[第五十四話、魔王と5人の可愛いお姫達の休日]
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レビューなんかもしてもろたら涙ちょちょぎれますわん
どうぞよろしゅうに〜
8/19
「魔王様ハッピーバースデー!!」
一斉に5人はパン!パン!とクラッカーを鳴らし魔王に言葉をかける。
「ひぃぃぃ!戦争だぁぁぁ!」
「違うよ!魔王様これはクラッカーの音!今日は魔王様のお誕生日なんですよね?ダミアナさんと雛音さんから聞きましたよ!」
「違いますわよナディアさん、魔王様がまだ人間だったころのお誕生日ですわ」
「そ、そうだ!よく覚えていたな!感心した流石我の部下だな!グハハハ!!」
「今日はそんな記念すべき日を祝って魔王様とみんなで遊びに行きましょう♪」
サミラが車椅子を用意し魔王に座るように促す
「外に出かけると?だが我は超有名人だすぐにバレてしまうが」
「それは大丈夫」
アリヤが沢山の服やアクセサリーが入った袋を目の前に持ってくる。
そして魔王は5人の手によってあれやこれやと変装させられ
--グレイスタウン--
「魔王様とってもお似合いだコン♪」
ファンキーなレゲエの帽子、ドデカサングラス、ダンボールの胴体だとバレないように『働いたら負け』と書かれた大きめのシャツをきた変な変装をした魔王がダミアナに車椅子を押してもらいながら街に繰り出す。
「ここはグレイスタウンか....おぉ、当時もなかなの最先端な都市ではあったが1000年も経っていると更に凄まじいことになっているな」
するとサミラがカバンから1枚の紙を取り出すと
「まずはみんなで脱出ゲームをしましょう!」
6人は脱出ゲームの会場に向け足を運んだ
「ようこそ!勇者となって魔王を倒し見事脱出しよう!」
「グハハハ!魔王を倒す!?この我を?ふざけたことを」
魔王はそう言いながら指をスタッフに向け闇魔法を放とうとするが
「おやめなさい!」
スパーン!と頭をダミアナに叩かれ手に手錠をかけられる
そんな異様な光景を目にしたスタッフはドン引いてる。
「アハハハ!おじいちゃんったら本当ボケボケなんだから!魔王になりきるんじゃなくて勇者になりきらないとダメコン♪」
「コン?」
「あわわわ!とりあえず中に入ろうー!いってきまーす!」
慌ててナディアが魔王の車椅子を押し強引に全員を会場に押し込みなんとか危機を脱出できた
「ちょっと!みんなーまだ脱出ゲーム始まってないよー!」
「ごめんごめんついつい癖で」
「魔王様もお気をつけてくださいまし」
「す、すまない..」
そんなこんなでゲームを進める6人
順調にゲームは進みあとは魔王を倒すだけ
薄暗い城の奥深くを進む、魔王の手下たちが襲いかかる。ダミアナが大鎌を振るい、サミラが笛の音で支援。仲間たちは連携を取りながら次々と敵を撃退し、ついに魔王の間に到達する。
「待っていたぞ、勇者たち!」魔王が大声で叫ぶ。
「我はこんな声じゃない!」
全員が力を合わせて攻撃を開始。ついに魔王を打倒する。だが、ラストにふさわしく城が崩れ始めた。
「急ぐコン」雛音が叫び、仲間たちは出口に向かって全速力で走る。城の崩壊を背に、彼らは無事に外に飛び出し、ゴール!
「やったやったー!魔王を倒せたよー!」
「魔王倒したら意味ない」
「まぁまぁ、いいじゃない♪脱出できてよかったね」
アリヤのもとにナディアとサミラが駆け寄るとぎゅーとくっつき喜びをあらわにしている姿を見て魔王は思った
「お前達はとても仲が良いな」
「うん!だって唯一の生き残りだもん!」
「生き残りと言うと?」
「魔王様にはまだお話ししておりませんでしたね、私達の部族には古くから宝石を作ることができる唯一の部族なのです、ですがその宝石を作る代償として自分達の命が削られていくという代償があります。」
サミラに続いてアリヤが言葉を続ける
「私達が作る宝石はとても貴重な物だけどそれに目をつけた一人の男が私達を襲い捕まえ死ぬまで宝石を作り続けさせたの運良く私達は逃げられたお陰で助かったけど他は全滅もちろん私達の親もね」
「そうか、だがそれだとお前達がオブキュラスに入る目的にはならんはずだ..そんなに悪い奴ならしっかりと魔法の知識を学び、そやつを殺せばよかろうに」
魔王の言葉にナディアは少し悲しい顔して話しだした。
「なんで、私達が魔王様のもとに来たかって言うとそいつは世間では悪い奴ではないから、だから私達がどれだけ力をつけて懲らしめてやろうと思っても私達が犯罪者になるだけなの..」
「なるほど...だから我と共にか」
