始まりの日
「さあ!発売されました!ゾンビキルワールド!定価1500円という安い値段で売っています!」
「へー。ゾンビキルワールドか・・安いし面白そうだ。買おうかな?なあ真太郎、買う?」
「面白そうだし、安いから買ってみようよ。」
「すいませーん、ゾンビキルワールドください。」
「1500円になります。」
「ほい。」
「ありがとうございました~。」
ゾンビキルワールド。略してZKW。このゲームは携帯電話又はスマートフォンでできます。まず、インターネットでダウンロードし、ソフトのIDをいれます。・・・そして最後に耳を近づけるとゲーム開始できます。
「結構めんどいな」
「まぁ、やってみよーぜ。」
1時間後・・
「喨太~?」
「喨太?喨太?どうしたの?」
プルルルル
「はい、もしもし高崎です。」
「あ、高崎さん?あの~門口なんですけど」
「あ、真太郎君のおかあさま。」
「真太郎が寝たきりなんだけど、」
「そうそう、喨太も寝たきりなの」
「これゾンビキルワールドって言うゲームのせいなんだって。だから心配ないんだって。」
「よかった~。じゃあ、ベッドに寝かしとけば平気ね。ありがとうございます。じゃあ、失礼します」
「バイバイ。」
ガチャン
「どこだ・・ここ」
「おーい喨太~。」
「真太郎!?ここはどこなんだ!?」
「ここはゾンビキルワールドさ。スマートフォンに転送されたろ?」
「転送された?」
一時間前
「えーと、まず、インターネットでダウンロードっと、ソフト入れて登録完了。」
テレレレッテレー(なぜかドラえもんのBGM)
「何この番号?もしもし?高崎ですけど。」
キィィーーーーーン!!!!!。
「・・そうだ。確かに転送された。」
「さっさとアバターを登録しよーぜ、」
「あ、ああ。」
コチラデトウロクシテクダサイ。
「何このロボット?気持ち悪」
「(T_T)」
「ごめん。」
「おーい喨太~。速く!!!」
「あ、ああ。今行く」
「えーと、まず、性別は男、年齢は14、身長体重。・・」完了。
コチラデショキスキルヲトウロクシテクダサイ
「よし次は、これか」
「えーと、まず、片手剣、両手剣、槍、二槍、弓、・・片手剣にするか。」ツギハセイカツヨウスキルヲトウロクシテクダサイ。
「ん?料理、洗濯、早寝早起き、掃除。・・いらなくね?まあ料理でいいか。」
登録完了しました。一時間後ログインします。「真太郎。終わったか?」
「当たり前!」
「一時間後だね。」
「ああ!楽しみだぜ。」
・・この時はとても楽しみだった。
『このゲームは死ぬと実際に死にますwがんば』
「は?」
しかしこのゲームはクリアするか死ぬしか離脱が出来ない恐怖に追われながらのゲームだった。そして俺は普通のアバターを登録したはずだった。なのに、半分ゾンビという不思議な状態になるなど思ってもなかった。このことがわかっていたら、このゲームを買わなかっただろう。