[七十六話、ドS×男ってえっちだと思うEP2]
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夕方の光が差し込む体育館に、キャストやスタッフが次々と集まる中、シルベスターは誰よりも早くその場に現れ、高い脚立に乗って背景の城を仕上げていた。額には汗がにじみ、作業に没頭するその姿には普段の俺様な態度とは違う、真剣さと情熱が溢れていた。
「すっげぇ…めちゃくちゃ不気味な城じゃん。」
舞台中央に立ち、城を見上げたユウマが感嘆の声を上げる。その隣でホッパーが手を叩きながら跳ね回る。
「シルベスター凄いルー!」
脚立の上からその声を聞いたシルベスターが一瞬だけ視線を向ける。
「いや、まだだ。まだちゃんとできてない…もっと立体的に、もっと完璧にするつもりだ。」
一旦は答えたものの、再び手を動かし始める。彼の中には、完成には程遠いという焦りと、自分の理想を追い求める執念が渦巻いていた。
時間ギリギリまでセットをいじり続けたシルベスターがようやく脚立を降りると、キャストたちが舞台に集まり練習が始まった。
舞台中央に差し込む一筋の光が、薄暗い体育館の中で鮮烈に浮かび上がる。石畳の床に照明の影が揺れ、背景には暗雲に覆われた城が不気味なシルエットを描く。その映像の中で、稲妻が一瞬だけ空を裂き、観客の目を釘付けにするような演出が加わっていた。
ジュリアがタブレットを操作しながら緊張した声で指示を飛ばす。
「ライトを少し落として…そこ、今!音響は次のセリフに合わせて切り替えて!」
不慣れながらも一生懸命調整を続ける星獣たち。その横でシルベスターは腕を組み、舞台全体をじっと見つめていた。
(やはり…影が浅い。もっと深く、もっと恐ろしい雰囲気にしたい。しかし、影を強くしすぎると照明が明るくなったときに破綻する…いや、もっと別の方法があるはずだ…!)
眉間にしわを寄せ、悩み続けるシルベスター。その様子に気づいたアイシャがリーナやティアに小声で話しかける。
「なんかずーっと舞台見てるにょ。絶対まだ城のことで悩んでるにょ。」
ティアがため息をつきながら答える。
「そうざますね…あの完璧主義がまた爆発してるざます。」
リーナは大あくびをしながら肩をすくめる。
「どげんかなるやろ…」
キャスト陣が練習の合間に休憩に入ると、シルベスターは星獣たちに手にしていた甲冑や剣の小道具を丸投げした。
「これ、ちゃんと磨いとけ。」
「丸投げでごわすか!」
不満の声を無視して、シルベスターは一目散に城へと向かう。その目は舞台全体を睨みつけるように見つめている。
脚立に再び登ると、彼は手袋をはめ直し、ライトの当たり方や布のシワ、壁のひび割れまで丹念にチェックし始めた。
「くそっ、まだ足りない…もっとだ。」
そんな彼を下からじっと見上げるキース。恋人の頑張りを尊重しつつも、その集中ぶりに不安の表情を浮かべている。
「シルベスターさん、少しだけアドバイスしてもいいですか?」
キースが優しく声をかけるが、シルベスターは答えもしない。
「…………」
「立体感を出したいなら、魔法具に頼るんじゃなくて、もう少し影の層を工夫したらどうでしょう?ほら、ここに光を足して…」
キースが懸命に説明してくれるが、シルベスターは苛立たしげにそれを払いのける。
「お前の意見なんかいらない!俺様のやり方でやるんだよ!」
怒鳴り声に、周囲の視線がシルベスターとキースに向けられる。しかし、キースは臆することなくさらに口を開く。
「でもシルベスターさん、完璧にするのはいい事ですけど、1つのセットにこれだけ時間かけてると本番間に合いませんよ!?」
その言葉にシルベスターの額に青筋が立つ。
「うるさい!俺様に指図するな!」
脚立の上からキースを睨みつけるシルベスター。その緊張感を破るように、ふらりとジョンが舞台に現れた。
ジョンはお菓子を持ったままのんびりと近づき、舞台セットを見上げる。
「悪くないけど、確かに立体感がイマイチですね。」
シルベスターが苛立った声で返す。
「何だお前は?美術班でもない奴が口を出すな!」
ジョンは気にした様子もなく、独り言のように呟きながら、舞台をゆっくりと歩き回る。
「ふむ…魔女の城ねぇ。これ、たしか研究所の倉庫に、空間の屈折を利用して立体感を強調する魔法具があった気がする。名前は…えっと…『エンハンススペクトラムレンズ』だっけ?」
その言葉にシルベスターもキースも動きを止める。
「エンハンスなんちゃら?なんだよそれ?」
ユウマが興味津々の顔でジョンに近づく。
ジョンは笑みを浮かべ、舞台を指差しユウマに説明をし始める。