「その通りです、私も長女としてナディアやアリヤを守るためにこの方法しかないとそう思いました。」
「お前達の憎い相手の名を聞いてもよいか?」
魔王の問にアリヤは”赤い”ルビーやダイヤモンドが散りばめられキラキラと輝くモニターの枠が埋め込まれているビルを指差し。
「モルテ・”パットン”」
モニターに映し出されるその男はまばらに髪が赤く、指にはルビーが埋め込まれた指輪をしていおり、ガッシリとした体格だがどこか落ち着きのあるそんな雰囲気を漂わせている。
その話しを聞いた魔王はアラビア三姉妹にこういった
「では、我がお前達に最強の力を授けようその力で憎き男を殺すのだ」
3人は強い意思をもって返事をした。
次に6人はグレイスタウンにあるトワイライトカフェでお茶をしている。
「んーやはりこの月光ハーブティーはいつまでも美味しいですわね」
「なんかそのセリフおばさんぽいからやめようコン」
「この飲み物に入ってるプルプルとした液体ってもしかして?」
魔王が指差す液体に隣で座っているアリヤが「ゴブリンの鼻水ジェリーだよ」と言った。
「何故この物体だけ1000年たった今も変わらず同じ味であり続けておるのだ!我はこれが大嫌いなの..」
「えー美味しいのにー?魔王様変なの」
「ナディアのほうが変だわ!」
他愛ない話しをしていると、隣の席で座っている家族連れの話しが耳に入ってくる。
「今日はこのおっきなパフェ食べてもいいのー?」
「いいわよーだってアナタのお誕生日ですものね」
「おめでとうダミアナ」
「わーい!」
ダミアナと呼ばれているその少女はたいそう喜び大きなパフェを口に運ぼうとしたがパフェの容器を倒してしまい魔王達が座っている席にこぼしてしまう
「すみません!すぐ拭きます!」
両親はそう言うとすぐに席を立ちパフェを片付けている。
「わたしのパフェが..」
「落としてしまったものは仕方ないわね」
「もう一回食べたいよ」
「ダメだ、今日はもう買えないよパパ達もここに連れてきてあげるのもやっとだったんだから」
「ヤダヤダヤダ!」
少女は泣き喚き駄々をこねている。
そんな会話を聞いていたダミアナがスッと席を立ち少女にこういった。
「お嬢さん、自分の思い通りにならないからってすぐに泣いてわダメですわ」
「だって..だって..」
「ではこうしましょう、わたくしがパフェをプレゼントします。ですがこのわたくしとお約束をしていただけません?すぐに泣かないと」
「あの、そこまでしていただくても大丈夫です..悪いのはこちらなので」
父親は申し訳無さそうに言うと
「愛情をもって育てられてますのね、ひと目見ただけでわかりますわ..ですから今日は特別だと思ってください、お誕生日おめでとうダミアナ」
ダミアナは優しい顔で少女の頭を撫でる。
「ダミアナさんって他の人にも優しいんだね」
ナディアの言葉に魔王がダミアナの過去について話してくれた。
「ダミアナは酷く貧相な家の産まれでな」
ダミアナは5人兄妹の末っ子として生まれた
父はおらず母だけがダミアナ達の為に朝から夜まで働き続ける毎日
それでもその日食べれるかもわからない程貧乏だったダミアナは道端に死んでいる野良猫などを食べ飢えをしのんでいた。
彼女には夢があったそれはお金持ちになり好きな服を着て好きな食べ物を食べること、いつか素敵な王子様が迎えにきてくれるようにと言葉遣いだけは丁寧に心がけ村のみんなからからかわれたとしてもそれをやめることはなかった。
だが月日が立ちダミアナに初潮が来たとわかった母はすぐにダミアナを売り飛ばしてしまう
売り飛ばされた先でダミアナは酷い扱いを受け最後には川に投げ捨てられる始末
そんな死にかけのダミアナを見つけた魔王は自分の手先に迎えいれることにした。
「とまぁこんなところだな」
「なんのお話しですの?」
ダミアナが席に戻ってくると「なんにもないよーん」と適当にはぐらかし魔王はナディア達に内緒だよとウィンクをした。
空はすっかり夕暮れ時になり、魔王達はアジトに帰還する。
「今日は感謝する」
「どういたしましてコン」
「また皆さんでお出かけいたしましょう」
「絶対そうしよー!!」
「うん」
「次も楽しみですね」
「よっこらせっと」
魔王はベッドに入り寝ようかなと電気を消し目を瞑る。
「ねぇ、起きて、ねぇってば!」
「っは!」
魔王が飛び上がるように起きると目の前にいたのは
「ミカエル」
ミカエルと呼ばれたその少女は美しく真っ白い髪、真っ白なワンピースを着ていて今にも消えていなくなりそうな程の儚さが感じられる。
(ミカエルが目の前にということはこれは夢か?)
