[第八十一話、忘れんじゃねえぞ...アイツの存在を……]
毎週、月、水、土、絶賛更新中!!
高評価にコメントも頼んまヾ(*’O’*)/す〜
レビューなんかもしてもろたら涙ちょちょぎれますわん
どうぞよろしゅうに〜
9/15
「ようするに...この現象をなんというかといいますと」
ふわぁー...眠い、とてつもなく眠い…
消しゴムの屑が散らばる、生活の痕跡、椅子がキシみ、生徒の息遣いが聞こえる空間...心地の良い巨乳ティーチャーの声
こんな平和な雰囲気の中で眠くないわけがなかろうが…
眠いときほど詩人的な言葉を思いつく俺。
ぼーっと昼休み明けの空を窓から眺め、何度も何度も大あくびをかます俺の腕をツンツンと尖ったペン先で突っついてくる隣の奴。
「ちゃんと授業聞きなさいよ。」
「なんだよレイラ…つか突くなら普通ペン先じゃなくて反対にして突くだろ。」
「アンタには尖ったほうがお似合いよ。」
ニヒヒと綺麗な歯を見せて笑うレイラ。笑ってる顔は可愛いんだけどなこの子…
そんなお隣さん同士のイチャイチャが気になるのだろうか。斜め前の席のリンが顔だけ、しかも半分こちらに向ける。
「二人とも授業聞かないと。」
「あたしは聞いてるわよー。聞いてないのはこっちのバカ。」
「へぇーへぇー、バカですみませんね。」
バチバチと睨み合っている俺とレイラ。その小さな話し声に反応するように、俺達から一番遠い席のミケロスが席を突然立ち上がる。
「先生、あの三人お喋りしています。」
「バッ!」
してやったり…したり顔のミケロス。
するとホラー映画のように首をカクカクと動かしながら俺達に向くホシノ先生。
「お三人さーん?」
「「「ひっ…ひぃ!」」」
「廊下、でとれーい!」
ポツーン…
そんな言葉が今の俺達にはピッタリだ。
「また、廊下に立たされた。」
はぁと深くため息をつく俺。
「アンタのせいだからねー。」
レイラも同様に深くため息をつく。
だがリン。この子だけは――
「フフ、廊下に立たされるなんて初めて…なんか面白いね。」
と妙にワクワクしている様子。
「いやよくねーだろ。」
「そうよ〜。もうすぐ中間だってのにー。」
「ちゅ、中間?」
「あんた知らないの? 中間テストよ、中間テスト」
レイラが腕を組み、呆れたように俺を見下ろす。
「待ってくれ... この学校にも中間なる悪魔が存在しているのか?」
俺の驚きに、レイラが深いため息をつきながら小声で「大げさね」と呟く。
中間、期末... そう呼ばれる悪魔のイベントを俺は知っている。転生する前の中学、高校でも、やつらは定期的に現れて俺たちの自由を奪っていった。早く帰れること以外に何の利点もない、地獄の行事だ。
だが――。
待てよ? ここは魔法の学校だぞ? 魔法の問題なんてむしろ得意かもしれん! だって俺、ちゃんと授業聞いてるし、宿題も真面目にやってるし! 魔力だってあるし!
