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ニャンコと私と異世界と  作者: たちばな樹
番外編
83/85

微笑みのその先は。《セレン視点》


我がカスティール家は、武家として国に仕えている。

母も王妃護衛の任を務め、父は近衛団長として、王を守護する立場だった。


セレンの姉二人も王妃付きとなった。

姉達と同じく、セレンも近衛に所属しても良かったのだが、セレンには希望の所属があった。



幼い頃、父の職場に忘れ物を届けに行く途中、馬車が暴漢に襲われた。

我が一族の護衛は、選りすぐりの精鋭。

暴漢如きに普段なら遅れはとらない。

だが、数が多かったうえ、セレンが不用意に出てしまった。セレンは襲われかけたが、窮地のセレンを救った騎士が居た。


騎士団警備部隊の視察途中に、偶然通りすがった騎士。

騎士団所属の中流貴族出身。

威風堂々を身体で表した体躯。

骨格がはっきりし、厳つい顔付きは、悪漢より迫力があった。





「とうさま、危ないところを助けてくれたかたは?」

「ああ、騎士団2番隊の隊長らしい。実力も高い。昇級も早いだろうな」

セレンの礼もあるから、口添えはしておこう。と、伯爵は呟いた。


「とうさま、名前は?わたくしの命のおんじんの名をおしえて下さいませんか?」

「おぉ、そうだな。彼は、騎士団2番隊隊長ブランブル・サルファーだ」


これが、セレン5歳、ブランブル31歳の出会いだった。



セレンは姉達と身体を鍛え、剣の腕を磨き、日々精進する。


ーー目的の為に。


揺るがない意志で。



血の滲む思いで、剣技を磨き、騎士団に入った。

親の七光りだと思われるのだけは避けたかったから。



入隊式で見た、山吹色の髪と栗色の瞳。

あの時と変わらない、筋骨隆々な体躯。

あの人に近づくため、日々精進した。

入隊はした。

あとは、隣に立つ為に何をするか。

セレンの頬は薄っすら朱を引き、微笑んだ。


それはそれは、美人なセレンの……


天使の微笑みか、

捕食者の笑みか。






セレンの片思いの相手はリラが言った人でした。

リラは適当に言ってますが(^_^;)

本編は話を詰めたので、セレンの性格を書ききれてないですね(-_-;)


2017.4.7誤字修正

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