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[第七十話、囚われの姫と二人の王子・後半]

毎週、月、水、土、絶賛更新中!!


高評価にコメントも頼んまヾ(*’O’*)/す〜

レビューなんかもしてもろたら涙ちょちょぎれますわん


どうぞよろしゅうに〜

5章: ゼノンの出発


ナレーション(ミケロス)

「平和な村を離れ、ゼノンの旅は始まろうとしていた。故郷の空気、家族の温もり、そして村人たちの声援を背に受け、彼は未知の世界へと一歩を踏み出す。その歩みの先には、希望と試練、そして運命に導かれた新たな出会いが待ち受けている。」



村の広場。周囲には小さな家々が並び、温かな雰囲気が漂っている。空は青く晴れ渡り、穏やかな風が吹いている。村人たちが行き交い、日常的な忙しさの中でゼノンは村の中心に立っている。



ゼノン(ユウマ)は村の広場を歩きながら、村人たちに声をかけている。村人たちはゼノンの姿を見ると、しばらくその決意を見守ってから話し始める。)


ロック(ジョン)


(不安げに声をかける)


「ゼノン、お前…本当に行くんだな?こんな平和な村から出るなんて、心配で仕方ないよ。」


ゼノン(ユウマ)


(穏やかな表情で頷きながら)


「うん、でも心配しないで。俺はどこへ行っても、みんなのことを忘れない。どんな試練が待っていても、この村のことを胸に刻んで戦うよ。」


リリン(レイラ)


(涙ぐんで声をかける)


「ゼノン、強い子に育ったんだな…。こんなに若いのに、命をかけて戦うなんて…心配だけど、誇りに思うよ。」


ゼノン(ユウマ)


(微笑んで肩をすくめる)


「みんなの期待に応えられるよう、必ず帰ってくるから。心配しないで、俺が守るべき場所はここにあるからな。」


村人たちはその言葉にほっとした様子で頷き、ゼノンを励ます。ゼノンは村の人々に感謝し、軽く手を振りながら家へと向かう。



ゼノンの家。ゼノンは木製のテーブルの上に並べられた荷物を整理している


ゼノン(ユウマ)


(小さな物音が響く中、ふと母の顔を見上げる。イヴはゼノンに向かって優しく微笑み、手に握っていた布巾を置く)


イヴ(ルナ)


「ゼノン、あんたがこの村を離れるのは寂しいけれど、あんたなら大丈夫。私たちはずっと応援しているから。」


ゼノン(ユウマ)



「ありがとう、母さん、心配してるだろうけど、俺は大丈夫だから。」


ゼノンはふと、机の隅に置かれた家族の写真を手に取る。そこに写る両親の笑顔が、彼にとって大きな支えとなっていることが感じ取れる。


ゼノンが荷物を整えていると、父がゆっくりと部屋に入ってくる。アダムはゼノンを見つめながら、少し気まずそうに一歩踏み出す。


アダム(レオ)


(低い声で、ゼノンに語りかける)


「ゼノン…お前が出発するのは分かっていたが、やっぱり実感が湧かんな。」


ゼノン(ユウマ)


(顔を上げて父親を見つめ、少し照れくさそうに笑う)


「なんだよ父さんも心配してるのか?でも、もう決めたんだ。俺は行くよ。」


アダム(レオ)


(しばらく黙ってゼノンを見つめる。無言の時間が流れる中、アダムの目にはわずかな優しさと寂しさが浮かんでいる。)


「…お前がどんな道を選んでも、父さんはお前を信じてる。ただ、どんなに辛い時でも、あきらめるなよ。お前は強い男だ。」


ゼノン(ユウマ)


(アダムの言葉に目を見開き、少し驚きながらも、胸の奥で温かい気持ちが込み上げる)


「ありがとう、父さん…。」


ゼノンはアダムと目を合わせ、そのまま深くうなずく。


アダム(レオ)


(ゼノンの肩をぽんと叩きながら)


「お前が無事に帰ってきた時、またみんなで一緒に酒を酌み交わそうな。」


ゼノン(ユウマ)


(力強く頷き、笑顔を浮かべる)


「うん、絶対に帰ってくるよ。」


アダムは微笑みながら、ゼノンをしばらく見守り、部屋を出る。



ゼノンが再び広場に出ると、村人たちが集まっている。広場にいる村人たちの目は、ゼノンの決意を感じ取っている。ゼノンは村人たちに向けて手を挙げ、静かに語りかける。


ゼノン(ユウマ)


(静かに、しかし力強く)


「みんな、ありがとう。俺は魔女を倒し少女を救ってきます!そして無事に帰ってくることを誓います。」


村人たち(全員)


(感動した様子で、ゼノンを見守り、手を振る。)


ゼノン(ユウマ)


(にっこりと微笑みながら、肩をすくめる)


