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[第五十七話、It's what's inside that matters more than appearances, right?]

毎週、月、水、土、絶賛更新中!!


高評価にコメントも頼んまヾ(*’O’*)/す〜

レビューなんかもしてもろたら涙ちょちょぎれますわん


どうぞよろしゅうに〜


8/24


俺とローザさん、ガイ先生、そして星獣のホッパーとティアで、ローザさんの父親・モルテ・パットンさんが主催するパーティー会場に到着した。


ローザさんの姿は、思わず目を奪われるような鮮やかな赤いドレスに包まれていた。胸元から背中にかけて優美に流れる生地が体にぴたりと寄り添い、彼女の大胆さと華やかさを際立たせている。少し歩くだけで裾が揺れ、彼女の一挙一動が自然と人目を引く。赤く艶やかなルビーのように、彼女が歩くたびに周囲が魅了されていくのを感じた。


「ローザとっても綺麗ざます」


「ありがとう」


「うわーお師匠とっても素敵ルー!抱っこ抱っこ〜」


「パーティーが終わるまで待ってちょうだい、ドレスを汚してはいけないから」


なーにが抱っこ抱っこだよ、お前は俺の星獣だろうが!


「どうだい?似合うかな?こういうの普段着ないからなんだか緊張しちゃうな」       


深いネイビーのスーツが、ガイ先生の引き締まった体に見事にフィットしている。さりげなくネクタイを緩めているのが、彼の大人の余裕と落ち着きを際立たせていた。その眼差しや立ち振る舞いから溢れ出る色気が、同年代の者には醸し出せない魅力を感じさせる。


「おぉ..これぞイケオジ..」


褒めても何も出ないぞと頭をクシャクシャと撫でる姿もとっても様になってる、いいなー俺もこんな男になりたいなー


「すごく似合ってます、どう思いますかローザさん…」

 

俺がローザさんにそう問いかけると、彼女の目が今まで見たこともないほどに輝いている。


そりゃそうだよな。これだけカッコよくキメてきたら、彼女がこういう顔をするのも無理はない。


しかし、ローザさんの熱い視線に気づいたのか、ガイ先生が少し首を傾げて聞いてきた。


「どうした?ローザ、俺に何か変なところでもあるのか?」


その言葉で我に返ったローザさんは、少し赤くなった頬を隠すように視線をそらしながら答えた。


「い、いえ…とっても似合ってます…|It’s so wonderful, I feel like I might faint…《とても素敵で気絶しちゃいそう》」


「ん?ローザ、今なんて言ったんだい?」


ガイ先生が耳を傾けて尋ねようとする。


だが、パットン夫妻がこちらにやってきた。モルテさんはいつも以上に気合いの入った正装で、どっしりとした威厳がただよっている。カレンさんもまた、目がくらむほど眩しいドレスを身にまとい、会場の華やかさに一層の輝きを与えている。


「楽しんでいるかね?」

 

ワイン片手に、モルテさんがそう聞いてくる。


すかさずガイ先生が、礼儀正しく微笑みながら答えた。


「本日はご招待いただき誠にありがとうございます。宝石のお披露目、とても楽しみにしております。」


その言葉にモルテさんはご機嫌な様子で笑い声をあげる。


「かっかっかっ!今日のルビーは、特に貴重でね…10年に一度、いや、それ以上の価値があると言っても過言ではない。何しろ、その透明度と完璧なカットが、まるで星の煌めきのように光を放ちどの角度から見ても均整が取れていているんだ」


モルテさんの目もまた、ルビーの話をするたびに鋭く輝きを帯びる。彼のこだわりと情熱がその宝石に込められていることが、会話の端々から伝わってくる。


「そうだった、ローザ。お前に紹介したい人がいるんだ。」


モルテさんが手招きすると、現れたのは見事なスタイルに整った顔立ち、低く心地良い声を持つ男。長い髪を後ろに結び、どこか洗練された雰囲気を漂わせている。


「彼はね、取り引き先で知り合った青年なんだ。名前はガストン。どうだ、ローザ?なかなか素敵だろう?」


「はじめまして、なんとお美しい...ガストンと申します。」 


「ローザ・パットンです。こちらこそ、よろしくお願いいたします。」



キザ野郎はやたらと彼女の手に触れている。くそ、いい顔してるからって調子に乗りやがって!俺は悔しさを紛らわすようにテーブルのチキンをがっつく。


そんな俺を見たローザさんが、ちらりとこちらを見てガストンに紹介を始めた。


「こちらは、私の婚約者、ハヤシ・ユウマ君です。」


「どうも、ユウマです。」


チキンで手がベタベタだけど構わずそのまま手を差し出してやると、奴は一瞬たじろいだが、仕方なく手を握り返してきた。


「ど、どうも...」


俺の勝ちぃぃ!


