何を笑っているのだ?』
邪神様が突然話しかけてくる。
「いや、ここまでくれば邪神様を楽しませることができる日もそう遠くないだろうなぁ、と思いましてね。明日からお望み通り殺していきますよ」
『ほ、本当か!?』
邪神様が大声で叫ぶ。
頭の中に直接話しかけてくるから頭が痛くなる。
耳元で騒がれるよりもタチが悪い。
「ちょっと、大声を出すのはやめてくださいよ」
『おぉ……悪い。しかしそうか。ついにか。クククこれであの俺たちを追放した神に復讐ができるぜ。世界の破壊という方法でな』
だいぶ嬉しそうだ。
邪悪な笑いがこぼれている。
まあその気持ちも分かるけどな。
5億円を貰えないのに5億年ボタンを押させられたような物だろう。
普通なら耐えられないはずだ。
復讐したいと思うのも当然だろう。
さて、そのためにはまず今日手に入ったDPの使い道を考えないとな。
俺が今日一日ダンジョンを観察していて思ったことは、やはり規模だ。
自然に生成された小さな洞窟だけで終わりってどんなダンジョンだよ。
ということでダンジョンを大きくしようと思う。
理由はそれだけじゃない。
今は、楽に経験値を多く稼げるということで冒険者たちがやって来てくれるが、さらに多くの冒険者が来たら、1人当たりに回ってくるモンスターの量が少なすぎて離れていってしまうだろう。
それを防ぐためにはダンジョンを拡張して出せるストーンゴーレムの量を増やすしかない。
俺はまず10mの通路(100DP)を洞窟の奥に生成する。
そして休憩所(100DP)をその通路の先に設置。
この休憩所は、モンスターを設置したり、侵入できないが、冒険者たちがいる間DPの入手量が二倍になるのだ。
そしてさらに休憩所の奥と左右の3つに10mの通路(100DP)を生成。
左右の2つの通路の先に、隠し扉付きの小部屋(300DP)を設置。
この小部屋には、ミニストーンゴーレムを大量に詰め込んでおくつもりだ。
ここに侵入してきたやつは、そこそこの確率で殺す。
だが、それだけだと、すぐに情報が回って入ってくれなくなるので、奥に宝箱(100DP)やミミック(200DP)を設置してリスクもある代わりに旨味があることもアピール。
宝箱の中には、日本の電池で動く電化製品とかを入れとけばいいだろう。
安い小型扇風機(25DP)や、電化製品ではないが、ライター(5DP)なんかも「魔道具だ!」とか言って喜んでくれるだろう。
まあとりあえず2つの宝箱にはライターを突っ込んでおくか。
まあ実際小部屋の中のモンスターの強さは俺が調整できる。
冒険者の強さに合わせて調整すればうまい具合に冒険者を殺してさらなるDPの収入が見込めるだろう。
最後に休憩所の奥の通路の先には大部屋(300DP)を設置。
しめて1410DPだ。
ふっふっふ。
あとは大量のミニストーンゴーレムと100DPの鉄インゴットを使ってミニアイアンゴーレムを1体作ればいいだけだ。
その後俺はミニアイアンゴーレムを作り、さらに魔力尽きるまでミニストーンゴーレムを作り続けて菓子パンを食って寝た。
こうして、俺の異世界生活2日目は幕を閉じたのである。
現在の所持DP:2065