「心配しないで。みんなの応援があれば、どんな困難にも立ち向かえる。」



ゼノンは振り返り、広場を一歩踏み出す。そのとき、突然、舞台裏で小さなアクシデントが起きる。ティアが誤って出てきてしまい、舞台上で火を吹いてしまう。ユウマはその音に驚き、思わず足を止める。



ジュリアが舞台裏から駆け寄り、ティアを素早く舞台裏に戻す。


「すみません、すぐに戻します!」


観客は一瞬の静寂の後、思わず笑い声が漏れ、ユウマもその瞬間、微笑みながら前を向き直す。


ゼノン(ユウマ)


穏やかに微笑みながら内心ビビった声で


「何だか、笑い話になるかもな。」


ゼノンは再び歩き出し、村人たちに手を振る。村人たちは彼を見守り、無事を祈って送り出す。




ゼノンが村の道を歩き始める。その背中には希望と決意が宿り、風が彼の髪を揺らす。ゼノンは前を向き、足を速める。背後から、占い(リン)が静かに現れ、ゼノンの歩みを追う。


占い(リン)


淡々と、しかしどこか魅力的に


「一緒に行くわ、ゼノン。」


ゼノン(ユウマ)


振り返ることなく、少し不安そうな表情を見せる


「お前が…?」


占い(リン)


静かに微笑みながら


「ええ。私の導きが、あなたには必要よ。」


ゼノン(ユウマ)


振り返らずに、心の中で葛藤を感じつつも前を見据えながら


「…わかった。」


ゼノンは歩みを止めず、占い師がその後ろに続く。二人の足音が揃い、しばらくの間、静かな道を歩いていく。ゼノンは時折、占い師の存在を感じながらも、決して振り向かない。周囲の景色が広がり、風が彼らを包み込む。


ゼノン(ユウマ)


(ふと足を止め、少しだけ振り返る)


「でも、お前が何を求めているのか、俺にはまだわからない。」


占い(リン)


(ゆっくりと歩みを止め、ゼノンを見つめる。表情は穏やかだが、どこか神秘的で謎めいている)


「それは、これから分かることよ。私もあなたを導くためにここにいる。それだけよ。」


ゼノン(ユウマ)


(微かに頷くが、依然として疑念が晴れない様子)


「導きか…」


ゼノンは再び前を向き、歩みを再開する。占い師も静かにその後ろに続く。


ゼノン(ユウマ)


(歩きながら、ふと問いかける)


「それで、お前の名前は?」


占い(リン)


(微笑みながら、静かに答える)


「シズ。私はシズよ。」


ゼノン(ユウマ)


(軽く頷き、再び前を見据える)


「シズか…。じゃあ、頼むな。」


 


ナレーション(ミシェル)

「ゼノンの歩みは、確かに始まった。だが、彼がその先に何を見つけるのか、まだ誰にもわからない。新たな仲間、シズと共に踏み出したその一歩が、運命をどのように変えていくのか—その答えは、彼自身が見つけなければならない。」



(照明が完全に暗くなり、次のシーンへと繋がる。)




シーン6: ゼノンとジークハルトの対立


(舞台が暗転し、低く不穏な弦楽器の音が響く。やがて明かりが灯り、中世の街並みが浮かび上がる。通りには活気があり、商人たちの声や子供たちの笑い声が響く。だが、どこか影を感じさせる重い空気が漂う。)


ナレーション(ミシェル)

「運命に導かれるように歩み続けるゼノン。彼が辿り着いたこの街では、新たな出会いが待っていた。しかし、出会いは祝福ばかりではない。絡み合う運命の糸は、二人の若者を試練の場へと誘う。」




(舞台中央。ゼノン(ユウマ)が市場の端に立ち、行き交う人々を眺めている。背後からシズ(リン)がゆっくりと歩み寄る。風の音と共に鈴の音が微かに響く。)


シズ(リン)


(低く響くがどこか誘惑的な声で)


「ゼノン、気づいていると思うけど君こそが姫を救う運命の持ち主よ。」


ゼノン(ユウマ)


(少し驚きながら振り返るが、眉を寄せて)


「何度も同じことを言うが、俺が…姫を救う?やっぱりいまだに信じれない...」


シズ(リン)


(微笑みを浮かべ、ゼノンの目を見つめる)


「君の歩みはすべて、そのためにあるのよ。選ばれし者、ゼノン。」


(穏やかなピアノの旋律が流れ始める。ゼノンは胸に手を当て、何かを考え込む様子を見せる。)



(ゼノンは視線を街並みに向け、静かに歩き出す。観客には彼の心の葛藤が感じ取れる。)



ゼノン(ユウマ)


(心の声、独白のように)


「俺は本当に選ばれたのか?それとも...だけど、姫を救うのが俺の使命なら…。」


(風が吹き抜ける音と共に、ゼノンは拳を握りしめ、決意を固めた表情を見せる。)




(舞台奥からジークハルト(レイヴン)が登場。彼の背後にはアリッサ(ルーシー)が続く。二人の視線が交差した瞬間、周囲の音が静まる。)


