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  作者: 瑠犀
26/31

26話

浩平たちは、タクシーで帰ってきた。


「意外と広い部屋に住んでるんですね」

「そうか、確かに学生にしては良い部屋に住んでいるよ」

「それにしても何でそんなにお金持ってるの学生なのに」

「秘密、ただあることしたら儲かった感じかな」

「そうなのね。でも税金大変そうね」

「そこなんだよ」

「その分稼ぐしかないね」

「そうだな」

「この机買ったの、浩平さんだったんだね」

「ああ、この机有名なの?」

「有名よ、この机は世界に一つしかないうえにほらここ」


そう言って恭子は、デスクにある3段の引き出しの一番上を引いてそこに付いているプレートを指さしていた。

因みに一番上の引き出しは、元々ペンが綺麗に入れられるように作ってありその引き出しの手前にプレートが貼ってあった。そのプレートには、誰かのサインが入っていた。


「このサインがどうしたの」

「浩平さんは、本当に何も知らないのね。このサインは、家具氏で有名だったジャンヌ・ピエールがデザインしてユニワルとCareerのコラボだよ」

「ユニワルは、この前買う時に聞いたけどジャンヌ・ピエールは誰」

「本当に知らないのね」


恭子は、あきれているようであった。そして浩平は、先ほど手に入れた知識が全く使えないことに驚いていた。浩平が手に入れた知識は大学までに基本的に習うこと大学で基本的に学ぶことで医学の知識や芸術の知識は入ってないのであるのだがそれをまだ知らないだけだある。


「ジャンヌ・ピエールは、ごく最近亡くなった家具氏で生前作製した家具は多く残っているんだけど最後に手掛けたのがこの机なの」

「ほー」

「理解してないね。この机が最後の作品だということはごく最近というよりも2日前に発表されたの」

「おー」

「はー、この机いくらで買ったの?」

「400万だけど」

「この机今それ以上の価値があるのよ」


そう言われてやっと浩平も恭子が言いたいことが分かってきた。


「じゃあこの机」

「ええ、そうよおそらくだけど今なら言い値で良い金持ちがたくさんいるわよ」

「大切にするかー」

「やっぱそう言うわよね」

「売るのはもったいない」

「売れとは言ってないよ。ただここにあることに驚いただけ」


因みに浩平が買うまでこの机がジャンヌ・ピエールの最後の作品だということは、言われていなかった。彼は、自身の作製した家具が自身が想定した使われ方をされないことに大層不満であったことから最後の作品は、初めは適性の値段で購入して欲しいことが条件であったようだ。因みにミミはこの机が非常に高価であることは発表された当日には知っていた。


「良い買い物したっていうことかー」


そう言って浩平は椅子に腰かけたのだがその椅子も珍しい椅子であることは恭子は気が付いたが言わないことにした。


「恭子さんは、本当に一緒に住むのですか」

「ええ住むわよ」

「本当に住むんだ」

「ダメなの」

「えー」

「責任取るって言ったわよね」

「まあ」

「じゃあ、よろしく」

「わかりましたよ。はー」

「何か言いたいことでも」

「いえ、何時からあのビル住めるんでしたっけ」

「えっと、工事は明日から入るみたい」

「意外と早いんですね」

「そりゃ、1億4000万も買い物しといて来月からとは、言えないわよ」

「そうなんですね」

「結局工事が終わるのが来週の金曜にみたい」

「じゃあ、来週の土曜には住めるってことですか」

「一応ね。後鍵頂戴」

「ここの?」

「いや、ビルの。ここのも欲しいけど」

「わかった」


そう言って浩平は、昨日恭子から受け取った鍵を渡した。浩平は、後半言って言っていたことは聞こえなかったふりをした。


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