[第五十話、Eれるなら優しくね]
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「契約しますよ..」
「わかった..」
そして俺はフェイ先輩のスカートの中で呪文を唱える。
「我が魂と汝の魂を繋ぎ、共に歩む力を授けよ。この契約により、我らの魔力は一つとなり、限りなき力を発揮せん。」
俺の背中で温かい光が集まり始めた。光が魔法陣を描き出すように、細かな光の粒が舞い上がり、空間を彩った。
「なんかゾワゾワするんやけど..//ど、どこにキスするん?うちの声届いてる!?」
「届いてますよ!どこって言われても、ちょうど目の前にお尻があるのでそこしか無理です、俺今動けないんで」
「嫌や!初めての魔力供給がお尻なんか嫌やー!」
「そんなこと言われても...イクぞ!」
俺は思い切ってフェイ先輩のお尻に口を近づける、すると強力なエネルギーが周囲に満ち溢れ、空気が震えた。
(ユウマの魔力がお尻に入ってくる♡こ、これが魔力供給....ア、アカンこれは不覚にも気持ちいい)
ミラは突然の光に驚き、思わず後退した。彼女の顔が驚愕に歪み、しばし呆然としていた。
「コノヒカリ..ナンナノ...」
光が一瞬にして周囲を包み込み、部屋全体がまばゆい輝きに満ちた。ミラの髪の毛が異様に揺れ動き、彼女の表情には不安が浮かぶ。
二人の周囲を光が包み込む。ユウマとフェイが一つになった瞬間、契約が完了し、光は静かに収束し、彼らの新たな力が宿ったことを実感させた。
「プハァ!フェイ先輩のお尻で窒息しそうになった...、先輩!早くリエルを神獣に!!」
「りょ、了解や!星獣リエルよ我の力を使い神獣に進化せよ」
リエルの体が徐々に大きく変化していく。光がリエルの体を包み込み、ふわりと宙に浮かび形を整えやがて、光の中から姿を現したのは、天使に似た美しい少女の姿だった。
リエルは優雅に舞い降り、白い翼を広げ、柔らかな髪は光を受けて輝き、その顔には優しさと強さが同時に宿っていた。
「これがリエルの神獣の姿」
「見てみて!フェイぼくちん、こんな可愛くなったアル」
「アンタ女の子やったんやな...ごっつ可愛いやん」
「ここからはぼくちんが相手アル!」
部屋の中は静まり返り、張り詰めた緊張感が漂う。その中で、リエルが一歩前に出る。白い翼がゆっくりと広がり、光を宿した弓を手に構えた。
「こっちから攻撃アル」
リエルの言葉が響くと同時に、ミラはその長い髪を振り乱しながら、冷たい笑みを浮かべた。
「ムダ..」
ミラの指先から髪が伸び、まるで生きているかのように動き始める。彼女はその髪を操り、強大な力でリエルを襲う。
リエルは一瞬の隙を突いて弓を引き絞り、光の矢を放つ。矢は直線的に飛び、ミラの髪を切り裂くかのように向かっていく。しかし、ミラはその攻撃を髪で防ぎ、まるで壁を作るように矢を受け止めた。
「キカナイ..」
髪が一瞬のうちに矢を受け止め、次の瞬間、ミラは力強く髪を振り回した。髪の束がリエルを叩きつける。必死に飛び上がり、髪の攻撃をかわそうとするが、ミラの力は圧倒的だった。
「避けられないアル」
髪の束が勢いよく壁に叩きつけられ、部屋の壁が崩れ落ちる音が響き渡る。崩れた壁から煙が立ち上り、月の光が漏れ出す。リエルはすぐに気を取り直し、再び弓を構えた。
「これ以上、ぼくちんの仲間を傷つけさせないアル!」
リエルは矢を再び放つが、ミラはまるで舞うように動き、リエルに近づいていく。
「サァ..オワリニシマショウ...」
ミラの言葉が響き渡り、彼女は髪を一瞬静止させると、次の瞬間、まるで猛獣が襲いかかるかのように髪を一斉に動かし始めた。長く黒い髪の束がリエルに向かって突進する。リエルはその攻撃を避けようとするが、数多くの髪が一斉に襲いかかり、彼女は防御する間もなく吹き飛ばされた。
「わあぁぁぁっ!」
窓ガラスが破裂音を立てて割れ、そのまま外へと投げ出されてしまう。ミラはその様子を見逃さず、髪を操りながら追いかける。
外の空間に出ると、ミラは髪を空中に舞わせ、まるで黒い嵐のように無数の髪の毛が天使を取り囲む。
「ニゲラレナイ...」
その言葉にリエルはキッとした表現で光の力を呼び起こす。
「ホーリースター!」
リエルが高く手を挙げると、神聖な星の光が集まり始める。
「ぼくちんの本気を食らうアル!!」
リエルはその光をミラに向けて放つ。光の魔法はまるで矢のように真っ直ぐに伸び、髪の束を切り裂く勢いで迫る。ミラは一瞬動きが止まり、恐怖を感じたが、すぐに笑みを浮かべた。
「ソンナモノデワタシハ...!!」
ミラは髪を一気に操り、魔法をかわす。髪の束が光の力を受け止め、衝突音が鳴り響く。周囲に眩い光が溢れ出し、療院は光と闇の戦場と化していた。
リエルは魔法を再び唱え、光のエネルギーをその手から放つ。光がミラを直撃し、彼女の髪の束は徐々にしぼんでいく。
「うっ…」
ミラは力を失い、ついに地面に足をついてしまった。周囲の黒い髪が次第にその力を失っていく。
「ワタシハマダ..」
だが、その声は徐々に小さくなり、ミラは完全に立ち上がることができなくなった。彼女の目に映るのは、リエルの姿。ミラはその光に圧倒され、戦意を喪失してしまった。
