[第八十三話、テストテストテースト!]
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どうぞよろしゅうに〜
9/20
本日の中間テストは午前が筆記試験、午後が実技試験というスケジュールだ。
まぁ、筆記の出来については割愛させてもらう。できれば聞かないでほしい。お察しください。
午前が終わり、昼休みの教室はなんだかんだと賑わっている。「終わった終わった!」と喜びあう声が飛び交い、筆記が終わったという安堵感に包まれていた。
「ねぇ、ユウマ、あんた筆記どうだったの?」
箸で卵焼きをつまみ、それをゆらゆらと俺の前で揺らしながらレイラが聞いてくる。
「んー? ま、まぁボチボチかな?」
適当に答えた俺の横で、ホッパーが余計なことを口にする。
「ユウマ、全然勉強してなかったルー!」
「ちょ! ホッパーしぃー!」
俺は慌ててホッパーの口を手で塞ぐ。
「だと思った。」
レイラはクスクス笑いながら卵焼きをパクッと食べる。
ジョンがサンドイッチを頬張りながら、「まぁ、午後からの実技を頑張ればいいさ」とのんびり声をかけてきた。その隣ではモナークがカボチャをまるかじりしている。
「お疲れ様。午後からはしっかりやらないとね。」
リンは和風チックな弁当を広げながら、穏やかに俺に声をかけてくれる。
和気あいあいと昼飯を食べていると、ドヤ顔中のドヤ顔でこちらに向かってくる奴がいた。
そう、ミケロスだ。そしてその後ろには、恥ずかしそうに顔を赤らめているミシェルの姿。
「なーんだユウマ、筆記はゴミだったのか?」
「なんだよミケロス、うるさいなー。」
「俺が予想してやろう! お前は絶対学年最下位だぁ!」
ミケロスは俺に指を差し、ゲラゲラと笑い声を上げる。うるさい奴だ。
「ユウマくん…筆記お疲れ様。」
ミケロスの後ろで、ミシェルが控えめに声をかけてくる。
「あ、ありがとう! あっ…全然連絡できてなくてマジでごめん。」
「ううん! 全然平気だよ! 午後からも頑張ろうね。」
ミシェルの優しい笑顔に、俺はつい声が柔らかくなる。
そんなこんなで、あっという間に昼休みは終わった。
次の実技試験のため、俺たちは森の入り口へと向かうことになった。
「みなさーん! 集まりましたねー、ではいまから先生が名前を呼ぶので二人一組になってもらいセイレーンの涙をくんできてもらいますね〜、ではまず一組目はー...」
ホシノ先生が楽しげに名前を呼び上げていく中、生徒たちは次々とペアになっていく。
「ミケロスくんとリンさん」
「なんだケンザキか」
「よろしくね」
「ジョンくんとレイラさん」
「なんでジョンなのよー!」
「それはこっちのセリフだよー!」
向こうで早くも文句を言い合うレイラとジョン。お似合いだな、なんて苦笑しながら次の名前を待つ。
やがて、俺の順番が来た。
「そして、ユウマくんとミシェルさん」
「よろしくミシェル」
「は、はひぃ! よろしくお願いします!」
ミシェルはいつも俺の顔を見るたびに戸惑ったような反応をするんだよな。なんでなんだろうか。
「みなさん、こちらに注目してくださーい!」
先生が手を叩いて視線を集めると、ニコニコとした笑顔で続けた。
「この森は学校が管理している、とっても安全な場所です! でもね、絶対に絶対に100%安全かって言われると、そうでもないのだからもしモンスターに遭遇したら、戦うか逃げてくださいね♪」
戦うか逃げるって、どんな無責任な担任だよ...。心の中でツッコミを入れつつ、俺は横目でミシェルをちらりと見る。正直、この子の実力は未知数だ。今まで戦ってるところを見たことがない。確か雷の魔法が得意だって聞いたけど…。
俺が難しい顔をしているのに気づいたのか、ミシェルがオドオドとした声で話しかけてきた。
「わ、私…足を引っ張るかもしれないけど、その時はごめんなさい!」
「いや、大丈夫だ。俺が守るか――」
そう言いかけた瞬間、俺の前にふわっと飛んできたアイシャが、生意気な顔をして割り込んできた。
「お前に守ってもらわなくたって、ミシェルは十分強いにょ!」
「お、おう...」
「女のケツばっかり追いかけてる、お前は自分の命だけ守ってればいいにょ!」
「アイシャ〜!ケツばっかり追いかけてるって何ルー?」
隣でホッパーが何故か目を輝かせながらアイシャの言葉を真似し始める。
「女のケツばっかり追いかけてるっていう言葉は最高にカッコいいよ! ユウマって意味にょ!」
「ユウマは女のケツばっかり追いかけてるルー!」
いやいやいや、絶対違うからそれ! ホッパー、お前そういうのすぐ信じるな! 俺は思わず頭を抱えた。
「ではスタート♪」
ホシノ先生が元気よく手を振りながら声を張り上げる。その明るい声を背に、生徒たちが続々と森の中へ入っていく。
「じゃあ、俺たちも行こうか」
「はい…!」
隣でミシェルが小さく頷く。その表情には少し緊張の色が見えるが、真剣さも伝わってくる。
「ホッパー、あたちのこと守ってにょ!」と、アイシャが飛びながらホッパーに近づいてくる。
「うん! 任せてルー!」と、力強く応えるホッパー。
ホッパーのその返事にどこか不安を感じるのは俺だけか?
