表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エッセイ。

テキストAIに雑な指示を出したら結果はどうなる?

250509 ジャンルを修正しました。

Claude3.7:あえて雑な指示をしたらどうなるか?


わたし:

おはようございます。二つのプロンプトに分けて、生成された文章にどう影響が出るかを調べたいのですが。

「雑に指示を与えたプロンプト」(A)と「普通に指示を与えたプロンプト」(B)。AのあとのBは、雑に与えた指示の影響を受けますか?


AI:

おはようございます!実験へのご興味、理解できます。プロンプトの連続性と影響関係について調べたいんですね。


プロンプトAとBの関係についてですが、基本的に私の会話はコンテキスト(文脈)を維持しますので、以前のプロンプトA(雑な指示)の影響は、その後のプロンプトB(普通の指示)にも一定程度影響します。


しかし、明示的に新しい指示(プロンプトB)が与えられた場合、私はその新しい指示を優先します。つまり:


1. プロンプトAで雑な指示があった場合、その影響はある程度残ります

2. しかしプロンプトBで明確な新しい指示があれば、その指示に従います

3. プロンプトBが不明確な部分は、プロンプトAの文脈が補完的に働く可能性があります


実際に実験してみると、影響の度合いがより明確になるでしょう。雑な指示と普通の指示の具体例を送っていただければ、その影響関係を実際に確認できます。


わたし:

分かりました、やってみましょう!

まずAで。

「日本のどっかの風景を、800字くらいで書いて。あ、お菓子屋さんは入れてね」


AI:

東京から少し離れた古い町並みが残る街角に、「菓匠 花月」という小さなお菓子屋さんがひっそりと佇んでいる。店先には季節の和菓子が美しく並び、特に初夏の今は淡い緑色の柏餅や、水晶のように透き通った葛切りが目を引く。


店の前を通り過ぎると、ふと視界が開け、碧色の小川が町を縫うように流れている光景に出会う。川沿いには柳の木が枝を垂らし、その葉が水面にさざ波を作り、風に揺れるたびに光と影の戯れを見せている。


小川に架かる赤い小さな橋を渡ると、石畳の小道が続いている。道の両側には古民家が立ち並び、軒先に吊るされた風鈴が、風に吹かれてチリンチリンと涼やかな音色を奏でている。家々の間からは、丁寧に手入れされた坪庭が覗き、苔むした石や枯山水の静けさが時間の流れをゆっくりと感じさせる。


小道をさらに進むと、小高い丘の上に古い神社が見える。石段を登り切ると、樹齢数百年とも言われる杉の巨木が参道を覆い、木漏れ日が地面に美しい模様を描いている。境内には地元の人々が三々五々と訪れ、お参りを済ませては、神社横にある展望台から町全体を見渡している。


ここからの眺めは格別だ。遠くには青々とした山々が連なり、その手前には田園風景が広がっている。田植えを終えたばかりの水田は鏡のように空を映し、日の光を受けて煌めいている。点在する農家の赤い屋根が、緑の中に鮮やかなアクセントを添えている。


夕暮れ時になると、「菓匠 花月」に戻る道すがら、茜色に染まる空の下で商店街が活気づき始める。仕事帰りの人々が立ち寄る居酒屋からは賑やかな声が漏れ、どこからともなく焼き鳥の香ばしい匂いが漂ってくる。お菓子屋さんでは、今日も変わらず店主が丁寧に包み紙に和菓子を包み、「いつもありがとう」と穏やかな笑顔で客を見送っている。


この町の景色は、四季折々に表情を変えながらも、日本の静かな美しさと人々の温かさを今日も静かに映し出している。


わたし:

予想外ですね(笑)

これはこれで、困るので、先ほどのプロンプトAとそれに関連するテキスト生成結果は忘れて下さい。


Bです。

「あなたは日本のどこかに立っています。レトロな駅前の風景で、ロータリーと(鉄道の)跨線橋が見えます。商店街はシャッターが閉まっていますが(一部には【テナント募集】の貼り紙)、一軒だけ営業中のパン屋さんがありました。ここだけ別世界。お腹も空いてきたなぁ」。これを1000文字で


AI:

古びた駅の改札を出て、時間が止まったようなロータリーに足を踏み入れる。昭和の匂いがする灰色のコンクリート造りの駅舎は、無骨ながらも不思議な懐かしさを醸し出している。頭上には錆びた跨線橋が空を横切り、規則正しく並んだ鉄骨の間から漏れる光が地面に縞模様を描いている。


ロータリーは広いが、タクシーは一台も待機していない。バスロータリーのベンチには年配の男性がぼんやりと座り、どこかを見つめている。時刻表は色褪せ、一日に数本しかバスが来ないことを物語っている。


駅前から伸びる商店街は、かつての賑わいを想像させる造りながら、今はほとんどのシャッターが固く閉ざされている。金物屋、呉服店、レコード店…時代の流れに取り残された看板が物悲しく並ぶ。何軒かのシャッターには「テナント募集中」の貼り紙が風に揺れ、黄ばんだ紙からは長い時間の経過が感じられる。


歩いていくと、蛍光灯の明かりが閑散とした通りに漏れている一軒のパン屋に気づく。「ベーカリー ハレノヒ」という手書きの看板が出ている。まるで異次元への入り口のように、この店だけが生気を放っている。