「リン! 俺になにか問題を出してくれ!」
俺は胸を張り、いかにも自信満々といった表情でリンに頼み込む。
「え? 問題?」
リンは少し考え込み、それから小さく微笑んだ。その顔には、わずかに困惑の色が混じっていたけど。
「いいよ」
その柔らかな笑顔に、俺はますますやる気を燃やした。だが、背後でレイラがニヤリと不敵な笑みを浮かべているのが、なんだか嫌な予感を呼び起こす。
「おい、出すなら簡単なのにしてくれよ? 初心者向けで頼むぞ!」
念のため、そう釘を刺しておいたが、リンが出してくる問題がどんなものなのか――今の俺には知る由もなかった。
ホシノ先生からの拘束が解け
リンは教室に戻り、机の中からノートを取り出すとパラパラとめくり始めた。その手つきにはためらいがなく、俺は「やっぱりこの子、真面目だなぁ」と感心しつつ、少しだけプレッシャーを感じた。
「じゃあ、これにしようかな。はい、問題。」
リンが優しく微笑みながら、ゆっくりと問題を読み上げる。
「魔力結界を作るためには、周囲の魔法エネルギーを直径10メートル以内に集める必要があります。そのとき、エネルギーの集中率が半径ごとに均等に分布している場合、中心のエネルギー密度はどれくらいになるでしょうか?」
「え?」
一瞬で凍りつく俺。後ろから聞いていたレイラが吹き出すのが聞こえた。
「ちょ、ちょっと待て! それ1年生でやる問題なの?」
「えっとね、意外と簡単だよ。ほら、まず球の体積を求める公式覚えてる?」
「球の…体積…?」
俺の脳内は真っ白になった。確か、体積の公式なんてのがあったはずだ。転生する前の授業で聞いた気がする。でも、それが何だったのかは全く覚えていない。
「4/3πr³だよ。魔法のエネルギー密度を考えるには、まずこれを使うの。」
リンがさらさらとノートに公式を書き込む。その筆記の速さと正確さに俺は完全に置いてけぼりだった。
「で、この公式で全体の体積を出して、それからエネルギーの総量を割るの。集中率が均等なら簡単だよね?」
簡単じゃねぇぇぇ!!
「……これが1年生のレベル?」
俺は力なくつぶやき、隣で腕を組んだレイラが肩をすくめる。
「まぁ、アンタには無理よね。でも、リンが説明するの上手だから、ちょっとずつ分かるようになるんじゃない? 多分だけどね」
「全然分かる気がしないんだけど!?」
「大丈夫、ユウマならできるよ!」
リンの言葉は確かに励ましのつもりだったのだろうが、俺にとってはただの追い打ちだった。俺は額に手を当てながら、「なんで転生してまでこんな目に…」とため息をつく。
「なになに? なんの話してるの?」
隣からスッとリンのノートを覗き込むジョン。その自信満々な笑顔に、俺は嫌な予感しかしなかった。
「なーんだ!簡単じゃん!」
ジョンはノートを指差しながら、あっさりと続けた。
「は?」
「えっとね、こういうこと。」
ジョンはリンのノートを借りて、一瞬で計算を書き出していく。
「ほら、簡単でしょ?」
「どこがだよ!!」
俺の叫び声に、教室の他の生徒がちらりとこちらを振り向く。リンは苦笑しながら、「ジョン、ちょっと急ぎすぎじゃない?」とフォローしてくれたが、ジョンは首をかしげる。
「え? でもこれ1年生ならみんな知ってるよね?」
「知るわけねぇだろ!!」
「えぇ〜? だって授業でやったじゃん!」
「俺、まだ転生して間もないんだけど!?」
「やっぱユウマには無理ね」
クスクスと手を口元で隠しながら笑うレイラ。
「こらーレイラ、ユウマを煽らないの」
リンが優しく注意するけど、レイラはそっぽを向きながらふーんだと鼻で笑う。
するとジョンがメガネをクイッと直しながら口を開く。
「だったらレイラに教えてもらえばいいんじゃない?」
「え?」
「は、はぁ!?」
俺とレイラがほぼ同時に声をあげた。
「だって、レイラは学年1位じゃん!どうせ勉強するなら、そういう人に教わったほうがいいんじゃないかと僕は思うけど?」
いやいやいや!なんでそうなる!?レイラに勉強を教えてもらうだと!?それならいっそ、閻魔様に魂売ったほうがマシだ!
「俺なんかに勉強教えたって、意味ないよな〜?なぁ、レイ...」
「いいわよ//」
いいんかーい!!!