「この魔法具は、簡単に言うと空間の光や影を操るものなんだ。普通、目に見えるものって、ただそこにあるだけだろ?でもエンハンススペクトラムレンズを使うと、光の屈折や影の重なりをいじって、あたかもその場に立体的な構造が浮かんでいるように見せられるんだ。」
ジョンは手を広げ、まるでその空間に城が浮かび上がるような仕草をした。
「たとえば、舞台の奥行きを何倍にも感じさせたり、平らな背景が実際に奥深い空間みたいに見えたりする。魔女の城みたいなセットにはピッタリだと思うよ。観客はその不気味さに飲み込まれる感じがするだろうね。」
ホッパーも「ジョン天才ルー!」とぴょんぴょん跳ね回る。周囲から一斉に賞賛の声が上がり、ジョンは照れたように肩をすくめる。
「いやいや、そんなに凄くないよ///」
だが、その雰囲気に耐えられなかったのはシルベスターだった。自分の努力が評価されず、何の苦労もしていないように見えるジョンが称賛されているのが、何よりも屈辱だった。
「くそっ…くだらねぇ…!」
彼は脚立を降りると、傍らに置いてあった小道具のペンキ缶を思い切り蹴飛ばした。赤いペンキが舞台の床に飛び散り、周囲が凍りつく。
「シルベスターさん!何やってるんだよ!」
ユウマが驚いて声を上げるが、シルベスターは振り返ることなく体育館の出口へと向かう。
「俺様のやり方にケチをつける奴なんか知ったことか!やりたいようにやればいいだろう!」
そう叫びながら、シルベスターはそのまま体育館を飛び出していった。残された星獣たちはペンキの跡を見つめ、呆れたようにため息をつく。
「ほんと、やれやれだにょ…。」
「そうざますね。後始末、どうするザマスか?」
「おいどん達で掃除するごわす…。」
その夜、月明かりが淡く差し込む静かな部屋で、シルベスターの瞳は揺れながらも荒々しい光を宿していた。彼はキースを押し倒すように抱き寄せ、その唇を奪った。強引で力のこもったキスに、キースは驚きながらも声を絞り出す。
「どうしたんですか……シルベスターさん……ん♡」
掠れた声で問いかけるキースに、シルベスターは短く吐き捨てるように言う。
「うるさい。黙ってろ」
言葉の余韻が消えぬうちに、シルベスターはキースの首筋に唇を押し付けた。その仕草には凄絶なまでの艶気が宿り、肌に触れるたびにキースの体が小さく震える。勢いのままシルベスターがキースのズボンを荒々しく脱がし始めた。
「ちょ、ちょっと待って……まだ……痛い……」
キースの声は震えていた。しかし、シルベスターの手は止まらない。感情の嵐に突き動かされるように、その胸元に唇を滑らせながら、深く囁くように言う。
「いいから、足広げろ」
その声は低く、熱く、しかしどこか不安に満ちていた。キースは戸惑いと抵抗の間で揺れながらも、彼の指先や唇から伝わる感情の強さに抗うことができなかった。ただ、シルベスターの荒々しい愛情が、二人の間に張り詰めた緊張をさらに濃くしていく。
だが勢いが突然止まり、シルベスターは視線を伏せたまま動きを止める。
「どうしたんですか、シルベスターさん?」
キースは驚きつつも穏やかに問いかける。だがシルベスターは短く答えただけだった。
「いや、なんでもない。」
その表情から「なんでもない」わけがないことを感じ取ったキースは、シルベスターの背中に手を回し、そっと抱きしめた。優しい温もりを伝えるように、体を寄せて語りかける。
「今日はあんな風に言ってごめんなさい。俺、何にもわからないのに口出しなんかして。」
シルベスターはしばらく黙ったまま背中越しに月明かりを見つめていたが、やがてぽつりと言葉を漏らした。
「俺様も悪かった…いつもこうだ。集中すると自分の世界に入りすぎてしまう。周りが見えなくなって、誰かを傷つける。こんな自分、嫌いだ。」
その声には普段の俺様な態度からは想像もつかない、弱さがにじみ出ていた。キースはさらに腕に力を込めて抱きしめ、静かに語りかけた。
「どうしてそんなこと言うんですか?俺は好きですよ、シルベスターさんのそういうところも。でも、舞台はみんなで作り上げていかないとダメだと思うんです。」
キースの声は柔らかく、それでいて力強かった。
「ジョンだって、シルベスターさんのことを思ってアドバイスしたからこそ、あんなに一生懸命言ったんだと思います。」
シルベスターは目を閉じ、少しだけ息を吐いた。そして振り返り、キースの目をじっと見つめた。
「キース…。」
「それに、俺、美術監督がシルベスターさんで本当によかったと思ってます。」
キースの声が少しだけ震えた。
「だって、シルベスターさんにしか作れない舞台があるって、俺信じてるから。」
その言葉に、シルベスターは黙っていたが、やがて少しだけ笑みを浮かべて言う。