ジークハルト(レイヴン)


(冷静に、だが鋭い視線を向けながら)


「君がゼノンか?ここで出会うとはな…。アリッサの話と一致する。」


ゼノン(ユウマ)


(挑発的に微笑みながら)


「ジークハルトか。俺もシズから聞いてたよ、お前が王国を救うだなんて話を聞いて、正直笑えた。」


アリッサ(ルーシー)


(ジークハルトの背後から声を上げる)


「ゼノン、貴方の行動は本当に正しいの?、貴方はただの農民...でも、彼はジークハルトは光の使者もう一度よく考え直しなさい」


シズ(リン)


(アリッサを睨みつけるように一歩前に出て)


「黙りなさい。ゼノンこそが姫を救う運命にある。」


(不穏な弦楽器が緊張感を高める。ゼノンとジークハルトがゆっくりと歩み寄る。)



(ゼノンとジークハルトの間に距離が縮まり、二人とも手を剣の柄に伸ばす。緊張感が一気に高まり、観客席からも息を呑む気配が伝わる。)


ジークハルト(レイヴン)


(剣を抜き、一歩前に出ながら静かだが鋭い声で)


「お前が姫を救うと言うなら、その力を見せてみろ。口先だけならこの場で命を散らせ!」


ゼノン(ユウマ)


(同じく剣を抜き、余裕を装うように肩をすくめながら)


「望むところだ。お前より俺の方が姫を救うにふさわしいって証明してやる。」


(剣が互いに交錯する音が鋭く響き、二人の戦いが始まる。観客席には緊張した沈黙が流れ、剣撃の音が劇場全体を満たす。)



(ゼノンが素早く横にステップを踏み、ジークハルトの斬撃をかわす。すかさず反撃に転じるが、ジークハルトはその一撃を剣で受け止める。)


ゼノン(ユウマ)


(剣を押し込みながら)


「お前、本当に王子様かよ?意外と弱いな!」


ジークハルト(レイヴン)


(冷笑を浮かべながら剣を押し返す)


「戯言を!」



(激しい剣撃の応酬が続く。二人の動きは素早く、剣がぶつかるたびに火花が散る。ゼノンは勢いよく突きを放つが、ジークハルトが間一髪でかわし、反撃に転じる。)


ジークハルト(レイヴン)


(追い詰めるように一撃を振り下ろしながら)


「これで終わりだ!」


(ゼノンがとっさに横へ転がり、ギリギリで回避する。ジークハルトの剣が床に叩きつけられ、鋭い金属音が響く。)


ゼノン(ユウマ)


(息を切らしながら立ち上がり、笑みを浮かべる)


「終わるのはそっちだっての!」



(互いの剣が再び激しくぶつかり合い、観客は釘付けになる。だが、二人とも疲れが見え始め、呼吸が荒くなる。)



(ゼノンが大きく剣を振るうと、ジークハルトがその隙を突いて素早く懐に飛び込む。二人の剣が激しくぶつかり合ったまま、しばらく動きが止まる。)


ジークハルト(レイヴン)


(剣を押し込みながら低い声で)


「このまま戦っても何も変わらない。今ここで決着をつける意味はない。」


ゼノン(ユウマ)


(汗を拭いながら少し息を整え、剣を下ろす)


「…ふん。確かにな。ここで無駄に力を使うのは馬鹿らしい。」



(剣を下ろした二人は一瞬睨み合い、再び距離を取る。)


ジークハルト(レイヴン)


(冷たく見下すように)


「お互い、どちらが先に姫を救うかを競うとしよう。お前のような奴に遅れを取るつもりはないがな。」


ゼノン(ユウマ)


(剣を鞘に収め、軽い笑みを浮かべながら)


「いいぜ。先にたどり着くのがどっちか、楽しみだな。」



(ジークハルトは鋭い目をゼノンに向けたまま踵を返し、舞台の奥へと歩き去る。ゼノンはしばらくその背中を見つめた後、小さく吐息をつき、逆方向に歩みを進める。するとシズが近寄り)



シズ(リン)


(耳元で囁くように)


「ジークハルトを殺しなさい。彼が生きている限り、姫を救うのは不可能よ。」


ゼノン(ユウマ)


(目を見開き、驚きの表情を浮かべながらも声を潜める)


「殺せだと…?そんなこと、本当に必要なのか…?」


シズ(リン)

(微笑みを浮かべながら、冷たい声で)


「必要なの。すべては姫のためよ。」


(暗い音楽が響き渡り、舞台が徐々に暗転する。)



ナレーション(ミケロス)

「交わることのない二つの道。しかし、彼らの運命は一つの場所に収束していく。ゼノンとジークハルト、それぞれの正義と信念が交錯する中で、真実を導くのは果たして誰なのか…。」

第七十話を読んでくださったそこのアナタ!

次回も読んでくれると嬉しいです(。•̀ᴗ-)✧

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