[第六十五話、二人のMoonlightそれだけでいい]
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レビューなんかもしてもろたら涙ちょちょぎれますわん
どうぞよろしゅうに〜
俺たちはベッドで互いの温もりを感じ合った後、少しだけ気持ちを落ち着かせてからキャンプに戻ることにした。
「それでね、この夏休み中にね――」
恍惚とした表情で楽しそうに夏休みの思い出を語るジュリア先輩。けれど、俺はその言葉に集中することができなかった。頭の中が妙にぼんやりしていて、何かがおかしい。
今日は朝から変だ、フェイ先輩とのアレもそうだし、それに続いてジュリア先輩とも…。こんな俺、どうかしてる。
…このままキャンプに戻るのは無理だ。近くに滝があったはずだから、そこで水浴びでもして頭を冷やそう。
「ジュリア先輩、すみません。俺、少し水浴びしてから戻ります。」
「そっか。じゃあ先に戻ってるね♡」
「また後で。」
軽く手を振り、俺はジュリア先輩に別れを告げ滝へと向かう。
しかし、歩き始めてしばらくしたところで、後ろからジュリア先輩の声が響いた。
振り返ると、そこには何か決意したような表情のジュリア先輩がいた。そして次の瞬間――
「!?」
彼女は勢いよく俺に飛び込んできた。その拍子に俺の唇とジュリア先輩の唇が重なる。突然の出来事に俺は驚きで固まるしかなかった。
「えへへ♡みんなといるとキスできないから、もう一回だけしとこうって思ったの。」
いたずらっぽく微笑みながら、彼女はそう言い放った。その顔が可愛すぎて俺は思わず...
「じゃあね、バイバーイ!」
そう言い残し、ジュリア先輩は軽やかにその場を去っていった。
おっきしちゃった……
滝が荒々しく音を立て、白い水しぶきをあげる。その迫力ある水場では、ユウマが到着する前にすでに二人の姿があった。
「遭難したのが夏場で本当によかったわ~。」
レイラは滝の水を手ですくいながら嬉しそうに声を上げた。
「そうだピィ!冬だったらこんな風に水浴びもできないピィ。」
隣でフレイアも水しぶきを浴びながら、何日かの汚れを丁寧に落としていた。
「この広さなら、泳ぐのも楽しそうよね。ちょっとだけ泳いじゃおう♪」
言うが早いか、レイラは滝壺に飛び込み、水の中を自由に泳ぎ回る。フレイアはそれを微笑ましく眺めていたが、突然胸元の通信機が小さく震えた。
「フレイア!聞こえるルー?」
ホッパーの声が緊張気味に響く。
「ホッパー、どうしたピィ?」
「緊急事態だルー!そっちにユウマが向かったルー!ティアからの指示で、そちらでレイラとユウマのラブラブ作戦を決行してほしいルー!」
「な、なにぃ!?それは大変ピィ!」
慌てたフレイアは、応答しながらもチラリとレイラの様子を確認する。
「了解!こちらで上手くやるピィ!」
通信を切ると、フレイアは畳んであるローブの内ポケットを探り、水筒を取り出した。そして、レイラの元へ駆け寄る。
「レイラ、喉乾いてないピィ?」
「ナイスタイミングね!ちょうど水分補給しようと思ってたところよ。」
「この水筒に美味しい紅茶が入ってるピィ。飲んでみてピィ!」
「紅茶?まぁ、悪くないわね。」
少し怪しみながらも、レイラは水筒の中身を一気に飲み干した。
「プハー!この紅茶、意外と美味しいじゃない!」
そう言いながらも満足げに滝から上がる準備を始めたが、突然、フラフラと歩いてくる人影に気づく。
「……ユ、ユウマ!?」
咄嗟に近くの岩陰に身を潜めるレイラ。
(アイツ、こんなところで何してるのよ…もしかして水浴びに?ほんとタイミング悪いんだから!)