「舞台はみんなで作る…か。そうだな、お前の言う通りだ。これからは、みんなにも頼ることにするよ。」
その言葉にキースは大きく頷いた。
「お願いします。」
そして、彼は目を細めて笑った。シルベスターはその笑顔を見つめたまま何も言えずにいたが、次の瞬間、キースが口をもごもごさせながら顔を赤らめ、少し小さな声で言った。
「解決できたなら…さっきの続き、してください♡」
その一言に、シルベスターは思わず笑ってしまった。
9/5
朝日が差し込む体育館。キャストたちは台詞合わせや動きの確認をし、舞台の上は活気に満ちていた。その一方で、美術班の星獣たちは少し沈んだ空気の中、小道具に色を塗りながら静かに話していた。
「シルベスター来るかにょ?」
アイシャがペンキブラシを器用に振りながら、不安そうに問いかける。
「どうだろう...でも来てくれなかったら進まないでごわす。」
エドワードは大きな甲羅を揺らしながら、深刻そうに答える。
「リーナ、今日は朝からどんな様子だったザマス?」
ティアが作業を止め、リーナに視線を向けた。リーナは寝そべるように尻尾をふりふりさせながら冷たく返す。
「昨日はキースの部屋に泊まっとったみたいやけん、知らんばい。」
その一言に、美術班の星獣たちは揃ってため息をついた。場の空気が一段と重たくなる。
その時だった。ズシン!という音と共に、美術班の前に大きな袋が投げ置かれた。
「ひゃっ!」
「びっくりしたでごわす!」
星獣たちは一斉に目を見開き、視線をゆっくりと上げていく。視界に入ったのは、やや戸惑いながらも覚悟を決めた表情のシルベスターだった。
「き、昨日はすまなかった…。」
シルベスターは袋を指差し、少しだけ顔を赤らめながら続けた。
「これは昨日の詫びだ。あと…これからは少しだけ優しくしてやるから、もう少しだけ俺様についてきてくれ。」
彼のぎこちない謝罪に、一瞬の静寂が訪れる。だが、次の瞬間には星獣たちの表情がニヤニヤと変わり、軽口を叩き始めた。
「仕方ないにょー。」
「これからは酷い扱いはやめると誓うでごわす。」
「ティア様美しいよと言ってくれたら許すザマス。」
そしてリーナが大胆にも言い放つ。
「とりあえず土下座せんね。」
星獣たちのからかいに、シルベスターは一瞬目を見開いたが、次の瞬間には口角をニヤリと上げ、得意の俺様モードに切り替えた。
「調子に乗るなよ!バカ共がー!」
彼は袋を蹴り上げるような仕草をしながら叫ぶ。
「煮て焼いて食ってやる!骨の髄までなーー!フハハハ!!」
その迫力に、一瞬だけ怯んだ星獣たちだったが、すぐにまたケタケタと笑い声を上げる。
「怖いこと言ってるくせにお菓子いっぱい持ってくるとか優しいにょ。」
「これがツンデレというものでごわすな!」
結局、謝罪なのか威嚇なのかわからないまま
シルベスターと星獣たちの仲は戻り再びドSな美術監督が帰ってきた。
[おまけ]
さんくちゅありのメイキング♡ Vol.4
ササ...サササ....
なにやら黒い影が映り込む、そしてその影がジャンプする
「このカメラ高い位置にありすぎるだぎゃ」
するとそこにリンが差し入れに持ってきたどら焼きを食べにきたルーシーがカメラに映り込む
「なにしてるんですか?リュカ」
「映りにきたぎゃ」
「はむ...なんだてっきりどら焼き食べにきたかと思いましたです。」
「違うぎゃ!映りたいのにカメラの位置が高いから映れないだぎゃ」
そう言って必死にジャンプ!ジャンプ!ジャーンプするリュカをヒョイッと抱き上げるルーシー
「ほら、これで映れるでしょ」
「だぎゃゃゃ...///」
「どうしたんですか?黙り込んで?」
(レイヴンはまな板だからわからなかったけど、こんなに女子の膨らみって気持ちいいもんだぎゃ...)
リュカはいままでの3年間なんだったんだろうかとふと悲しくなった。
次回![第七十七話、We’ll be the tailors.EP1]
第七十六話を読んでくださったそこのアナタ!
次回も読んでくれると嬉しいです(。•̀ᴗ-)✧
実は実はっすね、自分のキャラに愛着が湧きまくりやがりましてですね...
sunoという作曲できるAIを使ってキャラソンではなくユウマ達のイメージソングを作りましたのよ
(なんて、黒歴史...そしてなんて共感性羞恥)
いきなりのキモさに鳥肌が止まらないでしょう
最後の最後になにやっとんねん、そう思われてる事ではありますがですね
とりあえず、時間が許すのであれば聴いてください。
よろしゅうに〜
なんかね直でベターン!って貼り付けるのはよくないって後で調べてたらわかったので
私の名前、うらめしのヨ〆、とコピペして検索してXに飛んでいただけると幸いです。




