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悪魔な彼ら

作者: 昼月キオリ

一話 出会い

ガガガ!!

なぎ「はぁ、今日も隣りの工事うるさいなぁ、あーあ、もう全部壊れてくれないかな・・・」

なぎ27歳。

なぎはアパートに隣りの家の工事の音にイライラしていた。

この2ヶ月間、毎日のように鳴る音に温和な性格だったなぎの心もだんだんと荒んでいった。


そんなある日のお昼時。

ガシャーーーーン!!!

なぎ「うわ!?な、何今の音!?工事じゃないよね?」

なぎは急いで外に出て確認する。

カイ「っしゃー!大当たり〜!!」

見ると隣りの工事していた場所が瓦礫の山になっており煙が立っていた。

しかも、瓦礫の山の中に謎の飛行船が突っ込んでいる。

見たことのない形状をしていた。

先程までの工事の音がすっかり止み、辺りは静まり返っている。

そしてその飛行船の中から三人の男の人が現れた。

髪が赤かったり青かったりピンク色だったり耳が尖っていたり・・・見た目は人間ではないようだ。

セン「おい、何が大当たりだ、飛行船が壊れてしまっただろう」

エン「いたい・・・」

セン「エン、大丈夫か?」

エン「うん、なんとか・・・ねぇ、見られてる」

じっと三人を凝視していたなぎはこちらの存在に気付かれたことを知り、慌ててその場を立ち去ろうとする。

なぎ「はっ、見ちゃだめ見ちゃだめ、部屋に戻ろう・・・」

なぎは急いで自分のアパートの部屋に戻ろうとしたのだが後ろから声をかけられた。

カイ「おい、おいってば」

赤髪の男にガシッと肩を掴まれる。

なぎ「きゃー!殺さないで!」

なぎは咄嗟にしゃがみ込んで両手で頭を押さえた。

カイ「殺すかよ、あんたなんか殺したって何の特にもならないっての」

なぎ「殺さない?」

なぎはしゃがんだまま振り返るりながら言う。

カイ「殺さない」

なぎ「食べない?」

カイ「俺は人間は食わん」

なぎ「ほっ・・・」

なぎはやっと立ち上がる。

セン「ところでカイ、これからどうするつもりだ?飛行船を直すまでにだいぶ時間がかかりそうだぞ」

エン「半分以上壊れてるし一年はかかるね」

カイ「あ、ちょうどいいや、飛行船直すまであんたの部屋に住まわせて」

なぎ「え?えーー!?」




二話 共同生活

断る暇もなく三人と暮らすことになってしまった。

しかし、一年分の家賃を払ってくれた手前、文句は言えない。

ちなみにそのお金は魔界で盗んだ金品を売って手に入れたお金らしい。

私がじと〜っと見ていると・・・。

カイ「なんだよ、こっちの世界で盗んだわけじゃねーんだからいいだろ別に」

なぎ「そういう問題じゃな〜い!」


ガチャ。

カイ「狭い部屋だな、まるでウサギ小屋だ」

なぎ「すいませんねぇウサギ小屋で・・・」

八畳。1K。バストイレ別。

私一人で住んでいると広く感じていたが、男三人。

しかも二人は2メートル近く背丈があり、もう一人も180cm近くある。

体格も私の二倍三倍ほどある。

狭い!非常に狭い!!

セン「我儘を言うなカイ、住まわせてもらえるだけありがたいと思え」

あ、この人は意外と常識人なんだな。

なんかちょっとだけ安心した。


なぎ「さっきの隣りの人死んでないかな?」

カイ「あー、そういえば瓦礫の下に何人かいたな」

セン「どうやら死人は出てないみたいだぞ、管理人に聞いた話によると」

なぎ「ほっ・・・」

いや、ほっじゃないよ!

