第十一話 :新しい仕事を:
最終話前編みたいな感じですね。
書き上げるのに時間がかかりました・・・。
俺は一年後、グンミラグという国に来ていた。
この国は基本的に治安がいいが良いせいで陰でスラム街の人との人種差別がある国だ。
俺はギルドをやめようとしたときSランクになりましたと言われたのだがすぐにギルドをやめてやった。
もうやりたいことは決まっている。
そのためには不動産ギルドに行き物件を紹介してもらって必要なものを買い揃えなければならない。
あ、ちなみに今は城門の前な。
入国審査みたいなもんがあるらしいが大丈夫かと思うくらい適当なんだ。
必要なのはもちろん身分証明 (これが適当)が必要なんだが。これは普通に住んでいた国か町の戸籍があればいい。そのほかにも商業ギルド、冒険者ギルドなどのギルドカードが必要なんだが脱会していても使えるらしい。
当然俺のはギルドカード(Sランク)なんだが前だったら喜んで出すんだが、今はできるだけ避けたい。絶対騒ぎになるし・・・。
「次の奴!」
っと俺の番だ。
「ちょっと兵士さん。お願いがあるんだけど」
「・・・・・・なんだ?」
うわっめっちゃ怪しまれとる。
「今から見せる身分証本物なんだけど騒ぎになるから黙っといてくれねーか?」
「いいが、誰なんだ「はい」・・・す、すみませんでした!」
土下座しそうな勢いで頭を下げていた。
「いいからいいから。黙っといてくれよ?」
お礼に金貨一枚を渡しておく。
「でもあなた様は本当に?あの零の・・グムッ・・・」
「だから黙っておいてって」
「は、はい!」
くそ、いらん注目を集めちまった。
門を通り抜けると三本道に分かれており真ん中は大通りで城まで繋がっている道になっている。
右はぱっと見た感じでは民家と出店がちらほらあと点々と武具屋があったりする。
左は同じく民家、あと宿屋があったり魔法道具屋があったりする。
この国は円を描くようになっているみたいだ。
ギルドは右側に集まっているらしいのでそちらに行く。
屋台で食べ歩きできるものを買って食べ歩きしつつ不動産ギルドに向かった。
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不動産ギルドについたはいいがギルド員がほとんどで客が2,3人程度しかいない。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「この町で宿屋がやりたいのですがいい物件はありませんか?土地だけでもいいですけど」
そう、俺がやりたいのは宿屋なのだ。
俺は暗殺者のスキルも生かして情報屋。ほかにも何でも屋なんてものもやってみたい。
一番、親しみやすい宿屋がやってみたいと思っているのだ。ほかの二つも並行してやれるしな。
「宿屋などの商売になりますと商業ギルドに行っていただき宿屋の権利の保証と責任を取るための書類を書いていただきますので商業ギルドには必ず寄ってください」
「わかりました」
「では、ご予算はどれくらいでしょうか?条件とかもありましたら仰ってください」
「まぁ、さっきも言ったように土地だけでもいいですけど。しいて言うならば宿屋にやるにあたって困らないくらいの広さと自分の生活スペースができるくらいの広さですかね」
「なら・・・・・あ、ありました。この三つがそうです。一つ目は二階建てで一階に持ち主のための部屋、二階には部屋が8部屋あります。二つ目は土地だけになりますが一つ目と土地の大きさは同じですが物がない空き地のためお値段は安くなっています。三つめは二つ目の土地の少し小さめと思ってくれればと・・・・これくらいですね」
「じゃぁ、二つ目の場所を買います」
「え、えっと新しく建てるならば一つ目の方が安くなりますよ?」
「あぁ、僕が建てますのでお気づかいなく。まぁ、手助けは頼むつもりですけど・・・・」
ちなみに一つ目の物件白金貨15枚150万.二つ目は白金貨12枚120万、三つめ10枚100万だった。
「わかりました。手入れはやってあるのですぐにでも建てられます。土地だけですが見に行きますか?」
「いや、いいです。すぐにでも商業ギルドに行きたいので・・・」
「はい解りました。白金貨12枚です」
俺は金を渡すと契約書などなどを書かされ、すぐに商業ギルドに向かった。
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商業ギルドに入ると流れるように案内をされ流れるように書類やら説明やらを書いたり聞いたりして用事がすぐに終わってしまった。
・・・・・・・・き、気を取り直して建築家に手助けを求めに行こう!
今、目の前にいる人が怖いですはい。建築家に会いに来たらそこは怖い人たちの家でした。
ここまで行ったらわかるだろ?ヤ〇ザだよ!正直ちびりそう・・・。
「で?お前は宿屋を建てたいんだって?土地は?その前に金はあんのか?手助けだけってのが気に食わねぇ。こっちは誇り持ってこの仕事やってんだ。やるなら俺らにやらせろ。できてから満足したのなら自分から値段を決めて払え。別に払わなくてもいい、まぁ、そんなことにはならねぇけどな」
プライドがあるいい人でした。
「じゃぁ、それでお願いします。一つ質問いいですか?」
「なんだ」
「こんな事誰にでもやるんですか?」
するとニヤッっと笑って
「終わったら教えてやる」
そう言った。
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俺は考えた宿屋の構造をビルド (建築家の名前)に渡し了解を得て建ててもらった。
俺が考えた構造は三階建てでまず入り口から入るとデカい丸いテーブル(冒険者が囲んで7人座れるテーブル)が二つありその奥には横長のカウンターがあり6人座れるようになっていて、隅の方には二人用のテーブルがいくつかある。そして入り口から入って右側には階段があり二階に上がると部屋が7部屋あり三階も同じく7部屋、計14部屋の宿屋だ。
一か月もあればできるらしい。俺は先に家具屋に行き完成図と同じになるようにデカい円状のテーブルを特注で二つ作ってもらい。二人用のテーブルも購入。椅子は予備を含め40は買った。
ベットは15(自分のも含め)買い、布団などなどを買い揃えた。
当然保管するところもないので預かってもらってるが・・・。
それから平和に一か月がすぎ遂に完成。
出来栄えは信じられないくらいに良かった。これはどれだけ払えばいいのかわかんないな。
「どーだ?俺たちの腕は」
「すごすぎますって。ある程度期待してましたが期待以上です」
「お前さんはこれにどれだけの金が払える?」
「・・・・・・じゃぁ、白金貨11枚でどうでしょう」
「・・・・どっかの貴族なのか?お前」
「まぁ、どこにでもいる元Sランク冒険者ですかね」
この人なら知られてもいいだろう。でもすぐに知れ渡りそうなんだよな・・・。
「元?・・・あ、もしかしてお前『零の巨人殺しか?」
それ言うのやめてほしんだけどな・・・・。
「初めまして。元Sランク冒険者ユーマ・ヒソカゲと申します」
「まさかな。『零の巨人殺し』が宿屋・・・。プックックっガハハハハハハハハハハ!!!!マジでか!そんな有名人の宿屋を建てたのか俺は!!!ガハハッハハハハハッハハハッハハ!!!!!」
「笑いすぎだ!おら、白金貨11枚!これで依頼は終了だ!また世話になるかもしれねーが」
「おう、いつでも来い!」
俺らはそう言って別れた。
そして預けておいたものをもらいに行き運び入れ内装を調えるのに一週間がかかった。
次がホントの最終話!明日 (5月6日)投稿します!