その様子を見ていたティアが、ホッパーの耳元でささやく。


「アナタの主、マナーが悪すぎるざます。」


「ルー?」



会場の外ではアラビア三姉妹がじっと様子を窺っていた。


「今日こそアイツを…」


サーベルを片手に、アリヤが低く呟く。


「サミラお姉ちゃん、またサンクチュアリの奴らがいるよ…」


面倒くさそうにナディアが視線を会場へ戻す。


「仕方ないわね。どうやら戦いは避けられなさそう。」


サミラが小さく息を吐きながら二人に目を向ける。


そして、冷ややかな目で会場にいるモルテを見据えながら話を続けた。


「あの男がルビーを披露するタイミングを狙いましょう。今日で終わらせるわよ。」


サミラのその言葉に、アリヤとナディアは頷き、小さく覚悟を示した。



「これ美味しいルー!」

 

「このハーブティーはどこのざますか!?」


…お、お前らなぁ…


なんつう食べっぷりだよ..あぁ..ホッパーなんか、口にごっそりと食べ物を詰め込みすぎて


「もにゅもにゅ…!んぐ!!ルー!」


「あー、言わんこっちゃないっての!」


俺がホッパーの背中をさすってやっていると、突然会場の照明が全部消え、真っ暗闇に包まれた。

その直後、スポットライトがステージをピカッ!と照らし出し、司会がマイクを持って登場する。


「これより、ロイヤルティアラカンパニーによるルビーのお披露目となります!」


盛大な拍手が鳴り響き、ステージに現れたのはモルテさんと、2人のバニーガールだ。彼女たちはルビーが入った箱を手にしている。


モルテさんはいつも通りの自信たっぷりの様子で葉巻を蒸しながら一礼すると

 

「皆様、本日はご足労かけまして誠にありがとうございます。これより、最高の輝きを放つルビーをお見せいたしましょう!」


モルテの合図で、バニーガールが赤いマントをさっと取り払う。すると、目の前には眩いばかりの輝きを放つルビーが姿を現した。


「すごい輝きルー!」


「まさしく宝石の女王ざます!」


「宝石には興味ないけど、この輝きはさすがに…」


「あぁ…ユウマと同意見だ。俺も宝石に興味はないが、ここまで美しいとさすがに見入ってしまうな…」


ローザさんはどんな顔してるんだろ?と隣に目をやるが…あれ?ローザさんの姿が見当たらない。


辺りを見回しても、どこにもいない。少し焦りながら、隣りにいるガイ先生にそっと耳打ちで聞いてみた。


「ローザさん、どこに行ったんすか?」


「ローザ?さぁ、俺も見ていないな…」



遠くから盛大な拍手が聞こえてくる。

 

「やっぱり娘としていろんな人に挨拶するのは疲れるわね」


ローザは会場を抜け出し、豪華な控室に入り一休みしていた。ベッドに横たわり、ため息をつきながら少し気を抜く。


(さて、パパになんて切り出そうかしら…)


そう考えながら目を閉じていると、突然扉が開く音がした。


「誰!?」


まさか、侵入者か?と身構えた瞬間、入ってきた男が申し訳なさそうに口を開く。


「すみません、トイレと間違えてしまって」


「あなた、確か…」


「ガストンです。貴女様の婚約者です…」


ローザは苦笑しながら応じる。

 

「フフ、冗談がお上手ね。あいにく、この部屋は関係者以外立ち入り禁止よ。さあ、部屋から出ていって頂戴」


ローザは扉を開け、出て行くように促す。しかしガストンは開いた扉をさっと閉め、ゆっくりと彼女に歩み寄る。


「もう関係者も同然じゃないか?俺とお前の仲だ、違うか?」


「ふっ…笑わせないで。私を嫁にしようだなんて、1000年早いわよ?」


ローザが挑発的な口調でそう言うと、ガストンの表情が冷たくなり、彼は袖から小さな短剣を取り出した。そして、短剣を彼女の喉元に突きつけながら低く囁く。


「お前が連れてきた婚約者の男、ただのフェイクだろ?そして隣にいるあの男が、お前の本命か?」


彼の唇が歪み、舌先で自分の唇を舐めながら、ローザにさらに近づく。後ずさるローザはバランスを崩し、ソファに倒れ込んだ。ガストンは短剣の刃で彼女のドレスの胸元を引き裂く。