自分の身体をサワサワと触るといつもよりも身体が小さいここは自分の夢の中なのかそう思ったイクノシア
「ねぇ、イクノシアこんなとこで寝てたら風邪ひくよ?」
「ホントにミカエルなの?」
「どうしたのイクノシア?」
ミカエルが不思議そうな顔で「熱でもあるんじゃない?」とおでこを触り熱を確かめてくる。
(あぁ、この手の感覚久しぶりだ我がずっと愛してる手の温もりだ)
目に涙をためてるのを見たミカエルは心配そうにハンカチを手渡してくれる。
すると、施設の子供達であろう男の子達数人がこちらに向かってバカにしたようなことを言う
「またミカエルがあのイクノシアと話してるぞ」
「ミカエルそんな気持ち悪い男と話すのやめてこっちで遊ぼうぜ」
1人の男の子がイクノシアに石をぶつける、その瞬間イクノシアはカッとなりその男の子に手をかざし闇の魔法を唱え相手の息を止めてしまう
もがき苦しみ泡を吹き死にそうになる男の子を見てミカエルはイクノシアにやめるように促した
「死んじゃうよ!やめて!もう魔法は使わないって約束でしょ!」
その言葉に魔法を止め「ごめん」と謝り走り去ってしまうイクノシア
走って走って着いた先は町の人達が祈りをささげる祭壇に着いた。
その端っこで座って冷静になろうとしているとミカエルも隣に座り
「さっきは偉かったね」
「うるさい」
「ヨシヨシ」
頭を撫でられつい赤面してしまうイクノシア
「シスターから聞いた、ミカエル次の大天使候補に選ばれたって」
「あーあー大天使なんか嫌だなー」
「どうして?だって凄いことだよ?」
「凄いかもしれないけどそれって結局自分の人生が無くなるってことだもん..」
「ミカエル」
「私もイクノシアとおんなじ闇の魔法が使える人間だったらよかったのになー、なんちゃって(笑)」
「酷い!」
「ごめんごめん(笑)」
(そうかミカエルはこの後大天使に選ばれてしまうのだったな)
今でも覚えてる我が世界を滅ぼしてやろうと決めたのがこの十年後だ
「ハァ…ハァ…」
祭壇の扉を勢いよく開けると目の前に見えるのは磔にされ白いドレスが血で真っ赤に染まっているミカエルの姿だ
「ミカエル!!」
イクノシアがミカエルに近づこうとするが周りの大人がイクノシアを地面に抑えつけ身動をとれないようにする。
「イクノシア何しにきた?」
ズカズカと足音立てイクノシアの前に現れたのはこの修道院の神父だ
「ミカエルを離せ」
「離せ?何故だ?ミカエルは自ら進んで大天使になるのを選んだというのに、なぁ?ミカエル」
「……はい」
「嘘だ!ミカエル本当のこと言えよ!本当は大天使になんかなりたくないって言ってたじゃないか!」
イクノシアの顔を蹴りタバコに火をつけ神父はこういった
「これは神聖な儀式なのだよ、さぁやりなさい」
その言葉を合図にミカエルの顔、目掛け斧を振り下ろす大男
「イクノシア!ずっと愛し...!!」
ミカエルが言葉を放った瞬間、綺麗な顔面に斧がめり込み顔は真っ二つになってしまった。
「っ……!!」
イクノシアは走馬灯のようにミカエルとの思い出がフラッシュバックする。
ミカエルに告白したとき
「え?私のことが好き?……私もイクノシアのこと好きだよ」
確か大天使に選ばれた日のミカエルを自分のことのようによろこんだな
「私本格的に大天使に選ばれちゃったみたい、本当はイクノシアと結婚して幸せな家庭気づきたかったのに、ごめんね」
「なんか死ぬみたいな言い方やめろよ!大天使に選ばれても結婚はできるよ」
「そうだね..!」
儀式の前日あんなに強いミカエルが初めて逃げ出したいと言った。
「イクノシア...私どうしたらいいかわからないよ..」
「大丈夫だよ、シスターもすぐに終わるって言ってたから」
「逃げたい怖い、助けてよ」
「わかった!じゃあ終わる時間に迎えにいくよ」
何故、我はあのときミカエルと逃げ出さなかったのか...儀式の当日ミカエルがいつも着けているペンダントの中に入っていたお別れの手紙
何故だ、どうしてだ悔やんでも悔やんでもミカエルは帰ってこない
生きる目的も見失いかけていたがふと思ったのだ
世界を征服し、新たな世界を作り上げれば。そうすることで、ミカエル、君を蘇らせ我たちは共に永遠の幸せを手に入れるのではないかと..
だからもう少し待っててね。愛しい人よ
[おまけ]
「あれ?なんで終わってるコン?」
「あら雛音さん、ご機嫌よう」
「おかしいコン!」
「なにがですの?」
「あれでしょ!雛音さんの過去だけやってないよね!」
「ホントだ..」
「私も知りたいです」
「魔王様、わっちの過去の紹介してコン」
「雛音はただの妖怪だから過去なんかない」
「なんでやねん!」
次回![第五十五話、ひどい苦さの後で、ほとばしる甘い夢]
第五十四話を読んでくださったそこのアナタ!
次回も読んでくれると嬉しいです(。•̀ᴗ-)✧




