6話
「デスクトップどうすっかなー」
結局あの後風呂に入った浩平は、お風呂上りに貰ったというよりも買ったに近いスマホ類を更新していたのだがデスクトップを置く場所だけがなかった
「どうされました」
「いや、デスクトップを置く場所がないんだ」
「買えば良いのでは」
「買うかー、めんどくさいな」
「アゾンで買えば良いのでは」
「アゾンかーそれなら買いに行くか」
そう言って重い腰を上げ、財布と新しいスマホ等を適当にカバンに詰め家を出た。自宅から駅までは、徒歩1分ぐらいで追くのだか時間を考えずに出てしまい電車が来るまで後10分ほどであったため線路の反対側にある信用金庫で記帳してみることにしたのだ。
「マジで入ってるよ」
記帳してさらにさらに信憑性が上がってしまい疑いようが無くなってしまった。結局驚きつつも実際現金があるのは事実なので諦めることにした。
気が付けば電車が来るまであと2分ほどになっていたため少し駆け足で駅に向かった。
「危ない危ない」
そう言って乗り込んだ電車は、最近珍しくなってきているデーゼル機関車だった。
「そういやこの汽車だいぶん古いな」
「そうですね。」
「おいミミ喋って大丈夫なのか」
「大丈夫ですよ。周囲の人にはこの声量なら聞こえませんそもそも浩平さんの方が不審な人と先に思われますよ」
「そうか、じゃねえよイヤホンしたら大丈夫か」
「はい」
「じゃあするわ、しかしどんな技術使ってんだよ」
「確かに古いですね」
「話、戻るのかよ。確かに古いな」
「1970年後半に作られ始めた電車みたいですよ。ほら」
そう言ってミミは、浩平のスマホにわかりやすくまとめられた資料を出してきた。
「ホントだな、それにしてもこんな汽車いつまで使うつもりだろうか」
「そうですね、この会社によればメリットがないからみたいですよ。」
「メリットか」
「はい、浩平さんの最寄り駅より北の駅の利用者は、一日百人ほどですから」
「そうだな」
そんな話をしているうちに岡山駅についてしまった。そして地下道に向って歩き出した。
「どこに行くのですか。この先になってくると電気屋ぐらいしかないのですが」
「その電気屋に行くんだよ」
「なにを買うのですか」
「イヤホンだよ、正しくは、骨伝導式だがな」
「骨伝導ですか」
「これからこうやって話す機会が多くなると思うと、イヤホンはしんどい」
「そうですか。よさそうなもの探しときますね」
結局、ミミが進めてきた骨伝導式のイヤホンを二つ買ってすぐに片方を使い始めた。そのあとも、電気屋を歩きまわっていた。
「何探してるんですか」
「なんか良い物あるかなと思ってな」
「そうなんですか。ゲーム機でも買いますか」
「それが興味ないんだよ」
「珍しいですね。最近の若者は、ゲームを良くすると教わったのですが」
「あー大学でやってる奴いるな、でもスマホゲームが多いけどな」
「そうなのですか、確かに浩平さんのスマホにもたくさん入ってますしね」
「おい、個人情報」
「そうなってくると浩平さんは、もう隠すものはないですね」
「確かに」
「それは、どうでもいいのですがさっきから何を見ているのですか」
「これか、スマート家電だよ」
「スマホで操作できる奴ですか」
「前々からしようとは思っていたんだが踏ん切りがつかなくてな」
「もしかして、私が来たからですか」
「そうだ、お前にいろんなところから出てきても困るし、お風呂場にはスマホ持ち込まんからマイクぐらいあってもいいかなと思ってな」
「きゃーうれっし」
結局、浩平は電気屋でスマート家電関係を8万ほど買って店を後にした
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松本 浩平
資金 8490万4500円
事業 0
不動産 0
乗り物 0
株式 ヒツダ 1328万5千円
暗号資産 0