「だったらなに?あのボーイが偽物で、ガイ先生が私の愛する人だとしたら…それがあなたになんの関係があるのかしら?」


ローザの言葉に、ガストンは嘲笑を浮かべる。


「可哀想な娘だな、愛する人と結ばれることもなく、どこの馬の骨とも知れない男と結婚させられるんだからな。大丈夫、大丈夫、俺がたっぷり可愛がってやるさ。痛くはしない…」



ガストンの顔がゆっくりとローザに近づき、湿った舌が彼女の頬をねっとりと舐め上げる。唾液が糸を引き、ローザは思わず鳥肌が立った。叫ぼうとしたその瞬間、ガストンの手が彼女の口元をふさぎ、低い声で囁く。


「怖がらないで♡」


(い、いや…!)


恐怖に駆られたローザは必死に抵抗しようとするが、体が硬直し、目を閉じてしまう。

 


「やっぱり、見当たらない…」


ローザさんを探して会場内を見回していると、ステージ上では再びモルテがマイクを握り、先ほどお披露目されたルビーの発掘方法を紹介し始めた。


「この素晴らしいルビー、我が社がどうやって探し当てることができたのか?皆さん、知りたくはないですか?今夜は特別に、ここにいる皆様だけにお見せいたしましょう!こちらの機械『ジュエリー発掘くん』です!」


ドドーンとバニーガールがマントを翻すと、ステージ上には人型のロボットが現れた。


「ロボット!ロボット!ルー!ルー!」


「わかったから、はしゃぐな!」


モルテさんは人々の注目を集めながら話を続ける。


「このジュエリー発掘くん、なんと!ただの石ころからごくわずかな宝石の成分を検出し、それを精錬して、思わず手に入れたくなるほど美しい宝石に生まれ変わらせることができるのです!」


観客がどよめき、息を呑む中、さらに口早に説明を加えた。


「整備も不要で、もしも不要になったら、内部のコアを交換するだけで、再び無限に宝石を精製し続けられるんですよ!ただし、手先が器用でないと使えません。くれぐれも自分の奥さんには入れないように!」


モルテのブラックジョークに会場は笑い声に包まれたが、それを聞いたガイが眉をひそめる。


「笑えない冗談だな。」


「俺も同意見です…」


やがて、モルテはフィナーレだと言わんばかりに声を高らかに上げる。


「今ならこのジュエリー発掘くん、完全受注生産で10億ルーメント!さぁ、皆様も私のような豊かな暮らしを!」


拍手喝采の中、ショーが華やかに幕を閉じた。モルテが満足げにステージを降りようとしたその瞬間、暗闇から3つの影が素早く動き、2人がモルテを捕らえる。そして、もう一人が彼の前に立ちはだかった。


「お、お前ら何者だ!話せ!離さんと殺すぞ!」


モルテが必死に暴れるが、その影たちは冷たく睨み返すだけだった。



ライトがモルテに光を向けると、そこに立っていたのは


「あいつら…オブキュラスの…」


彼女らが現れた理由が見当もつかない俺が戸惑っていると、モルテの目の前に立っていたアリヤがサーベルを突きつける。


「よくも…みんなを…」


「みんな?何のことだ!?」


モルテがとぼけるように応じた瞬間、サミラが声を荒げる。


「とぼけないで!アンタが私たちの家族や仲間の魂を奪っておいて…こんな、こんな…!」


「ガイ先生、どういうことですか?」


俺は訳が分からずガイ先生に問いかける。 


「確か…5、6年前に大きな村が何者かの手で壊滅されたって噂は聞いたことがあるが、それが…」


「その村とモルテさんに何の関係が…?」


ステージ中央にナディアが歩き、観衆に向かって口を開いた。


「皆さん、私たちは遠く乾いた砂漠の地方で、古来より伝わる宝石の力を守り続けてきた部族の者です。私たちはありふれた石から美しい宝石を生み出す術を知る唯一の存在でした。その力ゆえに私たちは宝石の繁栄を妬む者たちから身を守るため、静かな暮らしを続け、外界との接触を断っていました。しかし、ある日…恐ろしい悲劇が起こりました。この忌まわしい男、モルテ・パットンが、噂を頼りに我々の村へと侵入してきたのです。奴は村を破壊し、私たちをその力のためだけに捕え、村人は無残にも連れ去られました。何の罪もない人々が、宝石の精髄を抜かれる道具のように扱われ…多くが苦しみながら命を落としました。唯一生き延びたのは、私たちだけ。」