私は管理人には仮装した男三人を連れ込んでると思われているらしい。

うわーん、最悪だよぉ・・・。

カイ「まぁ、仮に死んでてもたまあまあの場に居合わせた運の悪いあいつらが悪い」

うわぁ・・・。

なぎ「ぽかん」

セン「相変わらず自己中だなお前は」

カイ「ああ、俺は自分のことしか考えてねぇ!」

二回目のうわぁ・・・。

なんか、なんか凄いこの人!!



セン「そう言えばあんた名前は?」

なぎ「なぎです」

セン「そうか、俺はセン、こっちの態度も図体もデカいのがカイ、こっちはエンだ」

エン「よろしくね」

なぎ「よ、よろしく・・・」

カイはアーモンド型の赤い目と腰まで伸びた長い赤髪と長く尖った耳が特徴だ。

この中では一番背丈もガタイもいい。

センは切れ長の青い目とスッキリとしたショートの青い髪に長く尖った耳が特徴だ。

エンは灰色の目と肩まで伸びた薄いピンク色の癖っ毛に小さく尖った耳が特徴だ。

この中では一番華奢だったがそれでも人間の平均身長よより背丈もあり体も鍛え上げられているのが分かるくらい引き締まっていた。


ちゃぶ台の周りにクッションを3つ足して座る。

狭い!!


その日の夜。

なぎ「あのー、三人はどこで寝るんでしょうか・・・さすがにこのベッドには入らないですし・・」

カイ「寝るのは床でいい」

なぎ「え、でも・・・」

さすがに床に直に寝かせるわけには・・・。

カイ「俺らいつも座って寝てるし」

なぎはチラッとセンを見る。

センは何も言わず頷く。本当のことらしい。

エン「ちなみに僕らは布団もいらないよ」

なぎ「え!?体痛くならないんですか?」

エン「ヘーキ」

カイ「つーか、敬語辞めやめ、タメ口でいい」

カイは気怠そうに手をひらひらとさせながら言った。

なぎ「はい・・・あ、うん、分かったよ」

カイ「つーわけでこれからよろしく」

なぎ「こ、こちらよろしく・・・」


 