「だ、だけどアタシが教えるんだから、すんごく厳しくするからね!」
ビシッと指をこちらに向け、お決まりのツンデレポーズをしてくれるレイラ。
「よ、よろしくお願いします...」
なんかわからんが教えてもらえるなら助かる。まぁレイラだし、気楽でいいかと思ったその瞬間。
じーっと痛い視線が。
「ど、どした〜リン?」
「私が最初にノート見せたのに〜」
ぷいっとポニーテールを揺らし、そっぽを向くリン。
「あ、アハハ...すまん」
なんとかフォローしようとした俺の横で、レイラが申し訳なさそうに口を開く。
「じゃあ、実技はリンに教えてもらいなさいよ」
「実技ぃぃ!?そんなのもあるのかよ!!」
「実技はとっても簡単!その日先生が決めた二人一組になり、学校が管理してる森に入ってセイレーンの涙と言われてる綺麗な湧き水を小さな瓶に詰めて帰ってくるだけ!ほら?簡単でしょ?」
「お、おう...でもそれだと教えてもらわなくても...」
「あんたバカなの?セイレーンの涙には結界が張られてるの。その結界を解くための呪文を覚えないといけないでしょ」
「そんなん、俺以外にも...」
「もうみんな覚えてるよ」
頬を人差し指で掻きながら言うリン。
「なんでだよ!!」
「ほら、あの時!ユウマが入院してたときに...」
あぁ…ミケロスとドンパチやりあったときか。あの時、俺が知らないところで進んでた授業だったのね...
時間はすぎ放課後
「ちょっと散らかってるけど気にしないでよね...」
レイラが目を泳がせながら顔を赤らめて言う。何か後ろめたい気持ちでもあるんだろうか。
「大丈夫だって!俺の部屋も汚いし」
そう言った途端、レイラがぴしゃりと俺を指さす。
「アンタはね!だけど...今日ユウマ来るって聞いてたらもっとちゃんと...〇△□✕」
…ん?最後の方、聞き取れなかったけど…申し訳なさそうにしてる...。いや、別に散らかっててもそれはそれでリアルでいいと思うんだけど。
レイラが客用スリッパを揃えてリビングの散らかりをそそくさと片付け始める。やたらと慌ててるけど、そんな気にするほどのことじゃないのにと俺は思う。だってなんかリアルでエロいから
改めて部屋を見渡す。うん…これで汚いとか、どの口が言うんだよ。俺が前に付き合ってた彼女の部屋なんてもっと……いやいや、これ以上は天罰がくだりそうだからやめとこう。
「全然綺麗じゃん」
「嘘よ嘘嘘、もっと普段は綺麗なんだもーん」
レイラが拗ねたように口を尖らせる。
まあ、このやり取りを続けてもきっと堂々巡りになるだろう。ここで深追いはやめておくべきだな。
リビング中央にあるローテーブル。ユウマはペンを片手にノートを開き、机の向かいにはレイラが座っている。レイラの手元には分厚い魔法史の教科書が置かれていた。
「いい?三大魔法使いについて教えるわよ。その中でも、特に重要なデューク・シルバークロウについてね」
レイラは教科書をパラパラとめくりながら、ユウマに視線を向ける。
「デューク・シルバークロウ…?えっと、確かレオ先輩の」
「そう!」
「やっぱあの人凄いよなー... イケメンだし...家柄も有名だし」
「アンタねぇ~ 人のこと羨ましがってる場合があるなら勉強しなさいよ勉強」
レイラは溜息をつきながらペンを振り回し、教科書の一節を指さす。
「彼はね、魔法界の歴史に名を刻んだ超重要人物。デュークは、知識と技術で魔法界を救った天才魔法使いよ。魔法の理論を極めるだけじゃなくて、実際にその力を世界の秩序を守るために使ったの。平和な時代を作り出した立役者ってところね、あとはこの学校の創立者」
「すごいな…どんな魔法が得意だったんだ?」
「デュークの魔法の特徴はね、その精密さと効果の高さ。他の誰にも真似できないレベルの魔法を繰り出して、どんな問題にも冷静に対処したのよ。あと、面白いことに、彼は秩序を守るためにいつも戦ったんだけど、実は戦うこと自体はあまり好きじゃなかったらしいの」
「え、そうなの?なんか、レオ先輩とは正反対だな」
「そうね。レオ先輩は戦うのが好きでしょ? 主にモテるためだけど、でもデュークは違う。戦いを最小限にするために、知恵と技術で相手を封じるのが得意だったのよ。あと、魔法界に多くの法を作ったのもデューク。彼がいなかったら、今の平和はなかったかもしれないってくらいすごい人なの」
