第三話 :暴漢退治を:
やっとできたぜ・・・。
サブタイトル考えるのが一番大変だと思うのは僕だけでしょうか?
この話でヒロイン出ます。まぁ、ベレもヒロインですが。僕、女の人の説明が苦手でしてね。いつも悩まされるのですよorz
俺は宿屋に来ているのだが。
この光景はいささか許容しがたい。
まず冒険者と思しき5人は顔を真っ赤にしてべろんべろんに酔いつぶれている。
椅子は倒れ、床に寝ているやつらもちらほら、泣いているやつもいるし・・・。
「別の宿にいこうかな・・・マジで」
もう一度外に出て看板を見る。
やっぱり「小鳥の宿」という道行く人に聞いた宿屋だった。
そしてもう一度入る。
やっぱり光景は変わらないので、もう仕方がないので部屋を取って寝ようとカウンターにいた同い年くらいの女性に話しかけた。
「すみません。部屋空いてますか?」
「はい、空いてますよ。一泊、400ロムです。何日泊まりますか?ちなみに一週間分払いしますと銅貨20枚安くなり一か月になりますと銀貨3枚安くなります」
「ところであなたは手伝いか何かですか?」
「あぁ、私は確かに手伝いよ。そこの床で寝てる男の娘です。全く酔いつぶれてる冒険者と一緒になってお酒を飲みまくるからダメなのよ。あ、それと私はユーラ、よろしく。あと、ため口でいいわよ」
「そう言ってもらうとありがたいで・・・ありがたい。俺は、ユーマ・ヒソカゲこちらこそよろしく」
「なんか私と名前、似てるわね」
俺は一週間分を払いカギを受け取った。
「そうだな、俺はもう部屋言って寝るわ。おやすみ」
「おやすみなさーい。あ、そうだ朝ごはん、八時から十時だからね!早めに食べたいときは言ってくれないとないから!」
「りょーかい」
俺は部屋に行くと部屋着に着替え今日殺した クリムゾン・ビーストの皮と俺のルシファードのマントを魔力操作で糸状にして皮とマントを組み合わせて一つにする。
なんか若干黒が強くなり地面に擦れるのではないかというぐらいに長くなった気がする。強度も上がっており、かなりの威力の火炎魔法や爆破魔法も耐えるだろう。
爪や牙は何に使ったらいいのかわからないので放置。
俺は明日の予定を決めながら寝た。
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俺は起きるとだいたい八時ごろで飯の時間にはちょうどいい時間に起きた。
俺は着替えてから下の階に行き一番近い席に座った。
すぐに朝飯が運ばれてきた。
「早いわね。冒険者は普通もっと寝てるのに」
ユーラが運んできたみたいだ。
「早起きなんだよ、俺は。それとおはようユーラ」
「おはよう。じゃ、ごゆっくりどうぞ」
俺は飯を食い終わると宿を出てギルドに向かった。
俺はこの町の観光をしていないことを思い出し、ギルドに行く前にふらつくことを決めた。
「こうしてみてみるといろんな物があるな」
魔法道具屋や武具屋、飲食店や屋台もある。
俺は屋台で焼き鳥をやっていた店があったので3本買ってまた歩き出した。
「うまいなこの焼き鳥」
肉が柔らかくタレもしっかりと味が付いているのにくどくない、また食べたくなる味だ。
2本目が食い終わる時に人だかりを見つけた。
人だかりの中心には冒険者らしき男が3人、ぼろぼろの服を着た7歳くらいの少女と13,4くらいの少女がいた。おそらく姉妹だろう。
「おい!ガキ!この装備高かったんだぞ!」
「そ、そんなこと言われても、あなたたちがぶつかってきたんじゃないですか!」
「知らねーなそんなこと。弁償しろよ。金が払えねーなら体で払うかぁ!どうすんだよ!」
少女の腹を蹴り飛ばしていた。気絶しないように手加減はしているみたいだが。
それにつられやじ馬は拍車をかけるように喚き散らす。
『やれー!やっちまえー!』
『犯せー!』
・・・・・・最低だなこいつら、痛い目合わせたほうがいいなこれ。
俺は5歩後ろに下がりやじ馬を飛び越え一人の冒険者を思いっきり蹴り飛ばしやじ馬に叩き込み、二人目の冒険者の顔面を殴り残りのやじ馬を蹴散らした。
ここで注意することが一つ、冒険者同士の喧嘩ならよくあるので厳重注意で済むからいいものの一般市民を殴るとギルドからの追放か即お縄というのが現状だ。
だから冒険者を使い、巻き添えを食らったことにすれば問題ない。あとは証人を捕まえればオーケー。
「なにすんだてめぇ!」
「だって最低でごみ屑みたいなことやってたのはお前らの方だろ?俺はそれを止めただけ」
俺がそういうと沸点を超えたのかギャーギャーと喚き散らし剣を抜いた。
少女姉妹二人は息をのみ腰を抜かしてしまった。
もともと気絶させる予定だったのでナイフを抜き剣の持ち手と刃の側面の間を狙ってナイフで突き、剣を折り、背後に回り手刀を叩きこみ気絶させた。そして証人確保のためにやじ馬の中からテキトーに二人ほど引っ張り出し脅してから解放。
「大丈夫だった?」
「あ、はい。ありがとうございました」
「立てる?」
すると姉(仮)の方は恥ずかしそうに頬を赤らめて
「すみません。腰が抜けてしまってムリそうです」
悪人でない限り”女の子にはやさしく”だな。
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立てるようになるまで待って送るよというと申し訳なさそうに
「私たちはスラム街に住んでいるのでお礼とかはできませんよ?」
「違う違う。先のやつら、いつの間にか一人いなくなってたからさ、またってことあるかもだから」
「そうゆうことでしたら・・・」
俺は少女たちを送るとギルドに向かった。
俺はクエストボードで依頼を探していた。内容はこんな感じだ。
・癒柴草の20本の採取。
これはギルドからの常に出されている依頼だ。
・アプの実10個以上の採取。
期限は明日の昼まででなんでも店で使う手違いで足りなくなってしまいあればあるだけいいのだとか
・グレの実5個の採取。
期限は無く。栽培したいからなのだとか種よりも実から育てたほうがよく育つのだとか
とまぁ、目ぼしい感じの依頼はこんなぐらいだった。ほかは雑用など。
俺は、アプの実の依頼を持ってカウンターに行くと昨日の人だったので顔が引きつっていた。
依頼を受理するとアプの実がどんなものなのかどこに生えてるのか聞き北の森に向かった。
次回はヒロイン助けます!次の更新は4月26、7くらいです。