三話 ポワ

夜。それぞれがシャワーを浴びた後。

クリーム色の手のひらサイズの鳥がカイのフードからひょこっと出てきた。

目元に黄色と赤の模様が入っている。

なぎ「え!?い、いつからそこに!?」

カイ「ずっといたぞ、名前はポワって言うんだ」

なぎ「な、何でポワ?」

カイ「ポワポワしてっからよ」

な、なんと安易な。

しかし、ポワポワとしている様子はなく、ポワはなぎを警戒しているようだ。

カイのフードに隠れてこちらをじっと見つめている。

カイ「あー、ポワは人見知りするんだ、普段はぽけ〜っとしていることが多いんだけどな」

セン「なぜかポワはカイだけには最初から懐いたんだっけな」

エン「不思議だよねー、カイもカイでちゃんと面倒見てるし」

なぎ「ポワも魔界から来たんだよね?」

エン「そうだよ」

なぎ「ってことは何か技使えるの?」

カイ「あーまぁ技っつーほどのもんではないが・・・」

その時だった。

パチン!!と音とともにあたりが暗くなった。

なぎ「わ!?停電だ!」

カイ「ポワ」

カイが名前を呼ぶとポワがフードの外に出た。

すると体がぼんやりと光り始めた。

ポワは光を操ることができるのだ。

なぎ「ほっ・・・」

なぎは明かりがあることに安堵しつつその光を頼りにブレーカーを上げに行く。

ブレーカーの場所までポワを連れたカイが一緒に付いてくる。

パチン。

なぎ「はー、良かった戻った!ポワが光で教えてくれたおかげだね」

カイ「っつっても蝋燭並の光だけどな」

なぎ「いやいや!充分凄いよ!」

カイ「え?」

ポワ「ぴ?」

なぎ「だって私さっき暗闇で不安になったけどポワの光に元気もらえたもん!」

ポワはその言葉を聞くとなぎにとととっと近づく。

なぎ「ポワ?どしたの?」

するとポワがなぎの手に体をすりすりとすり寄せた。

なぎ「か、可愛い!!」

なぎは優しくポワを撫でた。

セン「珍しいな、ポワが俺たち以外に懐くなんて」

エン「どうやら褒められて嬉しかったみたいだね」

セン「ああ、フッ、催促してるぞ」

なぎ「ふふ、なぁに?撫でて欲しいの?いい子いい子、偉い偉い」

ポワ「ぴー!」

ポワは嬉しそうに声をあげた。

カイ「・・・寝る」

なぎ「え、おやすみなさい?」

カイは何やら不貞腐れた様子であぐらをかくとそのまま目を瞑って寝てしまった。

セン「意外だな」

エン「意外だね」

なぎ「何がー??」

セン「カイはヤキモチ妬いたのさ」

なぎ「あー、私にポワが擦り寄ってきたから取られたって勘違いしたのね」

エン「違う違う」

エンは手を左右に振った。

セン「その逆だ、カイはなぎに頭を撫でられてるポワにヤキモチを妬いたのさ」

なぎ「えー、まさかぁ」

セン「カイは特に愛情を知らずに育ったからな」


皆んなが寝静まった頃、私は電気を消そうとして不意にカイを見た。

寝ているカイに手を近づけようとして止めた。

はっ、私、なにやってんだろ・・・。

ガシッ。

なぎ「!?」

カイは薄目を開けるとなぎの手で自分の頭にポンっと置いた。

なぎ「か、カイ?」

カイ「しっ、あいつら寝てるか?」

なぎ「う、うん」

なぎはカイ同様に声の音量を下げる。

カイ「じゃあこのままじゃ」

なぎ「やっぱり撫でて欲しかったの?」

カイ「やっぱりって誰に聞いた」

なぎ「あの二人に・・・」

カイ「ま、だろーな、他にいねーし」

なぎ「でも何でまた急にこんな・・・」

カイ「ポワが頭撫でられて気持ち良さそうにしてたからな、どんな感じかと思ってよ」

なぎ「それで、今どんな感じ?」

カイ「悪くねぇな」

なぎ「そ、そう、私で良かったの?」

カイ「どういう意味だ?」

なぎ「もっとこうボンキュボンで美人な?人がいいのかなって」

カイ「?なんかよく分からんが俺はなぎにしてもらいたいと思ったから頼んだだけだ」

なぎ「ドキッ、え・・・ってもう寝てるし・・」

カイ「すやすや」

なぎ「もぅ、何なのよ・・・」

今日一日で情報量多すぎだよ。




四話 一年後

エン「そう言えばそろそろここに来て一年経つね」

カイ「あー、そうだな、飛行船も直ったことだしな」

そっか、一年経ったらみんな帰っちゃうんだっけ・・・飛行船も直ってるしここにいる理由はもうないんだよね。