「リエル!」
穴から抜け出したフェイとユウマそしてホッパーが療院から出てきた。
「ぼくちん勝てたアル!」
「ようやったな、流石はうちの星獣や」
なんとも誇らしそうにリエルを抱きしめるフェイ先輩、にしても犬から天使になるって誰が予想するんだよ
そんなことを思い2人を眺めていると近くで倒れ苦しそうに声を出しているミラが視界に入る
「フェイ先輩、この子どうします?」
完全に戦う力を失ったミラに近づき幽霊相手に治療を始めた。
「こんなにボロボロなってもうて、痛かったやろ?ごめんな〜」
「な、なに私に情けでもかけてるつもり?」
「なんやアンタ普通に話せるねやん、リエルもこっちきて治療手伝ってー」
「了解アル」
「フェイ先輩!治療なんかしたらまた襲ってくるんじゃ..」
「大丈夫この子はもう戦う力なんかないよ、ずっと一人でおって寂しかったんやろ?もう大丈夫やからな」
ヨシヨシと頭を撫でられたミラはさっきまでの恐ろしい顔つきから本来の子供らしい顔つきに戻りフェイ先輩の優しさに涙した。
「ずっと一人で苦しくて辛くて寂しくてだけどこの病気が治ればまたパパとママと暮らせるってお医者さんに言われたけど結局治せなくてだから、だから」
「よーしよし、ママとパパがおる天国に行けるようにうちらがちゃんとしたるから安心しいや」
今まで感じていた不安や寂しさを全部涙で洗い流すぐらいの勢いで泣きじゃくる
しばらく泣きまくった後ようやく涙が収まり、ミラは俺達に自分の事を話してくれた。
産まれたときから身体が弱く物心がついたときにはもうこの病気になっていたことそのせいで親からは奇形扱いされ続けていた、だけどミラは自分の病気が治ったら両親は自分を迎えにきてまた仲良く暮らせると希望を胸に特別対象者としてこの療院に来た
俺はそんな話しを聞いて思ったのはきっとミラの両親はミラを捨てる口実が欲しかったんだろうな、それを聞いているフェイ先輩の目にも涙が見える
こんなのって本当救いようのない話しだよ。
するとミラの姿が徐々に薄くなっていく
「私の身体が透けていく」
「きっとうちらと出逢えていっぱい泣いて安心したから神様が天国においでー言うてんるんちゃうかな?」
「そうなの?」
「そうだルー!」
「アル!!」
「ミラ、天国に行ったら優しいお友達が沢山いるからいっぱい遊んでもらうんやで」
「うん!お姉ちゃん!お兄ちゃん!ありがとう!」
「おう!またな」
「風邪引いたらアカンでー!」
朝日が昇ると同時にミラはキラキラと星のように消えていった
「予想外の出来事もあったけどこれで一件落着やな!ほな帰ろか!」
「あっ!レイラとフレイア3階に置いてきたままだ」
翌日
8月14日
俺達は花束を持ってミラやここで亡くなった人がどうか天国にいけますようにと花を添えに足を運んでいた。
「アタシ3階に上がってからの記憶がないのよね」
「わたしもだピィ」
「レイラもフレイアも髪の毛に取り込まれそうになってたのをホパが助けたルー!」
「違うアルよ!あれはぼくちんが..」
「よーしよしリエルは今日もかわいいなー」
あっぶねぇ〜レイラにフェイ先輩と契約したことバレそうだった
「ぼくちんがなによ?あっ!まさか」
ヤバいバレたか!?
「アタシ達のこと治してくれたのよね、ありがとう」
「そうそう!流石うちの星獣やなー!ペンダント入っとこなー!」
「ここの療院結局潰しちゃうんですよね」
「はぁ!?潰すならアタシ達が来る意味なんてなかったじゃない!」
「それもそうやな、まぁええやん!1個良いことしたって思えば」
どんな時でも前向きなフェイ先輩を見てるとこっちまで元気もらえるな
「先輩ってやっぱ最高の女です!」
無邪気な笑顔でそんなことを口走ったユウマを見てフェイは内心ものすごくドキドキした
(なんでこんなしょーもないクズ男の笑顔見るだけでこんなドキドキしてるん?え?うちもしかしてユウマに恋した?嘘やん...)
ヨシ、俺もちゃんとリンに謝ろう...
「ユウマ!フェイ先輩が最高の女ってどういう意味よ!」
「お、おいレイラそんな物騒なの振り回すなー!」
「答えろー!!」
和気あいあいとしたユウマ達をひっそりと療院内でジッと見つめている者がいる
「ユウマ君、どうして連絡くれないの?どうして私のこと無視するの?どうして?どうして?こんなに好きなのに私が世界で一番ユウマ君を愛してるのに...ユウマ君に近づく女はみんなみんな」
死んじゃえばいいんだ
[おまけ]
「やってもたな」
「どしたアル?」
「契約してもうた、しかもあんな男に初めて捧げてしもうた..」
「あのときのフェイ気持ちよさそうだったアル♪」
「だー!もうそれ以上言わんといてーな!」
「お尻で契約なんて中々いないアルね」
「それにうちユウマのこと//」
「好きになったアルか?」
「もう!それ以上言わんといて恥ずかしいやん♡」
ハリセンでリエルに照れ隠しの一発を放つがその一発が強すぎたせいかリエルは空の彼方に飛んでいってしまった。
次回![第五十一話、弦楽四重奏第4番『交差する不協和』]
第五十話を読んでくださったそこのアナタ!
次回も読んでくれると嬉しいです(。•̀ᴗ-)✧




