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邪神と狂人の異世界無双戦記  作者: 不知火 翔
第2章 防衛編
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第9話:4人の冒険者

本日違和感のある文章を所々修正しました。

6話で書いたマスタールームの仕様にダンジョン内からマスタルーム(逆も可)にモンスターなどを転移させられるというものを追加しました。

 準備が整って数分経ったところで、ちょうど侵入者が現れた。


『よし、今度こそ殺すのか?』


 喜色を含んだ邪神様の声が聞こえてくる。


(申し訳ありませんがまだです)


 俺は邪神様に返事をしながら作った小棘球ストーンゴーレムを全てマスタールーム内に転移させる。


 さらに、ミニアイアンゴーレムを1体とミニストーンゴーレムを4体ほど残し、余ったミニストーンゴーレムも回収しながらマスタールームに退避する。


 あの後結局100体以上作れたからね、流石に全部洞窟に入れてたらまともに身動きが取れないよ。


『何故だ? もう人間がたくさん来るようになったのだろう? なら殺し放題じゃないか』


 うーん。


 どうやら邪神様はおつむがあまりよろしくないらしい。


「いいですか? 確かにこれから駆け出し冒険者(えさ)は沢山やってくるでしょう。しかしこのすべてをことごとく殺してしまったら冒険者ギルド側は本当に駆け出し冒険者用のダンジョンだと思い続けてくれるでしょうか?」


『うーん、なるほど』


 どうやら分かってくれたようだな。


 そう、多少なら殺しても構わないが、全てを殺してしまうと異変に気が付いた冒険者ギルドが高ランク冒険者をよこして、このダンジョンを潰しに来るかもしれない。


 いずれはそうなるのも仕方が無いが、今は駆け出し冒険者用ダンジョンと言う化けの皮をかぶってDPを貯めさせてもらった方がいい。


 本格的に殺しを始めるのは少なくともDP10万くらいがたまってからがいいな。


「お、本当にストーンゴーレムばっかだ」


「それになんかサイズが凄く小さくない? 頭もないし」


「そうだね。これならDランクパーティーの僕たちなら余裕かな」


「まあ最近はかなり高難易度のクエストを受けてたしここで休憩がてらレベリングするのも悪くないんじゃない?」


 入って来た冒険者は4人組の様だ。


 ダンジョン内に入ってくるなりミニストーンゴーレムに攻撃を始める。


 だが……。


「ぐぁっ! ……なんだ? アイアンゴーレム?」


「ほんとだ、一体だけ混じってる!」


「クソが!」


「落ち着け! ストーンゴーレムよりは数段上の強さだが、この小ささなら俺たちにも対処はできる」


 最後に掛けたリーダーの一言でパーティーは冷静さを取り戻して、次第に取り巻きのミニストーンゴーレムがやられて、ミニアイアンゴーレムは追い詰められていった。


 そして10分ほどで倒し終えた。


「ふぅ、やったぜ」


「でもなんもドロップしなかったな」


「まあ経験値的にはおいしいしいいんじゃない?」


「だな。今日は日が暮れるまでここにいようぜ。階層ボスは1日たたないとリスポーンしないしもうアイアンゴーレムは出てこないだろ」


 おお、もう少し滞在してくれるのか。


 今が大体11時だから後6時間ぐらいはいてくれるのか。


 360分×4人だから1440DPか。


 これはありがたいな。


 しかしリスポーンの時間なんて決まってるのか。


 待てよ、階層ボスのリスポーン時間は1日とこの冒険者共が教えてくれたが普通のモンスターのリスポーン時間はどれぐらいだ?


「邪神様、通常モンスターのリスポーン時間はどれぐらいですか?」


『おお、あいつらに次ぎどれぐらいの時間になったらモンスターを出せばいいのかで悩んでいるのか。通常モンスターのリスポーンタイムは1時間だぜ』


 なるほど。


 じゃあ1時間経ったらまたミニストーンゴーレムを4体出せばいいのか。


 しかしこのリスポーン時間を待つ間あの冒険者たちはどうやって暇をつぶすのか……。


 俺はそう思って冒険者の様子を見ると、座り込んで仲間同士でボードゲームをやっていた。


 なるほど、異世界にもボードゲームぐらいはあるよな。


 そして俺もボードゲームで遊ぶ冒険者たちを眺めて暇をつぶすのだった。

ブクマ2件、評価1件、感想1件いただきました。

ありがとうございます。

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