表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ニャンコと私と異世界と  作者: たちばな樹
第一部
35/85

30.5 ニャンコと父と子の座談会《シャルト視点》



花祭りが終わりリラの帰宅後はシャルトにとって甘く甘美な余韻と共にうら寂しくもあり複雑な心境だ。




トリューとリラの質疑後、父トリューにシャルトは詰め寄った。


「何故です?」

「息子が興味を持った女性を気にかけるのは親として当然だろう?」


迷惑だ。とばかりに顔を顰めるもコノ父親に敵うはずも無く溜め息をつくシャルト。

興味津々で関与する気満々のトリューにシャルトは諦め顔で半目を向け不機嫌を露わにする。


「彼女が了承しなければ無理ですよ?」

「ほう?公爵の要請を跳ね除けると?」

「要らぬ手出しはお辞め下さい」


シャルトは困惑より憤慨に比重を置いた表情を浮かべトリューを見るも年季の入ったトリューの鉄仮面は看破出来ない。



執務室でのトリューとリラの問答はシャルトには不愉快でならなかった。挨拶もそこそこに退室する程にシャルトにとっては看過できない質問だった。


「なぜあんな質問を?」

「息子への援護だが?」

「援護して貰わなければならないほど、軟弱に私を育てたと?」

「親心だよ。彼女の心の内を知りたくてね」


トリューの表情は変わらず飄々としている。宰相となった今、足元を掬われる要因は排除するべきなのも分かる。4男とはいえメイフェイア家に連なる以上、気にした相手を警戒されるのは当然なのだが。



リラは私を私として見る。

公爵の息子でも

宰相の息子でも無く。

ただのシャルトだと言った。


元より貴族意識の無いリラは差別感を持っていない。

それが心地いいとシャルトは初めて知った。

色眼鏡で見られない感覚を知った今、リラしか見えない。




ーー貴女を手に入れるには如何しましょうねぇ?リラ?






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