ユウマは滝壺に誰もいないと思っているのか、周囲を気にする様子もなく服を脱ぎ捨てていく。そして、そのまま全裸で川に入ると、ゆっくりと水に浸かった。
「ふぅ~、少し気が楽になった…。けど、なんかすごく眠いな…。」
そう呟いたかと思うと、ユウマは岩にもたれかかり、そのまま深い眠りに落ちていった。
(ちょっ…嘘でしょ!?こんなところで寝るなんて…)
レイラは岩陰からそろりそろりと足音を忍ばせ、眠るユウマの方へと近づいていく。
「ね…寝てるの?」
耳を澄ませると、規則的な寝息が聞こえてくる。
「グーグー…」
その無防備な姿に、レイラはひとつ息をついて胸をなでおろす。そして、ユウマの顔をじっと覗き込んだ。
(こんなにぐっすり寝ちゃって…。可愛い奴。)
ふと思ったその言葉に、レイラ自身が少し照れる。それでもユウマの頬にそっと手を伸ばし、優しく撫でる。
間近で見るユウマの寝顔は、普段の頼りがいのない姿とは違い、どこか幼く愛おしく見えた。
(…プリッとした唇、妙に色気あるじゃない…。)
目線が自然とユウマの唇へと吸い寄せられる。
(そういえば…魔力供給のため以外で、ユウマとキスしたことなんてないわね。)
胸が高鳴るのを感じながら、レイラは生唾をゴクリと飲み込む。そして誰にも見られていないことを確認すると、そっと顔を近づけ始めた。
唇が重なるまでの距離、14センチ…
(あと少し…。)
13センチ、12センチ…
その瞬間、ユウマの目がパチリと開いた。
「…レイラ?」
不意打ちの声に、レイラの身体は大きくビクッと震えた。
「いっ!? お、おはよう!」
「…おはよう。もしかして、キスしようとしてた?」
「な、なななな! なわけないでしょ!」
慌てふためきながら否定するが、真っ赤になった顔がすべてを物語っていた。
恥ずかしさのあまり、レイラは勢い任せに拳を握りしめ、ユウマの顎へアッパーを放とうとする。
しかし、拳はユウマに届く前にガシッと掴まれてしまった。
「…危ないな。」
余裕の表情で手を抑え込むユウマに、レイラは一層顔を赤くする。
「なんで避けるのよ!私の全力が台無しじゃない!」
レイラは掴まれた拳を引こうとするが、ユウマの手はびくともしない。それどころか彼の余裕たっぷりな表情が余計に彼女を熱くさせる。
「いや、そもそも殴る理由がないだろ?」
「い、いいから離しなさい!」
顔を真っ赤にしながら無理やり手を引っ張ろうとするレイラだったが、バランスを崩してそのままユウマに倒れ込んでしまう。
「おわっ!」
ドサッという音とともに、レイラはユウマの胸元に倒れ込む形になった。
「なんだよ、レイラ。今日はやけに積極的だな。」
少しからかうような声を出すユウマに、レイラはさらに顔を赤らめた。
「ち、違うって言ってるでしょ!あんたが変なこと言うからで…!」
だが、どこか情熱的な空気に飲まれるように、レイラはふと気がついた。
少し荒い息遣いが耳に触れるたびに、レイラの胸がドキドキと高鳴る。
そしてレイラはユウマの上にゆっくりと腰を下ろした。
「レ、レイラ!?何してんだよ!」
慌てるユウマの肩を押さえ込みながら、レイラは勝ち気な笑みを浮かべた。
「ふふん、私がここで優位に立つのよ。」
そう言いながら、ユウマの顔を覗き込む。そのとき、ふいに彼の瞳が彼女の髪に止まった。
「…レイラ、髪」
「…え?あ、あぁ、水浴びしてたからツインテール崩れちゃったの。」
「それ、すごく似合ってる。可愛いよ。」
「か、可愛い!?そ、そんなこと急に言わないでよ!」
戸惑いながらも、レイラはユウマの顔をそっと両手で包み込む。そして、恥じらいながらも彼の唇へゆっくりと顔を近づけた。