「へぇ…俺もそんなすごい人の魔法を使えるようになりたいな」
「まずは基本から勉強しなさいよ。そもそも、彼の魔法理論を理解するには膨大な知識が必要なんだから」
レイラがそう言うと、教科書の一節を読ませるようにユウマの前に差し出す。
「ほら、ここ。デュークがどれだけ精密な魔法を使ったか書かれてるわ。読みなさい」
ユウマは教科書をじっと見つめるが、段々と目が遠のいていく。
「あのさ、レイラ、もっと簡単に説明してくれよ」
「仕方ないわね…要するに、彼の魔法は“計算された魔法”。一つの魔法で複数の効果を同時に発揮するのが彼の得意技だったのよ。例えば、敵を拘束しながら味方を守る盾を展開する、とかね」
「うわ、かっけぇ…」
「でしょ?」
レイラはユウマのノートにペンを走らせ、デュークの名前とその功績を簡単にまとめた。
「よし、これをまず覚えなさい。それが終わったら次は剣崎小十郎を教えてあげるから」
「マジか…まだ続くのかよ…」
「当然でしょ。中間テストで三大魔法使いは必須なんだから!」
ため息をつきながらノートを眺めるユウマ。その様子を見て、レイラはまた少しだけ微笑むのだった。
「流石にちょい休憩しよう…」
俺は力尽きるようにぐでーんと仰向けに倒れた。リビングの天井に目を向けながら、飾ってある時計をぼんやりと見る。え? 俺たち、もう2時間も勉強してたんすか?
「なんか飲む? 紅茶でも作ってあげる」
レイラが立ち上がり、キッチンへと向かう。その背中を見送りながら、俺は「気遣いできる奴だよなぁ」なんて思う。普段ツンケンしてる分、こういうときのギャップが妙に刺さるんだよな。
「レモンティーにする? それともルイボスティー? あたしがルイボスティー飲みたいからルイボスティーね」
キッチンから聞こえる独り言のような声。いや、俺に話しかけてんのか?
「どっちでもいいぞー」
と適当に返事をしながら、ついついレイラの動きに目がいく。スカートの裾がふわっと揺れて、その下に何かが見えそうで見えない…あぁ、この学校の制服、短すぎるって!
そんな俺のキモ視線を感じ取ったのか、レイラが突然キッと振り返り、鋭い目で俺を睨みつけた。
「見たら殺すわよ?」
「すみません…大人しくしときます」
命を守るため、俺は視線を速攻で逸らした。
やがてレイラがカップを両手に持ってリビングに戻ってくる。その表情はさっきのキリッとしたものとは違い、どこかほっとした柔らかさがある。
俺たちは紅茶を飲みながら他愛のない雑談を始めた。
「なぁ、さっき教えてくれた三代魔法使いのなかにさ、ミカエルって名前があったんだけど…誰だ?」
俺が問いかけると、レイラはカップの紅茶をスプーンで静かに回しながら答えた。
「ミカエル、大天使ミカエル様…誰も見たことがない伝説の人物よ。ホントに全てが謎なの。でも、わかっているのは、あたしと同じセレナヴェールの修道院出身ってことだけ。」
「じゃあ、イクノシアと同じ孤児ってことか…」
「そうね。でもそれ以外の情報がホントにないの。噂によるとデュークの奥さんだったなんて説もあるけどね。」
「そういう名前だけしかない歴史の人って、たまにいるよな。」
「まぁ! 1000年も前の話だしね!」
レイラは頬杖をしながら、無邪気に笑う。その笑顔を見た瞬間、俺の頭にまたフラッシュバックが起きた。
そう――イクノシアに肩を触れられたときの、あの感覚。
視界が一瞬揺れる。目の前のレイラの笑顔がぼやけ、代わりに真っ白な髪の少女の姿が浮かび上がる。その顔立ちは、レイラと瓜二つだった。
「ミ、ミカエル…?」
思わず口をついて出た言葉に、レイラが顔をしかめた。
「はぁ? ちょっとあんたまで…はぁ、イクノシアと同じこと言ってるじゃない。」
「え? 俺、あいつと同じこと言ってたのか?」
「言ってるわよ! あいつもあたしの顔を見て、ミカエル、ミカエルって…。だからあたし、レイラよ! って何度も言ってやったの。」
レイラはギャーギャーと騒ぎながらまくし立てる。だがその声が遠くなる。
あいつが言いたかったことが、なんとなくわかる気がする…。
だってレイラと、さっき俺の頭に浮かんだ白い髪の少女――ミカエルと呼ばれた少女――がそっくりだったんだ。
俺の胸に奇妙なざわつきが広がる。これが何を意味するのかなんて、全然わからないけど...