なぎがしゅ〜んとなっている姿をカイがチラッと見る。

カイ「・・・あー、俺、しばらくここに残るわ」

なぎ「え?」

セン「お前本気か?」

エン「意外なこと言い出すね」

カイ「ああ、魔界で暴れんのもいいがこの生活もなかなかいいなと思ってな」

セン「だからと言ってだな・・・」

カイ「いーじゃん別に」

セン「いや、お前が良くてもだな・・・というかなぎの意見も聞いてやれよ」

カイ「なぎ、いいだろ?」

なぎ「え、ええと・・・」

私は少し考えた後、OKを出した。

セン「なぎ、本当にいいのか?」

なぎ「うん、本音言うと今更ひとりぼっちは寂しいし」

その言葉に嘘偽りはなかった。

ずっと一人暮らしをしてきて寂しかったのは事実だ。

それが一年間、四人でワイワイと生活してきたのだからなぎが寂しいと感じるのは当然だった。

カイ「あ、俺はここに残るけどお前らは帰っていいぞ、飛行船も直ったし」

セン「ほんっとに勝手な奴だな」

エン「いつものことじゃない」

なぎ「あはは、カイらしい」

結局、二人もここに残ることになった。

カイを放って置けないらしい。案外仲が良いんだなと思うのだった。




五話 誕生日

ある日の夕方。

携帯の画面を見て思わずふっと笑った私にセンが話しかけてきた。

セン「どうかしたのか?」

なぎ「あ、えとね、友達から誕生日おめでとうって来た」

セン「誕生日?まさかなぎのか?」

なぎ「うん、そうだよ、今日がたんじょ・・・」

カイ「なにー!?なぎ!何でそれを早く言わねーんだよ!」

先程まで床に寝そべっていたカイが急に飛び起きる。

なぎ「え?」

セン「これは大変なことになった」

エン「セン、今日あと7時間で終わる、早くケーキ買いに行かないと」

セン「ああ、これは由々しき事態だ」

なぎ「えー、大袈裟だなぁ、大人になったら誕生日なんて祝わないよ」

カイ「ばっきゃろー、誕生日っつったら派手にパーティするもんだろ!」

なぎ「そ、そうなの?」

なんでも魔界では年齢関係なく家族や仲間内で誕生日を派手に祝う人が多いとか。

私が思う魔界のイメージとは少し違うようだ。

ケーキと飾り付けを買いに行き、2時間後にはすっかり私の部屋がパーティー仕様になっていた。

料理を食べ終え、ケーキを食べ始めた私の目から涙が落ちる。

カイ「ぎょっ・・・おい、どうした?ケーキそんなに不味かったのか?」

セン「すまない、もう一度買いなおして・・・」

なぎ「違うの、嬉しくて・・・こんな風に誕生日祝ってもらえたの久しぶりで・・皆んなありがとう」

セン「なぎ・・・フッ、誕生日おめでとう」

カイ「おめでと」

エン「おめでとう」

ポワ「ピィー!」

なぎ「ふふ、ありがとう皆んな」

最初はどうなるかと思ったこの生活。

私にとっていつの間にかこんなに温かい居場所になってたんだなぁ。

カイ「さっ、食おうぜケーキ!!」

なぎ「うん!」

セン「こらカイ、なぎの分まで食べるな、今日の主役はお前じゃなくてなぎだろう」

カイ「んだよ、ケチケチすんなよ」

なぎ「セン、いいのよ、私、そんなに沢山食べれないから皆んなで食べよう」

セン「そうか・・・なぎがそう言うなら」

カイの口の周りにクリームが付けていることに気付き、ティッシュを渡す。

カイ「んー、なぎ拭いて」

なぎ「え」

セン「何甘えてるんだお前は・・・」

エン「むしろ甘えなきゃいけないのはなぎの方でしょ」

カイ「へいへい」

セン「なぎ、何かして欲しいことがあれば遠慮なく言ってくれ」

エン「うんうん、なぎが甘えるタイプじゃないのは知ってるけど、誕生日くらい僕たちに甘えてよね」

なぎ「ありがとう・・・でも、もう充分甘えさせてもらってるよ?」

カイ「?どこがだ?」

なぎ「だってケーキ買ってくれたり、部屋を飾り付けしてくれたり、ご飯だって作ってくれたし

こんな温かい誕生日をプレゼントしてくれたんだもん

もう甘えてるよ」

カイ「なぎは本当欲ねーなぁ」

セン「カイがあり過ぎるんだ」

カイ「おーよ、俺は欲の塊だからな!欲望には忠実に生きねーとな」

エン「限度ってものがあるでしょ」

カイ「ないない、そんなもん」

なぎ「ふふっ」

エン「なぎ?どしたの?」

なぎ「あ、ごめん、なんか楽しくて」