「…キスしていい?」
ユウマも何も言わず、レイラの動きを受け入れるようにその瞳を閉じた。
滝の音が二人を包み込み
ズッキュン♡バッキュン♡と1つになった♡
神様、白状します。
俺、今日という日が世界で一番幸せです。
「ボーイ?手が止まってるけど食欲ないの?」
ローザの心配そうな声が、夕食の席に響く。ユウマだけでなく、フェイもジュリアも、そしてレイラまでもが上の空で、妙な雰囲気が漂っていた。
「なんだか夕方から様子がおかしい奴らばかりだな。」
イクノシアが骨付き肉を豪快に頬張りながら言う、リンもそれに続くようにみんなに問いかける。
「ねぇ、みんなどうしたの?」
その声に我に返ったフェイが慌てて答える。
「な、なんでもないよー!」
だが、焦りすぎたのか口にした肉が喉に詰まる。フェイが苦しそうに咳き込む様子に、リンは肩をすくめた。
不穏な空気を残しつつも、夕食はなんとか終わった。
「ふぅー、満腹満腹。」
ユウマが満足そうに席を立ったその時、服の裾をクイクイと引っ張る小さな手があった。
「ん?どうした、ホッパー。」
「ちょっとだけお散歩したいルー。」
「そうだな。星も綺麗だし、歩こうか。」
こうしてホッパーに誘われ、ユウマは夜の散歩に出かけることにした。
三日月が水面に映り、星が砂浜を照らしている。ホッパーは楽しそうに鼻歌を歌いながら小さな足を動かしていた。
「ルー♪ルー♪」
「おいおい、あんまり離れるなよ。」
波音に耳を傾けつつ歩いていると、少し離れた砂浜に人影を見つける。
「凄く綺麗な夜空ザマス。」
「えぇ、本当にね。普段見ているスターたちよりも、ずっと輝いて見えるわ。」
人魚のように横座りしているローザ。その膝の上にはティアが丸まって星を見上げていた。
「ローザさんたちも散歩ですか?」
ユウマが声をかけると、ローザが微笑んで顔を上げる。
「あら、ボーイも?」
「ホッパーに誘われて。」
「お師匠の膝の上にホパも座る…。」
「はいはい、ホッパーはわたすぃとこっちで面白いことしにいくザマス!」
ティアがホッパーの手を引き、意気揚々とその場を後にする。ローザは苦笑しながら二人の後ろ姿を見送った。
「隣、座っていいですか?」
「もちろん、オッケーよ。」
夜空の下、二人だけの静かな時間が流れ始めた。
「こんなにゆっくりローザさんと二人きりで話すのって、初めてかもしれませんね。」
「そうね…いつも周りがにぎやかだもの。」
ユウマはローザの横顔をちらりと見る。月明かりに照らされ、その美しさが際立っていた。
「俺、ローザさんに初めて会ったときのこと、今でも鮮明に覚えてます。」
「どんなのだった?」
「今もそうですけど、ボーイって呼ばれるのも初めてだったし…何より底抜けに明るかったじゃないですか。」
「フフ、今は底抜けに明るくなくなった?」
「いえ、今でも十分明るい人だと思います。ただ、明るい以外の部分も見せてくれるようになったから…少しは俺のこと、信用してくれてるのかなって。」
ローザはふと目を伏せ、静かに笑った。
「信用だなんて、愛しているもの当然じゃない…。ま、まぁボーイを好きになったことは私にとって誤算の一つだけど。」
「ですよね。だってガイ先生のことが好きだったのに、急に俺のこと好きって言うんだもん。俺だってびっくりですよ。」
「ボーイは、とっても魅力ある男よ。」
ローザは言葉を選ぶように続ける。
「どうして好きになったのかは自分でもわからないけど、ただ一つ言えるのは…」
言葉を詰まらせ、ユウマの顔をちらりと見る。
「一つ言えるのはなんですか?」
ユウマの問いに、ローザは覚悟を決めたように言葉を紡ぐ。
「この気持ちは誰にも負けないってこと。」
