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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

苦悩の集

舞台

作者: 時雨 小夜

夢の

お話

 目を閉じて

 僕は

 君を思い浮かべる


 頭の中で君は

 舞台の上に立っていて


 泣き叫びながら

 ただひたすらに踊っている


 笑っていると錯覚する程に

 苦痛に顔を歪ませながら


 観客は君に罵声を浴びせ

 嗄れた笑いを響かせる


 僕は最前列で

 君を見つめる


「助けて」


 君は僕を見ながら言う


 僕はといえば

 今にも倒れそうな足取りの君を

 歯を食いしばり

 見つめる


 体は動かず

 ただ力が入るだけ


「助けて」


 君は叫ぶ


 僕も叫んだ

 僕の中の茶番を

 終わらせるために


 力を抜き

 簡単に立ち上がった僕は


 右手に持っていた銃を

 君に突きつける


 助けてあげる

 楽にしてあげる


 この茶番から

 逃がしてあげる



 君は叫んだ



 引き金を引いた


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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして紙魚と申します☆ つい先ほど他のユーザー様の詩を読みまくっていました☆ このような切ない詩、私も好きです(^^) これからも頑張って素敵な詩を沢山書いて下さい(o^^o)
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