そんなことを考えながら、俺たちは木々の生い茂る森へと足を踏み入れた。
どこか不気味な雰囲気が漂う森。木々のざわめきは風の音とも違い、どこか低い囁きのように耳に触れる。そんな森の上空、古びた木の一番高い枝の上で楽しげに尻尾を揺らす影があった。
「なーんでこんなただの生徒を狙おうなんてさぁ、魔王様、頭でも打ったコン?」
4本の尻尾をユラユラ、狐耳をピクリと動かしながら、お札に筆を滑らせるのは妖狐の雛音だ。彼女の声は明るいが、その視線は狡猾さを含んでいる。
「……だって、ユウマは1年生だから」
隣に座る少女がぽつりと答える。黒髪を揺らし、冷めた目で森の中を見下ろしているのはアラビア三姉妹の末っ子、アリヤだ。その無表情はまるで感情というものを忘れたかのようだが、その声には妙な確信があった。
「なっ!? そういうことコン!」
思わず筆を止めて、雛音は振り返る。その動きに合わせて尻尾がふわりと揺れる。
「……ちゃんと話、聞いて」
アリヤは呆れたように、静かに森の中を指差した。そこには、あちこちで道を迷う生徒たちの姿が見える。
「それじゃ、ちょっとだけ遊んでやるかコン。ほら、ユウマくーん、楽しいお姉さんが待ってるコンよ〜♪」
その声が森に響くころには、すでに二人の姿は木の上から消えていた。残されたのは風に揺れる枝葉だけ。そして、それをただ静かに見つめる森の闇があった。
森の中、ミケロスとリンの足音だけが静寂を切り裂く。湿った土の匂いと、頭上でざわめく木々の音が二人を包む中、どちらも必要以上の言葉を発することはなかった。
「もうすぐ中間地点なんだけど...おかしいわね」
地図を手にしたリンが眉間にしわを寄せ、ブツブツと独り言をつぶやく。その声は控えめだが、確かな違和感を覚えているのが伝わる。
「とにかく進めばいいだろう。行くぞ」
ミケロスはその言葉を一蹴し、振り返ることもなく前へ進む。
「ちょっと待ってよ!」
リンが慌てて追いかける。
「いくら学校が管理してる森だっていっても、トロールとかだって生息してるんだよ? ちょっとは考えて行動しないと」
「俺に指図するな」
ミケロスが冷たい視線を送り、吐き捨てるように言う。
「ユウマの女の1人のくせに」
「なっ!」
リンの顔が一瞬で赤く染まり、声を荒げる。
「ユウマの契約相手とか、今は関係ないでしょ!」
「フッ、剣崎の名を継ぐくせに、お前も落ちたな」
その言葉には冷笑とともに軽蔑が混じる。あまりの無遠慮な物言いに、リンの手が自然と腰の短刀に伸びる。
「あのねー、あんまり人のことバカにすると、斬−−」
その瞬間、茂みの奥から「ガサガサ」と音が響いた。二人の言葉が途切れる。
「なんだ?」
ミケロスが即座に杖を取り出し、鋭い目つきで音のする方向に向けた。
「早速戦闘ってこと?」
リンも同じように短刀を構え、緊張感が走る。ふと感じる風の冷たさが、何かが近づいていることを告げているようだった。
二人の間に一瞬の沈黙が生まれ、森の空気がぴんと張り詰める。次に動くのは果たして何者か、それとも——
「あーもうー! なんでこうなるのよー!」
レイラが声を荒げながらも、必死に足を動かす。
「早く早くピィ!」
「こんなところにグラトニーペタルが生息してるなんてありえないでしょー!」
ジョンが息を切らしながら叫ぶ。だがその目は必死で周囲の状況を把握しようとしている。
「絶対絶命ココ!」
モナークが肩越しに振り返り、グラトニーペタルの動きを見て小さな体を震わせる。
体の中心に巨大な蕾を抱え、その蕾を支えるにはあまりにも小さな、異形の魔物。その体から蒸気機関のような音を立て、青い霧を噴き出しながら二人とその星獣たちを執拗に追いかけている。
「ジョーン! 早くなんとかしなさいよー!」
「それ言うならレイラでしょー!」
二人は言い合いながらも全力で走り続ける。
その時、グラトニーペタルの蕾が開き、得体の知れない紫色の液体がぐわぁ!と音を立てて放たれた。液体が地面に触れるたびにじゅわっと煙を上げ、周囲の草木を瞬く間に溶かしていく。
「なんかでたピィ!」
とっさにレイラのローブの中に身を隠すフレイア。
「あーもうしつこい!」
走りながら振り返り、彼女は手をかざして呪文を唱えた。
『アビスフレイム!』
彼女の手から放たれた漆黒の炎が液体に触れると、炎は一瞬でそれを蒸発させる。
