帰りたい。覚悟を決める日
「亮汰。亮汰起きて!」
「ん?なんだ誰だ?」
「まったく寝起き悪いんだから!」
「ほら起きなさいって」
バサッっと一気に布団が剥がされる
「なんだよ母さん。今日は学校休みだぜ?」
「あら、そうなの?なら速く言えばよかったのに」
「と、言うことでお休み~♪」
「もう起きなさい!」
朝からの目覚まし時計ならぬ目覚まし母さん
まったくこっちは眠いのに・・
「慎太郎君が来てるわよ」
「えっマジか」
数秒で着替えた。
「よ!おはよう」
「ああおはよう」
「亮汰今日は商店街いく予定だろう?」
「忘れてた。」
「ま、行こーぜ」
そうだった今日は商店街に行ってゲーム買う予定だった
そして10分後・・
「さあ!ゾンビキルワールド発売ですよ!」
ゲームマニアでこんな面白そうで安いゲーム買わない人は少ないだろう
「母さん・・俺・・」
「亮汰~♪起きて~♪」
夢にそっくりな起こされ方だ
こんな顔をりんに見せたくない・・今すぐトイレとかに逃げたい。なのに体が言うことを聞かない。
「亮汰~も~どうしたの?」
「・・・・」
「・・どうしたの?」
「な、何でもない」
「何でもなくないよ。どうして泣いてるの?」「・・・・ぃ・・」
「え?」
「かえ・・い・・」
「聞こえないよ。どうしたの?亮汰言って」
「帰りたい。帰りたいんだ母さんのとこに」
「・・・・・・」
「もうこんなゲーム終わらせて帰りたい。帰って母さんの飯を食いたい!」
りんたちに一番見られたくないものを見られた・・それは俺の涙だ
「大丈夫、このゲームをクリアすれば帰れるよ♪」
「けど、もし途中で死んだら?どうするんだ?死んだらそこで終わりなんだよ?もし死んだら母さんにも弟にもりん。お前にも会えないんだぞ!」
「わかってるよ。」
「えっ?」
「大丈夫、死んでしまうのが怖いのはりんも同じ。誰だって恐いよ」
「そうだろ?だからもうクリア団をやめてリタイアして帰ればいい!」
「いや、亮。無理だ。」
「ソル、いつからそこに」
「そんなことはほっとけ。いいか亮、このゲームはリタイアなど存在しない!あるのはクリアするか死ぬかだ!」
「う、嘘だろ?」
「いや本当だ。このゲームはさっき言った2つしか離脱する方法はない!」
衝撃の言葉だった。このゲームを終わらせる方法は俺の嫌いな死とラスボスを倒すことだなんて・・
「そんな・・」
ドサッっと音を立てて俺は崩れ落ちた。
「だから亮汰。いっしょにクリア目指そう?」「亮。」
ソルはたち膝状態で俺に言った。
「俺たちにはお前が必要だ。死ぬのが怖いのは全員いっしょだ。」
「ソ、ソル」
俺なんかが必要なのか?なぜ俺なんかが・・
「亮汰。」
「ガーネロン・・」
「君が必要だ。力を貸してくれ。」
「俺なんかでいいのか?」
「逆に君がいないとこっちは大変だしな!」
「あと、りん・・いや未来の妻に涙見せたまんま終わるのか」
「な!妻?」
「えっ?ちょっと何いってんのガーネロン!」「まだ妻じゃないけどりんに涙見せちまったし頑張るしかないかな」
やるしかない。そう思った
「よしそのいきだ亮汰!」
「フッやっと立ち直ったか亮」
「よーし頑張ろー♪」
「ああ!やってやる!」