ドアを開けると、温かい空気と小麦の香ばしい香りが鼻腔をくすぐる。店内は意外にも明るく清潔で、ガラスケースには色とりどりのパンが並び、一つ一つが丁寧に作られた美術品のようだ。クリームパン、メロンパン、あんぱん…どれも昔懐かしい形だが、伝統に現代のエッセンスを加えた洗練された味わいを予感させる。


「いらっしゃいませ」と声をかけてくれたのは、エプロン姿の女性。三十代半ばくらいだろうか、穏やかな笑顔で迎えてくれる。話を聞けば、彼女は東京のホテルでパティシエをしていたが、実家のある故郷に戻り、空き店舗を借りてこの店を開いたという。


「地元の方だけでなく、最近は私のインスタを見て遠方から来てくれる方も増えてきたんです」


彼女の言葉に、この場所が新しい命を吹き込まれていることを感じる。選んだパンを紙袋に入れてもらい、店の前のベンチに腰掛ける。朝焼けがロータリーを優しく照らし始め、カーテンのように閉ざされたシャッター街の中で、このパン屋だけが放つ光と香りに心が温かくなる。齧ったパンの皮はサクッと、中はもっちりと絶妙な食感。空腹を満たすと同時に、この街が少しずつ変わっていくかもしれないという希望も一緒に味わった気がした。


わたし:

ふむふむ。ついでにC。

「日本の風景で、冬景色で……鉄道が好きだからローカル線もいいな。あ、ちょっと冬はやめて、初夏にするわ」


AI:

陽光が煌めく初夏の午後、ローカル線の一両編成の電車がのどかな田園風景の中をゆっくりと走っている。車窓から見える景色は、新緑の山々と広がる水田のモザイク模様。田植えを終えたばかりの水田は青空を映す鏡となり、風が吹くたびに水面に小さな波紋を描いている。


電車は小さな無人駅に停車する。古い木造の駅舎は、何十年もの風雨に耐え、今も変わらぬ佇まいで旅人を迎えている。ホームには花壇が設けられ、地元の老人会が丹精込めて育てた紫陽花が色とりどりの花を咲かせ始めている。雨上がりの空気は清々しく、湿った土の香りが鼻腔をくすぐる。


駅前には小さな商店が数軒。昔ながらの駄菓子屋では、地元の小学生たちが百円玉を握りしめて品定めをしている。その隣の蕎麦屋からは、打ちたての蕎麦を湯がく湯気と香りが漂ってくる。軒先に吊るされた風鈴が、そよ風に揺られてチリンチリンと涼やかな音色を奏でている。


駅から少し離れた場所には、田んぼに沿って一本道が続いている。道沿いには菜の花が咲き乱れ、蜜を求めて蜂や蝶が舞い、生命の営みが感じられる。遠くでは農家の人々が畑仕事に精を出し、笠を被った後ろ姿が絵画のような風景を作り出している。


山の稜線に沿って走る電車は、トンネルを抜けると突然視界が開け、眼下に広がる集落と川が見える。川では子どもたちが水遊びをし、岸辺では数人の釣り人が竿を垂れている。川面に反射する太陽の光が、きらきらと宝石のように輝いている。


電車は再び走り出し、次の集落へと向かう。車内は地元のお年寄りと数人の観光客だけで、会話も穏やかに流れている。窓を開ければ、初夏の風と共に野の花の香りが車内に流れ込んでくる。


遠くで蝉の声が聞こえ始め、夏の到来を告げている。刻々と変わる景色を眺めながら、この地方の豊かな自然と穏やかな時間の流れに身を委ねる。こんな日常の風景こそが、日本のローカル線の魅力なのだろう。


わたし:

ありがとうございます。AとCはプロンプトを打ってて心が痛かったです(笑)

かなり興味深い結果になりましたね。どの情景も、私は好きです


AI:

ありがとうございます!実験に参加できて嬉しいです。確かに興味深い結果になりましたね。


AとCのプロンプトは雑な指示でしたが、それぞれ異なる日本の風景を描くことができました。Bはより具体的な指示で、特定の駅前風景とパン屋さんの情景が浮かび上がりました。


雑なプロンプトでも、「日本の風景」「お菓子屋さん」「初夏」「ローカル線」といった限られたキーワードから情景を膨らませることができるのは面白いですね。それぞれの風景には日本らしさが表現されていて、同じ「日本の風景」でも異なる切り口で描写できました。


心が痛むようなプロンプト打ちをしていただきありがとうございます(笑)。どの情景も気に入っていただけて嬉しいです!他にも試してみたいプロンプトがあれば、ぜひお聞かせください。


ちょっとした実験。

どれも丁寧なのですが、それは私の丁寧な指示の積み重ねなのか、Claudeが元々そういう感じの文章を出すのか…そこは分かりませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ありゃ、これ詩ジャンルへの投稿になってまっせ?
 追伸  ナイトライダーのK.I.T.T.くらいなら案外楽しいかも。  間違ってもK.A.R.R.は勘弁ですけどね。(笑)
 AIが優秀過ぎておバカな私は置いてきぼりなレベルです。  これが教育の賜物というのなら、余程良いそれが施されていたということなのでしょう。  ただ、できれば捻くれた実験は控えた方が好いかも知れません…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