少年、鏡面移動現象を体験する
少年と一般通過系魔法少女さんとの話です
「わわわ!? 体が鏡に吸い込まれるぞ!?」
「あら、鏡面移動現象って知らないのかしら?」
「あ、あなたはもしかして一般通過系魔法少女さん!?」
「あら、私のこと知っているのね。そうよ、私が一般通過系魔法少女よ」
「さっきはエージェントから助けていただきありがとうございました!!」
「べ、別にあなたの為にしたわけじゃ無いんだから勘違いしないでよね!!」
「ツンデレありがとうございます!!」
「つ、ツンデレですって!? わ、私はそんな低俗な性格をしてなくってよ!!」
「あ、あのー、そんなことよりもこれ助けてもらえませんか?」
「そ、そんなことって……ま、因みに例えどんなにお願いしても私は助けられないわよ?」
「えっ!? 何でですか?」
「鏡に一度入ったら一生抜け出せなくなるのよ」
「嘘だーっ!!」
「ええ、嘘よ」
「おいあんた、性格が汚いやつは認めないとかいうルールじゃなかったっけ?」
「これは汚いのではなく、冗談というものよ」
「じゃあ結局助けられるんですか?」
「あ、そっちはどっちみち無理よ」
「マジ?」
「マジマジ。鏡面移動現象はこの世界のどこかの鏡に繋がっているのよ」
「じゃあ取り敢えず出られるんですね?」
「そうそう、そのまま光の指す方向へ泳ぐように行きなさい。そうすれば道は開けるわ」
「分かりました!! 僕行きまーーーす!!」
「はぁ、漸く煩いのが消えたわね」
「ん? 何かしら? 下の方から声が聞こえるわ?」
「あら? こんなところに水溜まりが……飛び越えよう」
「ヒャッホホホホーーーウ!!」
「ん? 何か聞き覚えがある声ね?」
「よっしゃあぁ!! 漸く出れたぜ、ついでに白いものも見えて最高だ!!」
「白い……もの? まさかっ!?」
「あれ? もしかしてさっきの一般通過系魔法少女さん? まさかっ!?」
「今すぐ記憶を消しなさい!!」
「可愛いクマさんでしたね!!」
「ブッチコロスゾ!!」
「ひゃっ、ひゃあぁ。おっかねぇ!! あばよ、トッツァーン!!」
「まてぇーっ!! マナブラスト撃ち込んでやるから止まりなさーーいっ!!」
「へへー、嫌なこったー!! 死にたくないもんね」
「大丈夫、この世界なら死なないから!! いくらでも殺されなさいっ!!」
「そういえばこの世界だと死なないけど殺されるのか。いったいどういうシステムなんだろうな?」
「待ちなさーーい!!」
「まぁその時になったら分かるか」