セン「まぁ、なぎが楽しめたなら誕生日パーティーは成功だな」

カイ「良かった良かった」




六話 一緒に魔界へ

それから一年後。

カイがそろそろ魔界へ帰ると言い出した。

なぎ「そっか、もうお別れの時が来たんだね・・・なんだかこの二年あっという間だっだなぁ・・・寂しくなるな」

いつかは別れが来るって分かってたけどやっぱり寂しい。

カイ「?何言ってんだ?」

なぎ「う、そ、そんなあっさり言わなくたって・・・お別れが寂しいって思ってとまでは言わないけどさ・・・」

カイ「?何言ってんだ、なぎも来んの」

なぎ「え?」

エン「ちょっと、なぎ驚いてるじゃない、ちゃんと言ってなかったの?」

カイ「おー、忘れてたわ」

セン「あれだけ俺から話すって言っていたくせに・・・

なぎ、ちなみにこのアパートはあと1週間で出ることになっているぞ」

なぎ「な・・・こ、困るよ、急にそんなこと言われたって、

仕事だってすぐには辞めれないんだから、辞めるには1ヶ月前から言わなきゃいけないんだよ」

カイ「んで?仕事先の電話番号は?」

なぎ「え?これだけど」

カイはチラッとなぎの携帯を見るとそれを奪った。

なぎ「あ!カイ!ちょっと!!」

当然、背丈が50cmも差があるのでなぎが手を伸ばしても届かない。

私の必死の抵抗も虚しく、カイが私の頭を片手で軽く抑えるような形になっている。

プルルル。

ナギの会社の上司「はい、ーー社のーーですが」

カイ「あ、ナギの上司?今日でナギ会社辞めっから」

ナギの会社の上司「え?な、ナギさん??」

プツ。

なぎ「な、ななな」

カイ「ったく、今辞めたきゃ今辞めるでいいだろ」

なぎ「はぁ・・・」

なぎは頭を抱えた。

なぎ「はっ、てゆーか家族や友達にも話さなくっちゃ!友達はともかく家族にはなんて言えば・・・」

なぎには母と父がいて二人はアパート暮らしをしている。

カイ「あー、それなら俺にいい提案がある!セン!出番だ!」

セン「は?聞いてないんだが・・・」

エン「なんかやな予感」


カイの提案というのはセンが人間の姿に寄せ、なぎの彼氏役になるというものだった。

髪や目の色、耳まで一時的になら変化させられるらしい。

海外の人という体で話を進めるらしい。

確かにこうしてみるとセンは海外の俳優さんみたいだ。

スーツもセンによく似合っている。

セン「なぜ俺がこんなことを・・・」

エン「でも、似合ってるよその格好」

カイ「この中なら適任だろ?」

セン「後で覚えていろよカイ」

カイ「ほーい」


1時間後・・・。


セン「はぁ、なんとか上手くいったな」

なぎ「ははは・・・頑張ってくれてありがとうセン」

セン「ああ・・・」

カイ「お疲れセン!」

二人が家を出て少し歩くとセンとエンが待っていた。

セン「いいご身分だなお前は」

カイ「とかなんとか言っちゃってめちゃ気合い入れてたじゃん」

セン「うるさいぞカイ」

なぎ「あの、セン」

セン「ん?どうした?」

なぎ「ごめんね、私なんかの彼氏役させちゃって」(しょも・・・)

セン「・・・いや、なぎが嫌だったわけじゃない」

なぎ「え?」

エン「満更でもないって感じだね?」

カイ「ふーん?」

セン「二人とも俺を茶化すんじゃない」


海外の人、ということで海外に移住する体で話をしていた為、空港まで家族が来てしまった。

飛行機に乗るフリをしつつ空港の外に出てカイとエンと合流する。

その足で飛行船を隠してある森の中へと向かう。

カイ「んじゃ、行きますか」

セン「ああ」

エン「久しぶりの魔界だねぇ」

不安しかない・・・。


魔界到着。

なぎ「きゃ!?何あの植物!?わ!?何あの動物!!」

カイ「あんなんで驚いてたらキリねーぞ」

なぎ「だってだって!!」

カイ「大丈夫だって、なぎには俺らが付いてんだから」

なぎ「へ?」

カイ「俺らこれでも魔界じゃ強い方だからさ、

これからは俺らが守ってやるよ」

なぎ「ドキッ・・・」

何ドキッてしてんの私!

セン「まぁ、俺たちから離れないことだな」

エン「うんうん」

これから私どうなっちゃうのー!!

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