表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ニャンコと私と異世界と  作者: たちばな樹
第一部
16/85

15.5 ニャンコと君と機微と 《シーニア視点》

シーニア視点です。

00.5、は主人公以外からの視点になります。主人公以外は蛇足だ。と思われる場合は飛ばしてお読みください。大丈夫な方は逆立場心理の追加情報として話しの補填としてお読みください。




今日は待ちに待ったリラとデートだ。


季節も春めき花が咲き誇り、天気も良い散歩日和だ。


馬で遠乗りする事にしたが、リラはパンツを穿いて行く?と言うのでダメだと伝えた。

やはりリラのワンピースが見たいのだ。

我が儘を言ってワンピースにして貰ったが、うん!可愛い。襟元が開いて細い首と鎖骨が見える。髪飾りも付けてきてくれた様だ。買って良かった!と心から思うも、見惚れてられないのが残念だ。今は出発の準備だ。


リラの腰を抱き上げて馬に乗せたら声を上げられたのは意外だった。猫の身軽なイメージが付いていたからだが、猫のエレとリラでは違って当然だ。口を尖らせて拗ねているのも可愛い。




リラを腕に抱えて出発したは良いが…………

なんと言う天国と地獄か!


乗馬に慣れていないリラは不安なため俺に身体を寄せていた。

服を掴むのはいい。

だが、

寄せてはダメだ。

上半身を捻り、俺の胸板に身体を寄せては伝わるのだ。感触が!

馬が揺れるから仕方がないのは分かる。だが、揺れる度にリラの柔らかい感触が服越しに感じる。しかもリラに目線を下に向ければ身体を寄せられた分、押し上げられた柔らかい双房の谷間がチラリと見えてしまう。オマケに、わっ!ひゃっ!と声を出し俺を見上げ、しーにぁと舌足らずに呼ばれ、理性を保つのがどれだけ大変か。

全くリラはこちらの気も知らず呑気なもんだ。


道中素知らぬふりをし、リラに話し掛けていたが俺の胸中を気取られていない様で助かった。


目的地に着いて休憩の準備をすれば手際を褒められた。頼りになるね。とまでリラに言われれば嬉しくないはずもなく。ま、伊達に補給隊してないからな。

補給部隊だよ?これくらい軽い。と照を誤魔化した。


お菓子と水でひと休憩して河原に降りた。

無邪気に遊んで笑ってクルクル変わる表情に俺は目が離せなかった。

クルクル回ってひらめく裾。やはりジャケットとパンツの作業着よりワンピースの方が幼く見える。仕事中のリラはしっかりと見えるがワンピースのリラが一番いい。

リラが川遊びで魚を捕っていたと聞いて驚いたがお転婆な彼女を想像するのも楽しかった。





ここに来て色々な君を見て知る事が出来た。




リラ、君は子供の頃の話を聞いても逸らして答えなかった。

それは故郷を語りたくないからだろう?


でも俺は知っている。

馬で丘に上がり初めて景色の見た君が、

あぁ、似ている。と呟いたのが聞こえていた。


それは見た事のある風景に

君の故郷の風景に

似ている。のだろう?


いつか聞かせて欲しい。

君の話を……。







帰りもまた天国と地獄が待っていた。

…………だが少し違った。



リラの耳が赤く染まっているのが良く分かる。


身体の力の入り方も違う。

馬の揺れで俺に触れるたび微かに腕越しに伝わるリラの機微。


顔を俺の胸元に埋め耳を赤く染めるリラに感情が溢れる。


俺を意識してくれている?


リラのつむじに唇を落とせば腕に微かな機微が伝わってくる。

ああ、もっと染めてしまいたい。


至福の時が終わり別れを告げるのが思い置く。


その想いを込めてリラの手に唇を落とす。

赤く染まった耳と頬。



ああ、全て染めてしまいたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