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戦場の「天使」の物語  作者: ふるたく
2/10

治療

×××「あ、目が覚めたんですね〜」


その天使は女だった。しかも、兵士、、、ですら、無さそうだった。


民間人、、、、?


リオウ「、、、、、、、、」


民間人であろうと俺は天使は全て殺すと決めている。


剣にかかった手はゆるめない。



、、、、しかし



リオウ「あんた、が俺の、腕を?」


それが気になって、即殺す、、、のは少し間を置くことにした。


この腕に包帯を巻くヤツがいるとしたら、コイツとしか思えなかったからだ


女天使「そーですよ?凄い傷だったので、、大丈夫?、、、な訳ないですよね、、」


と、女天使は自身もその痛みを感じているかのごとく顔を歪ませる


それが癇に障った


リオウ「何故そんな事をした?」


この女天使睨みつける


そしてこの女の目的を思案する


(恩を売って金を手に入れる?いや。それとも体に何か毒を入れられたか?)


天使が悪魔を助けるには裏がある。それが何かを知らなくてはならない。


例えば俺の体に時限爆弾を設置、本拠地に戻った時に爆発、するような事でもあれば一大事だ。


その様な事が起きる前に自分の身に何をされたのかを知る必要がある


と、


女天使「何故って、生きているようでしたので、、、」


怪我をしていたから治療しましたよ、それが何か?と不思議そうな顔をしている



リオウ「俺の体に何をした!?」


強く言う



女天使「、、、包帯を、巻きました」


、、、話が繋がらない。


なんだ?この女天使は


そして


女天使「大丈夫ですか?」


と、ずかずかと俺の射程圏内に足を踏み入れてきた


リオウ「!?」


手に力が篭る


、、、しかしそこで体が固まってしまう


(何故だ)


女天使「かなり出血しているようでしたから」


そして女天使は俺のそばに座り


、、、熱を、計るように



俺の額に手を当てる


リオウ「!」


俺は剣を女の首元につける


リオウ「触るな、殺すぞ」


と、目の前の女天使に告げた。



剣は軽く女天使の肌に当たっている


女天使の首筋から一筋の赤い血が流れる


しかし


女天使「じっとしていて下さい。今、治療しますね」



女天使は全く動じていなかった。


大きな瞳はじっとリオウを見つめている。


、、、少しでも剣を引けばこの女天使の首は2つに分かれるだろう。


それを、怖くないのか?


リオウ「、、、、、、、、」


、、、女天使の手はほんのり暖かく、それを心地良いと感じてしまっていた



(本当に、治療しているのか、、、?)



俺は女天使の首に剣を当てながら、そこから一ミリも体を動かせなかった。



、、天使というのは精霊の力を借り、簡単な魔術を使えるという。



これは、それに思えた。



女天使の瞳から目が離せない。


女天使の額からは汗が滲んでいる


温かな手、、、、


気持ちが良い、、、、、


そしていつしか剣は女天使の首を (傷つけぬよう)ゆっくりと離れ、地面に


カラン


と音を立てて転がった




リオウ「や、、、ば、、、」


意識が遠のくのを止められない


(これが、目的か、、、、?)


そして


、、俺は女天使に体を預けるように倒れ込み、意識を、失っていた、、、、

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