第二話 :獣を討伐:
投稿がすごく早くなってしまいましたね。
いい感じにやってまいりました。そろそろヒロイン出せないかな~。
俺はクエストを受け森に来ていたギルドのある国、シルドピアスから東門を出て徒歩30分くらいの森に癒柴草を探しに来ていた。
この森に出る魔物は基本的少なく、どれも弱い奴らばかりなので冒険者の中では始まりの森と呼ばれていた。
俺は癒柴草の20本の採取、植物の生えている場所や特徴をきっちりベレに教え込まれた。
俺が持っている癒柴草は29本もうすでに目標は達成しているのだが国が近い安心感なのか張り切ってやりすぎた。
俺は今現在進行形で森の中をさまよってます。
「どうするよ。地図、もらい忘れたからな~」
迷ったら迷ったらでそれでいい。と割り切れる自分に自画自賛した。狂喜乱舞である・・・っとさすがにそこまではいかないが・・・。
「ゴォォォォォォォォ!!!!」
・・・・・・・・なんか目の前からすごいのが出てきた。
まず頭がライオンみたいに獰猛で鬣からは火薬のような匂いがするので爆薬だろう胴体は黒く無駄に脂肪がついていなく筋肉のみに見える。4つの足は力強くしっぽも尋常じゃないほどに長い、体長は20mはあるんじゃなかろうか。
あれ、殺して持って帰れば目立つよな・・・。
「ゴォォォォ!!!」
俺は武器を抜くとすぐに俺の獲物は消えた。
まだ気配があるので不意を突こうとしているのがわかる。
見えないのなら気配と一瞬の殺気を読み取りカウンターで攻撃するのみ。
どんな人や魔物でも殺そうとするときは殺気が出てしまうものだ。魔物や動物のように本能で生きている生き物ならなおさらだ。
俺は目を閉じ体中に身体強化を施し肩の力を抜き刀は柄の後ろを持ち刀身を下げる。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
俺は体を左に滑らすようにして右後ろを切った。
「グオオォォオォォォ」
ドサリッと音をたてて獲物が俺に攻撃してきた右前脚を切り飛ばした。
「・・・・・・・」
俺は無心の状態で獲物を追撃。
獲物は躱そうとするのだが右前脚を失ったためか動きが格段に落ちている。
すると獲物は鬣を犬が体についた水を払うように振り、火薬をばら撒き長い尻尾で地面を擦り爆発した。
俺は脚力を身体強化で全力で強化し上に飛んだ今度は落下に身を任せ着地と同時に骨が砕けないように強度を強化。
俺は獲物の首を狙って刀を振り下ろし首を切り落とした。
「ふぅ、これで終わりっと」
俺が切り落とした魔物の部位をロープで縛り引きずって帰った。
引きずって帰っていると冒険者や商人がこっちを見て驚いた顔をしている。
影が薄い俺がなんで注目されてるかというと気配の操作で普通の状態に戻しているからだ。ベレの修行のたまものだ。
城門の前に行き兵士に話しかけられた。
「君、この魔物は何んだ」
「・・・さぁ?クエストで草探してたら攻撃してきたから殺した。使える場所とかわかんないから全部持ってきたけど兵士さんわかる?」
「なるほど俺は、魔物には詳しくないからわからんが死んでいるならいいだろう。でもそれを持ち込んだらパニックになるからな。ちょっと待ってろ」
兵士はデカいリアカーと藁でできたかぶせるものを持ってきた。
「これに隠して持ってけ」
「あんた、いい奴だな」
「どういたしまして。後ろがつっかえてんだ早く行け」
「おっさんありがとな~」
お礼を言うと俺はギルドに向かった。
俺はリアカーを引いたままギルドの中に入り受付に行った。
やっぱりギルドの受付の人は美人と決まっているのだろうか?
「すみませ~ん」
「どのようなご用件でしょうか?」
「クエストの達成報告と納品をと」
「はい、確かに受け取りました20本だったのを29本だったので報酬に上乗せして銀貨1枚に銅貨45枚1450ロムになります」
お金の単位は銅貨1枚10円、銀貨1枚で1000円、金貨1枚で10000円、白金貨100000円となっている。ロムは円と思えばいい。
「あの、ところでそれは?」
お金を数えていた俺はすっかりそのことを忘れていた。
「あぁ、忘れてた。おねーさんこの魔物わかる?」
ばっと藁を退けるとそれを見た人は全員固まっている。
(おぉ、目立ってる。いいな~これ)
と若干危ない思考に入ってるが自覚がないので放置。
「きゃ、」
ん?
「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ギルドのおねーさんが叫んだ。おねーさんがしゃがみこんでカウンターに隠れ視界から消える。ゆっくりしていた冒険者たちはギルド内から消えてもぬけの殻に・・・。
「なに!?なんでそんなのがいるの!?」
嘆きが聞こえた。
「あの~?」
「君は一体何?この魔物Sランクの冒険者が三人がかりで倒すのよ!なんでこんな草と一緒に持ってきてるのよ!」
おねーさんが癒柴草をぐっと握って差し出してきた。
こっちは勢いに押されて何にも言えない。てか、納品したものをそんな雑に扱って大丈夫なのかよ。
「そんなこと言われてもな。草取りに行って迷って攻撃してきたから殺したんだけど」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、君おかしいわよはっきり言って。この魔物の名前はクリムゾン・ビースト、Sランクの魔物で動きが早すぎて見えないし瀕死になると自身の爆薬を使ってあたり一帯を吹き飛ばすからまずこいつを見たら逃げるのが得策・・・」
「そんなことより使える部位どこ?」
「どこも使えるわよ?爪、皮、尻尾、牙、どこでもお金の山だし、強い武具の山でもあるから」
「じゃぁ、尻尾売るから。ほかは貰う」
「わかったわよ」
俺は手際よく爪、尻尾、牙、皮を切り離し尻尾を売った。
「じゃぁ、はい。クリムゾン・ビーストの尻尾の代金」
渡されたのは白金貨1枚と金貨2枚12万円これは一人暮らしであれば2月ほど暮らせる額だ。
「よし、金ができたな。あ、そうだおねーさん名前は?」
「ミーヤよ。よろしく」
「ふーん。俺はユーマ・ヒソカゲだ。これからもよろしくな」
ミーヤはこの報告をするために報告書を書きギルドマスターに届けるとカウンターで爆睡しており同僚は「仕方がない」と苦笑いを送った。
次でヒロインが出せたらな。次の更新日は4月の23、24のどっちかです。
そろそろ感想が欲しい・・・。誰かプリーズ。