深刻そうな表情で沈黙する俺を、レイラがじっと見つめている。
「…ねぇ、どうしたの?」
レイラは床から立ち上がり、心配そうに近づいてきた。
「いや、なんでもない。ただ――」
俺が言葉を継ごうとした瞬間、レイラが足を滑らせた。
「きゃっ!」
気づけば、レイラが俺に倒れ込むような形になっていた。
床に仰向けに倒れた俺の上に、彼女の柔らかな体が重なり、二人の顔が驚くほど近くなった。
「ご、ごめん!」
レイラの顔は真っ赤で、耳まで染まっている。
「いや、俺こそ…」
言葉を選ぼうとするが、至近距離のレイラの瞳に目を奪われる。息が詰まりそうなほどの静寂が二人を包んだ。
しかし、レイラが先にその沈黙を破った。
「…ねぇ、ユウマ。」
「な、なんだ?」
「私たち…どういう関係なの?」
その問いは、レイラらしくストレートだったが、俺には刺さるように重かった。
「私も、リンも、ジュリア先輩も、フェイ先輩も、ローザさんも…。みんなあんたのことが好きで、それぞれ仮契約してるけど…結局、誰が一番なの?」
その言葉に俺はぐっと息を飲む。こんな状況で、こんな質問をされるなんて…。
「えっと、その、俺は――」
何かを言おうとするが、レイラが俺の胸元を掴んでじっと睨んでくる。
「はぐらかさないで、ちゃんと答えなさいよ!」
「俺は…みんな大切だと思ってる。」
言葉を選びながら、なんとか答えると、レイラは一瞬きょとんとした後、あきれたようにため息をついた。
「…ほんと、あんたらしい答えね。」
その言葉には、ほんの少しの安堵も混じっているように感じた。
レイラは体を起こしながら、少しだけ視線を逸らしてぽつりと言った。
「じゃあ…最後にひとつだけお願いしてもいい?」
「お願い?」
「…キスしてほしい。」
その言葉に俺は息を呑んだ。レイラは目を伏せ、頬を赤く染めながら真剣な表情で俺を見ている。
「いいでしょ?」
言葉を失いながらも、俺は頷いた。
「…わかった。」
俺たちはゆっくりと顔を近づけ、互いの呼吸が重なるのを感じた。そして、甘いキスを交わした。
[おまけ]
さんくちゅありのメイキングVol.9
「1年生、2年生って続いたら次は3年生だと思ったでしょん♡ 残念あちしよん♡」
ケビンはカメラの前でクルクルと周りながらさらに言葉を続けた
「正直問題、このギルドをまとめる顧問って恐らくだけどこの学校でいっちばん大変だと思うのよん... だってそうでしょ?毎年毎年逸材が入ってきて、大人しく過ごしてくれたらいいけどん、ほら? 天才とバカは紙一重って言うじゃない? ほんとにそうなのよ! もう毎年毎年、みんなして先生をイジメて♡ 先生、M田だけどこういうのはごめんよ」
ケビンは1人ギルドの愚痴を吐いてるとカメラの外からまた騒ぎの声が
「こらー!! ホッパーなんで舞台の上で全力三輪車しとんねん! セットが壊れたやないかー!」
「だってルー……」
「マジでお前殺す! 俺様が今からお前を垢BANされるほどの拷問をしてやる! 覚悟しろ!」
「逃げろルー!」
その様子を見ているケビンがため息まじりで一言
「あらあら……今日も忙しい1日が始まったねん」
次回![第八十二話、恋のレッスンは実技に入りますか?先生]
第八十一話を読んでくださったそこのアナタ!
次回も読んでくれると嬉しいです(。•̀ᴗ-)✧