月明かりの下で交わされたその言葉に、ユウマの胸は熱くなった。
「あの!」
ユウマが言葉を発しようとする、その瞬間だった。ローザは何も言わせまいとするかのように、唇を重ねてきた。その動きは滑らかで大胆でありながら、どこか慈しむような優しさを帯びている。彼女の唇は、しっとりと夜露を纏った花弁のように甘く、ユウマの呼吸を一瞬にして奪った。
夜空には南十字星が煌めき、水面に映る三日月が波間に揺れる。潮の香りと暖かい夜風が二人を包み込み、世界が静止したかのような錯覚を覚えさせた。
ローザの唇が離れると同時に、ユウマはその余韻に呑み込まれるように目を閉じた。彼女の視線は艶やかで、月光に照らされた肌は滑らかに輝いている。その様子にユウマは目を奪われ、言葉を失った。
「……言葉はいらないのよ、ボーイ。」
ローザの声はかすれたように甘く、耳元で囁くその響きは官能的で、ユウマの全身に電流が走ったかのような感覚を与えた。
ローザはそっと彼の胸元に手を置き、その指先で生地越しに彼の心臓の鼓動を感じ取る。ゆっくりと、その手は肩から首筋へ、そして頬へと滑り落ちるように触れた。指先が触れるたびに、彼女の手がまるで火を宿しているかのような熱を伴い、ユウマの肌がじんわりと熱を帯びていく。
「ローザさん、そんなふうにされたら……俺、もう……」
言葉が途切れる。彼女の動きが艶然とした微笑みを伴うと、ユウマは息を呑む。
「フフ、ボーイ……こんな夜は、星も祝福してくれているわ。」
ローザは指を絡め、彼の手を自分の胸元に導いた。その鼓動が互いに重なる感覚が、二人の間に熱をもたらす。
彼女は身体を少し前に傾け、ユウマの耳元に顔を近づける。その吐息は濡れた夜風のように温かく、彼の肌に染み入るようだ。
「ねえ、ユウマ……この夜を、私だけにくれる?」
名前を呼ばれるたびに彼の意識は溶けるように緩み、完全に飲み込まれていく。彼女の髪がかすかに揺れ、ローザがそっと彼に寄り添った瞬間、その香りがユウマを更に深く惹きつける。
ユウマは何も言わず、ただ彼女の腰に手を回した。ローザはその手を受け入れるように身体を預ける。二人の距離がさらに縮まり、ローザの視線はユウマを試すように絡みついた。
ズッキュン♡バッキュン♡と1つになりました♡
[おまけ]
「ほら、俺様の食え」
「んぐ♡、や、やめへください♡もうひゃいらないです」
「嘘つけ♡」
部屋でイチャイチャしているシルベスターとキース
そこへ運悪く玄関の扉を開ける者が...
「あれ?鍵がかかってない...おーいシルベスター暇かー?暇なら一緒に飯でも...って!なにやってんだ!」
「なんだ、レオか...なにって見てわからんか?」
「なんでキースが目隠しされてんだよ!それになんだよその体勢」
突然シルベスター意外の声が聞こえたキースは頬を赤らめクネクネと身体をよじり恥ずかしい素振りを見せている
「冷やかしならさっさと帰れ、俺様達はいま忙しんだ」
「そうさせてもらいます……お邪魔しました」
なにか見てはいけないものを見たそんな気分になったレオは抗うこともなくスッと去っていった。
「これのどこがおかしいって言うんだ…なぁ♡キース」
「シルベスターさん...誰もこんな体勢でヨーグルト食べさせてもらってるなんて思わないですよ」
目隠し、両手には手錠、両足にはつっかえ棒で足を閉じないように固定されており、キースの口元には溢れた白いヨーグルトが沢山ついてる
こんなの誰が見たっておかしいに決まってる。
次回![第六十六話、ダメ♡もっかい最初から!]
第六十五話を読んでくださったそこのアナタ!
次回も読んでくれると嬉しいです(。•̀ᴗ-)✧