 

観客たちは驚きと困惑でざわつき始めた。その様子を見ながら、ナディアはポケットからボロボロになった手紙を取り出し、高く掲げる。


「これは母が最後の力を振り絞って書いた手紙です。ここには、モルテがどれほど残酷か詳細に記されています。皆さん、こんな男を許すことができますか!?」


それを聞いたホッパーが悲しげに呟く。


「とっても可哀想だルー…ロボットの中に使われているコアも、あの三人の家族のものかもしれないなんて…」


ティアもまた沈んだ表情で問う。


「ローザはこのこと知ってるざますか?」


「いや、多分彼女も知らないはずだ。」


俺がそう言うと、ティアが悲しそうに続けた。「あまりにも…ローザが可哀想ざます…」


そして、アリヤはモルテに剣を突きつけ


「今日があなたの命日よ…今すぐにでも…そう思ったけれど、あなたにも同じ苦しみを味わってもらうわ…」


アリヤは鋭い目つきのまま、モルテの妻カレンに狙いを定め、手を差し向けると呪文を唱えた。


「ピュアな心を黒く染めろ!《ダークインパクト》」



アリヤの呪文が発動すると、カレンを黒い闇が包み込み、彼女は恐怖の叫び声を上げる。そして闇が晴れると、そこには無表情で冷徹な、まるで魂を失ったかのようなロボットと化したカレンが立っていた。

 


突然の事態に会場はパニックに陥り、逃げ惑う人々が押し寄せる。人の波に押し流されそうになりながらも、状況を確認しようと必死に踏みとどまるユウマの目に映ったのは、無機質な表情でモルテを見つめ、青白い光線を放とうとエネルギーを蓄えるロボットと化したカレンの姿だった。


「わ、私の…妻が…」


絶望に浸り、モルテは膝から崩れ落ちる。そんな彼を冷ややかに見下ろし、サミラが一歩近づいて告げた。


「自分の妻がロボットになって悲しい?でもね、私たちが味わった悲しみや絶望に比べたら、あなたのそれなんて、ほんの欠片ほどの苦しみなのよ!」


言葉の後、サミラは容赦なくモルテをステージ中央へと蹴り飛ばす。その瞬間、ビームが放たれ──鋭い「キィィィン!」という音が会場を切り裂くように響き渡った。


「ヤバい!このままじゃ間に合わない!」


ユウマが走り出そうとした瞬間 


ガイが急いで呪文を唱え始めた。


『ガーディアン・シールド!』


すると、どこからともなくぬいぐるみが次々と現れ、モルテを囲むように配置されていく。ぬいぐるみたちは一体一体が小さなシールドを展開し、ビームの直撃を防ぎきった。



「ユウマ!ローザを探してくるんだ、あの子の力が今必要だ!ここは俺がなんとかする!」


ガイ先生が叫ぶと同時に、ロボットに向かって一気に駆け出していく。


「でも…ローザさんがどこにいるか分からないのに…」


その場に立ち尽くし、どうするべきかと焦る俺の中に、微かに温かい魔力が感じられる。もしかして、この魔力…?


確証はないが、ローザさんの魔力かもしれない。俺は自分の勘を信じ、ティアとホッパーに「行くぞ」と声をかけ、走り出した。 


[おまけ]


オリビア[パーティーはどんな感じですか?]


ガイ[とても華やかで素敵ですよ!ただ俺はこういうところ苦手なので早く帰りたいと思ってしまいますが(笑)]


オリビア[ではパーティーから帰ってきたら一緒に飲みにいきますか?なんちゃって(◠‿◕)]


ガイ[是非!行きましょう!]


ソサマを閉じたガイは思わずガッツポーズをとる


「先生なんかいいことあったんすか?」


「まぁね〜」


「ユウマ!ユウマ!これとってルー届かないー」


「はいはい(笑)」


次回![第五十八話、ONLY WE CAN GET IT RIGHT]

第五十七話を読んでくださったそこのアナタ!

次回も読んでくれると嬉しいです(。•̀ᴗ-)✧

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