「ナイス! レイラ!」
ジョンが歓声を上げるが、そのまま走り続けながら自分も呪文を詠唱する。
『スパイク・イモーション!』
杖を振りかざすと、周囲の地面が急激に振動し、鋭い岩のスパイクが次々と地面から突き出した。それらがグラトニーペタルの足元を狙い、一瞬その動きを止めた。
「やった! これで少しは時間が稼げるかも!」
ジョンが息をつきながら振り返るが、その目に映ったのはまた新たな液体を放とうとするグラトニーペタルだった。
その頃ユウマチームはというと
「あれ? ここ通ったよな?」
ユウマが首をかしげながら、さっき見たような木を指差す。
「え? ほんと?」
ミシェルも不安そうにその木を見上げる。
「さっきと一緒ルー」
ホッパーが自信たっぷりに言いながら、小さな指で地面を指差した。
「なんでそんなのおバカなホッパーにわかるにょ...」
アイシャが半目でホッパーを睨む。
「だってー...ほら!」
ホッパーが得意げに指差した地面には、小さな青いグミのようなものがぽつんと落ちていた。
「このグミ、ホパ嫌いだから道しるべにしてたルー」
「こら、ホッパー! 食べ物を無駄にするなって言ってるだろ!」
ユウマはホッパーの頭を軽くコツンと叩く。
「迷ってるってことだよね... ど、どうしよう」
ミシェルは不安げな顔で手元の地図を広げるが、地図は逆さまになっている。
「まぁ、そんなに急がなくても時間制限とかないみたいだしゆっくり行こうよ」
ユウマはあくまでのんびりした様子で、再び歩き出す。
(ユウマくんに聞くなら...今しかない)
そう心の中で呟いたミシェルは、意を決してユウマに声をかけた。
「あ、あの、ユウマくん」
「ん?」
ユウマが足を止めて振り返る。
「聞きたいことがあるの...」
「なになに?」
ミシェルに近づきながら、ユウマは軽い口調で答えた。
「私聞いちゃったんだけど、レイラさん達と契約してるってほんとなの?」
「あ、あぁ、そのことね...そうだよ」
ユウマは少し気まずそうに目をそらした。
「言いたくないなら言わなくてもいいんだけど、どうして5人も契約したのかなって気になって」
「話すと長くなるから、全部は話せないけど、1つ言えるとしたら...危機的状況だったからかな」
「そ、そうなんだ...」
肩を落とし目を伏せるミシェル。だが、心の中では自分も同じような状況になれば契約してもらえるかもしれない、そんな小さな希望が浮かんでいた。
「も、もし私とも危機的状況なら契約してくれるの?」
「そ、それはどうかな...そうならないとわからない」
ユウマは顔を赤らめながら言葉を濁す。
「私ね! ユウマのこ−−」
ミシェルが思い切って何かを言おうとしたその瞬間、茂みの奥から低い唸り声が響き渡った。
「ト、トロールにょ!!!」
茂みの向こうから現れたのは、巨大なトロール。無骨な顔に鋭い牙をむき出しにし、大きな木の棍棒を持っている。
「やば!」
ユウマが叫ぶ間もなく、トロールの棍棒がミシェルを狙って振り下ろされた。
「ミシェル! あぶない!!」
ユウマが必死に叫びながら駆け寄る。
[おまけ]
さんくちゅありのメイキング♡ Vol.11
「今日の差し入れは俺様が好きなスペルお菓子工房の菓子詰め合わせだ」
「わーい! ここのお菓子大好きです」
キースは子供のようにシルベスターの差し入れてくれたお菓子を食べている
「あらあらキーちゃんお口にチョコがいっぱいついてるわよ♪」
姉のメリファがチョコがついたキースの口をタオルでグイグイと拭く
「やめろよ! ていうかキーちゃんって呼ぶなよ」
「いいじゃないか、姉に可愛がってもらえるうちに可愛がってもらえ」
「だけどレイヴンさーん……」
「お前も一応義姉になるんだから、キースの口を拭いてやってもいいのではないか?」
シルベスターがニヤけながらレイヴンをからかう
「な// ふざけるな」
「自分でふけますから!」
キースは照れたようにそう言うとチョコを食べるのをやめる
弟属性、全開のキースを見たフェイがカメラに寄ってきて一言
「キーちゃんはまだまだ赤ちゃんでーす(笑)」
次回![第八十四話、不幸せな青い糸]
第八十三話を読んでくださったそこのアナタ!
次回も読んでくれると嬉しいです(。•̀ᴗ-)✧




